ジビエ・野生動物への都道府県の取り組み その1で日本全国各都道府県の取り組みを調べてみました。その中で特徴的な都道府県のものを書きたいと思います。
北海道
北海道は野生鳥獣の被害が大きいですね。これは令和2年の報告です。
野生鳥獣による被害金額は50億円で、前年度に比べ3億円増加している。(対前年比 7%増加)
鳥獣別による被害金額は、エゾシカが40億円7千万円(前年38億円)、次いでカラス類が2億7千万円(前年3億2千万円)、ヒグマが2億5千万円(前年2億2千万円)、アライグマが1億4千万円(前年1億2千万円)、キツネが1億4千万円(前年1億2千万円)となった。
アライグマ
北米原産のアライグマは、もともと日本にいない外来種で、生態系などに被害を及ぼす「特定外来生物」に指定されています。
北海道でのアライグマの被害は大きいらしく報告のHPのHがあります。中に北海道アライグマ捕獲等情報マップもありとてもわかりやすいです。
環境省の北海道におけるアライグマの対策はとてもわかりやすく参考になりました。
野生化したアライグマが野菜や果物を食い荒らす事例が各地で報告されています。
こんなに可愛く見えるアライグマですが、その害は大きいのですね。
アライグマは、1970年代にアニメの影響で大量に輸入されました。大きくなると扱いきれなくなり、逃がされて野生化したのですね。アライグマは雑食性で繁殖力が高いそうです。一度増えてしまうと根絶が非常に困難で、野菜や果物を食い荒らし、全国の農作物被害は3.6億円に上ります。
山本麻希准教授のお話は興味深いです。「アライグマの原産地である北米大陸では、コヨーテやピューマなどの天敵がいましたが、日本にはそのような天敵や競争種となる動物がほとんどいないため、個体数が増加しやすい環境にあります。」とのことです。
環境省は「アライグマ防除の手引き」の中にはこう書かれています。
将来的な被害の拡大と防除費用の増大を考えれば、地域への侵入の初期段階に発見し、徹底した防除により地域から完全に排除することが最も効率的・効果的といえます
つまり捕獲して殺すということです。これは、ペットとして飼おうとしたアライグマたちの結末ですね。安易な気持ちで外来種を飼うと問題になる可能性が大きいと警告している本があります。
エゾシカについて
これは、北海道らしいです。エゾシカのジビエ活用のページがあります。
ハンターに関する注意喚起もありますね。食中毒などについては厚生労働省のHPを参照するようになっているようです。
ヒグマに注意
ヒグマは北海道に生存します。
ヒグマは、世界では北半球に広く分布し、さまざまな自然環境に生息しています。日本では北海道のみ生息しています。国内では最も大きな陸上動物がこのヒグマです。
札幌市のHPより
北海道庁のHPで特筆すべきは被害状況です。これは大変参考になります。詳細が書いてあり、被害者がクマ鈴を持っていたかどうか、などが確認できます。
恐ろしいヒグマ
最近の報告では巨大なヒグマによる被害があります。これは2022年夏の時点ではまた捕まっていないようです。家畜がこのヒグマに襲われているようで怖いですね。
秋田
秋田県はマタギ発祥の地でもあり、野生鳥獣の情報は豊富です。一見、単調なカテゴリーわけかなと思い、それぞれのページに入ると読み物としても興味深く、注意喚起もされています。秋田県の記事ではクマへの対策が印象に残りました。
そして秋田県は県民への注意喚起がとてもわかりやすく、読み手を意識して書いているな、と感じました。どのような大事な情報でも、読み手に理解されづらいと有効性が少なくなります。この点では秋田県は素晴らしいです。
ツキノワグマへの対策
ツキノワグマへの防御対策など、イラスト付きで読者へ訴える努力を感じます。かなり好感度を持ちました。
ご覧になりたい方はリンク先をどうぞ。
そして、特記すべきは小学生用、中学生用の注意喚起記事があることです。これは素晴らしいです!
イラストも活用しています。
万が一襲われそうになった場合、クマを退けるためにクマ撃退スプレー(強力なトウガラシスプレー)が有効です。クマ撃退スプレーが無ければ、致命傷を防ぐため、顔や首、腹などを守る防御姿勢(例:下イラスト)をとりましょう。
クマと出会わないための対策も非常に具体的です。
秋田県庁出前講座
秋田県は本当に具体的にクマ対策を頑張っている印象です。
秋田県では、クマの生態や対策について解説する出前講座(無料)を実施しています。
令和3年度は小中学生、高校生、教職員、農業関係者、一般市民などを対象に、40件(受講者計約3,300名)実施し、好評をいただいております。
秋田県はイラストを上手に活用
クマに対する注意喚起は主に2ページですが、異なるページにはイラストが上手に活用されています。
秋田県庁のHPより
クマが市街地に出ることもあるようです
秋田県のジビエ活用と食品衛生情報
ジビエ料理の提供について、は説明が細かくわかりやすいです。これだと生産者も消費者もわかりやすく安全ですね。
食品衛生の説明で、二次汚染のものはわかりやすくとても具体的に書いてあります。これは私たちの普段の生活にも関係しますので、ぜひ参考にしたい情報です。
基本情報だけでなく具体例があるところが素晴らしいです。
【二次汚染が原因の食中毒例】 ❝ちょっと意外だった事例❞
これまでに発生した腸炎ビブリオ食中毒に、きゅうりの漬物が原因食品となったものがあります。それまで経験した事例では、腸炎ビブリオ菌は、刺身等の魚介類から検出されることが多く、一見、腸炎ビブリオ菌と漬物は結びつかないように思えた事例ですが、取り扱った魚介類の腸炎ビブリオ菌が、まな板や包丁、調理用ふきん、食品取扱者の手指など様々な汚染を通じてきゅうりの二次汚染が起きたと考えられた事例でした。
調理者の手を介して汚染される例のイラスト
(例)1本ままの鮮魚を取り扱った手指を洗浄・消毒しないまま、刺身の調理を行ったり、つまの盛り付けをしたりした場合など。
秋田県のHPより
動画でも話題に
民法でもYouTubeでジビエが話題になっていますね。
福島
イノシシの被害
福島はイノシシの問題が深刻なようです。これは、原発関連の問題でもあり心痛く感じます。
東京電力福島第一原発事故は、森や山に生息している野生動物と人間の生活圏を分けていた境界線を乱した。放射線量が高く、居住が制限されている場所の住民が避難し、人が住む空間に鳥獣が入り込まないように押し返す「圧力」が消えたためだ。イノシシやシカなどによる鳥獣被害は全国的な問題だが、中でもイノシシは、越冬は難しいとされていた東北地方にも近年生息域を広げ、捕獲数が急増している。
イノシシやシカなどによる鳥獣被害は全国的な問題だが、中でもイノシシは、越冬は難しいとされていた東北地方にも近年生息域を広げ、捕獲数が急増している。
福島民報HPより
「人間がいなくなってからは、イノシシが乗っ取っている」と、東京電力福島第一原子力発電所の周辺地域における野生生物を研究する福島大学のドノヴァン・アンダーソン氏は言う。アンダーソン氏は2011年の原発事故の影響で住民が避難し、ほぼそのままになっている地域をさまようイノシシの遺伝子を調査し、イノシシがどのように繁殖したのかを突き止めた。また、DNAサンプルを用いて、イノシシが農場から逃げ出した家畜のブタと交配していることも発見した。
BBCニュースより
こうした侵入的遺伝子は消えつつあり、自然な状態に戻っていくという研究もあります。
イノシシの北限
国内では長らく宮城県がイノシシの北限とされていました。しかし、近年はさらに北上しています!約40年前に比べ、生息域がほぼ2倍になったとの環境省の分析もあるのですよ。秋田県自然保護課は「温暖化の影響で積雪が減り、東北でも越冬しやすくなったことが一番大きい」と推測しています。
千葉
「千葉県野生鳥獣肉に係る衛生管理ガイドライン」というものを策定しています。大変具体的です。県民の職の安全を考えているのがわかりますね。
食の安心・安全レポート
食の安心・安全レポート、というチラシは大変読みやすいです。これは一般家庭向きによく書かれています。全国民に読んでもらいたいです。
県民の皆さんへ食品の安全・安心に関する情報を分かりやすく提供することを目的として、平成16年3月から不定期に発行しているパンフレットです。
PDFファイルの他に、印刷したものを最寄りの健康福祉センター(保健所)又は県庁衛生指導課で配布していますので、どうぞご利用ください。
野生のイノシシ及びシカは一定の割合でE型肝炎ウイルス等の病源体を保有していることが示されました。
2022年8月の時点で、Vol.27 まであります。
ジビエに関する情報
食の安心安全レポート の中にジビエの情報もあります。Vol.27 で2ページにわたって説明されています。カラフルでイラストも使用されていてわかりやすいです。
くま??
千葉県のクマに関してのレポートはありません。環境省によると、千葉県に野生のクマは生息していないそうです。
しかし、クマ出没情報ブログによると、似たような大型動物を見た、という情報がありますね!
キョン
興味深いのは外来シカのキョンの情報です。
千葉県の房総半島南部でシカ科の特定外来生物「キョン」が大繁殖し、県が新たな駆除策に乗り出している。生息域の拡大も続き、北上を許せば、農作物の食害などが隣接する自治体に広がる恐れがあるためだ。県は「防衛ライン」を初めて設定し、ICT(情報通信技術)を用いる捕獲わなを導入するなどして封じ込めを図る。
キョンは大発生しているという話です。
房総ジビエ
千葉県はイノシシ、シカを「房総ジビエ」として消費拡大に取り組んでいます。
しかし、キョンは対象外です。以下が理由です。う〜ん、捕獲してジビエにしてしまおう、ということの逆の発想ですね。
キョンの肉に市場価値を与えれば「外に放したり、飼育したりする行為により、生息域の拡大につながる恐れがある」(県流通販売課)
東京
東京都の食品衛生に関しての姿勢はとても良い意味で厳しいです。日本の首都だけあって、サイトの構成、説明、情報の確かさ、どれも素晴らしいです。詳しくは Part1をご覧ください。
新潟
新潟はとてもいい情報があるのですが、整理されていません。ちょっと残念です。
野生動物に関しHPはあるのですが、情報を探しにくいです。ツキノワグマの被害を防ぐために書かれたページなどあるのですが、大元の野生動物関連のサイトから入れません。これはせっかくいい情報なのに、残念です!
クマに襲われた時の防御姿勢
県の職員の方でしょうか。実演の写真が好感度あります。このページから入って見ることができます。他にも有用な情報が多いです。
新潟でもクマは出没していますね。
イノシシ関係のポスター
臨場感あっていいですね。そして、新潟県では、イノシシによる農作物被害が増加する中で、農繁期における捕獲を推進するため、「令和4年度農繁期イノシシ捕獲推進ポスターデザインコンテスト」を実施しています。
ジビエ
しっかり火を通してジビエを食べるように注意喚起なされています。
にいがた食の安全インフォメーションというページがあり、食の安全に取り組んでいることがわかります。
食品衛生について厳しく取り組んでますね。違反者を公表しています。
食品衛生法第69条(注1)の規定により、新潟県が食品衛生法違反者に対し、行政処分又は書面による行政指導を行った件について、食品衛生法に基づく違反者の公表基準(注2)に基づき以下のとおり公表します。
重ねて書きますが、新潟県は全体に大変好感度のあるHPなのですが、検索しにくいのはちょっと残念だと感じました。
長野
長野県のサイトは書いている人の文章力がとてもあると感じます。平易な言葉で誰でもわかるように、しかも法的なことも踏まえています。「ちょっとこの県は違うな」と思わされました。
野生のヒナなど
動物の親も、子育て中にひとりになりたいこともあります。
子どもをおいてエサをとりに行ったり、他の子どもを別の場所へ運んで行ったりしていて、幼獣が一頭だけ
残されていることがあります。
保護はほとんど必要ありません。ヒナと同様、人が近くにいると親が近づけないのでその場を離れましょう。
クマ
このページも素晴らしいです!平易な文章で、わかりやすく「県民向けのメッセージ」と実感します。県民といっても、様々な人がいますよね。誰でもわかり、しかも情報はきちんとという姿勢を感じました。このページの情報は読み物として読んでいても楽しいです。
近くでバッタリ・・・・の項目
背中を見せて逃げるのは禁物です。逃げる物を追いかけるのは、クマの本能です。
大声で叫んだり、石などを投げつけたりしてはいけません。攻撃されたと思ったクマが反撃に出る可能性があります。
ゆっくり後ずさりして離れましょう。死んだふりは効きません。
木に登る?効果は疑問です。ツキノワグマは木登りが得意です。
クマを知る
クマの対策として、まずクマを知ることの大事さを整理して書いてあるページがとてもいいです。
PDFの各情報は写真、イラストなど使用してわかりやすいものです。
外部リンクも充実しています。
YouTube
クマに出会った時の対処法をYouTubeにて視聴できます。(長野県ハンター養成学校の公式チャンネルにて公開しています。)
ジビエ
長野県はジビエ振興対策をしています。やはりシカの農作物への被害が多いのでしょうか。
信州産認証シカ肉の商品ラベルに記載されている個体認証番号からシカの加工施設、捕獲場所捕獲日等が確認できます。
信州ジビエブログでは長野県のジビエを扱う飲食店の情報(40店舗以上)あり、これは旅の情報としても役立ちますね。
他にも探せば有益な情報がありそうです。
民法のYouTubeでもジビエに着目しているのがわかります。
静岡
イノシシ
イノシシの被害が甚大なようです。
近年、イノシシによる農林産物への被害が甚大となっており、本県被害額全体の約4割を占めています。また、その分布は里地・里山などの人間の生活圏へ広がっており、人的被害や生態系への影響も懸念されています。
あまりに被害が大きいので、第二種特定鳥獣管理計画(イノシシ)を策定したようです。
この計画に基づき、イノシシの捕獲を促進するため、狩猟期間を延長しています。
この計画によると、「令和2年度のイノシシによる農林産物被害額(約1億3,300万円)を基準として、令和8年度に1億2,800万円まで減少させる」とあり、500万円の減少だけ?と思われがちですね。よく調べると平成19年など2億円台に被害が達していて、これまでの努力により令和2年で約1億3,300万円まで減らしてきたようです。
イノシシの繁殖のスピードなどを考えると、この過去からの対策とともに、令和8年度に1億2,800万円まで減少させるというのは現実的かなと感じました。
令和4年3月の情報を読むと本当に被害は深刻だということがわかります。静岡県はこの対策を重視していることがわかります。この報告は細かいのですが、よく読むと問題が大変理解できます。
クマ
静岡県のツキノワグマに対する情報は充実しています。静岡県にツキノワグマ?と思いますよね。
静岡県のツキノワグマの生息地域
クマに関する情報はイラストもあり、書き方も平易で読みやすさを感じました。
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山に入る時は、鈴やラジオ・笛を用意して自分の存在をアピールしましょう。
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残飯などは必ず持ち帰りましょう。
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早朝や夕暮れはクマがよく動く時間帯です。また雨風の強い日や沢沿いは人間に気がつきにくいので注意しましょう。
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春と秋の山菜はクマにとっても大事な食料であることを知りましょう。
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キャンプ場などのゴミ捨て場もクマを誘引します。そういうキャンプ場があったら注意してあげましょう。
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クマ避けスプレーを携帯しましょう。(使用法に注意が必要で、過信は禁物です)
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静岡県のHPより
ジビエ
静岡県は特にジビエ振興はしていないと感じました。衛生面や法的なものに関してのサイトはあります。
兵庫
兵庫県では、野生鳥獣の情報をまとめたページがありました。その中に野生鳥獣について詳しく掲載しています。
死亡した野鳥の情報に関してはかなり詳しく書いていました。
イノシシの例
イノシシは兵庫県民には馴染みのあるものです。兵庫県の県庁所在地、神戸市ではしょっちゅうイノシシを見ますよ。
六甲山と野生動物のページはとても面白いです。一読の価値があります!イラストが多く、子供から大人まで楽しく読める工夫が感じられます。イノシシによる人身被害防止について、というページから色々と読めます。
兵庫県はイノシシの被害が都市部でもあるので、対策に力を入れていますね。
条例に基づき、東灘区、灘区、中央区の一部ではイノシシへの餌付けが禁止されています。また、イノシシの餌となるようなごみなどをみだりに放置したり、捨てたりすることも禁止されています。違反者には、勧告、命令、氏名公表を行う場合があります。
瀬戸内海の島々にも
かつてはイノシシのいなかった家島諸島にも最近はイノシシが増えているそうです。
クマ対策
兵庫県でもクマの目撃情報があるのですね。
本県のツキノワグマは、一時期生息数が減少しましたが、直近の推定生息数は約900頭と増加傾向にあり、阪神北部や姫路市内での出没情報が寄せられるなど、行動範囲が広がっています。
姫路市内?と驚きました。
動画でも
上記、どれも興味深いです。
和歌山
傷ついた野生鳥獣の情報、わかりやすいです。Q&A形式を用いているところもいいと思いました。
鳥獣害対策に関連する成果等、のページに動物の種類などに分けて説明があります。
トリガー?
興味深いのは、イノシシに関して果樹試験場では、平成 25 年から赤外線センサー式の電子トリガーを(株)タカショー デジテック(本社:海南市)とともに開発してきましたという話題です。リンク先はこちら。
トリガーの取り付け例
農地周辺でのイノシシ、シカの捕獲には箱わな、囲いわなを用いる 事例が多くあります。箱わなでイノシシを捕獲する際、母親と子供の 群れがわなに近づくと、警戒心の少ない子供だけが箱わなの中に入り、 えさの中などに隠した低い位置の仕掛け(けり糸)に触って扉を落と してしまうことがあり、取り逃がした親の警戒心を高めてしまいます。
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イノシシに関しても
和歌山県は独自に野生鳥獣対策に関し科学的に取り組んでいることがわかります。
臭いや味による 5 種の忌避資材は、イノシシに対して全く効果を示さない。点滅ライトは イノシシに対して忌避的な影響を与えることができるが、その持続期間は短く効果は十分ではな い。
素晴らしいです。
ツキノワグマ
和歌山県に生息するツキノワグマは、他地域から分断されている紀伊半島の地域個体群であり、紀伊半島全体での生息数は少ないと考えられているそうです。それゆえに、クマに関する注意喚起は少ないと感じました。切実な問題なのに、外部リンクが多いのも気になります。
動画でも情報がありますね。
ジビエ
和歌山県はジビエに力を入れているという印象があります。
和歌山県では、野生鳥獣による農作物被害が年々増加し深刻化しています。 そのため、イノシシやニホンジカの捕獲に取り組んでいますが、捕獲されたイノシシやシカを食肉として利用されているのは、ごく一部です。
そこで、和歌山県では、捕獲したイノシシやシカを地域の貴重な食資源として、レストラン等での利活用や観光振興に活かそうと、解体処理施設や食肉流通システムの整備を推進しています。
また、多くの消費者の方に「わかやまジビエ」を知っていただけるようPR活動にも取り組んでいます。
ジビエを扱う飲食店のリストも豊富です。
この各都道府県の鳥獣対策Part1にも書きましたが、県内に24時間販売しているジビエ肉の自動販売機があるという情報があります。法的にはどうなんでしょうか???
長崎
野生鳥獣対策
大阪府もまるまる引用している長崎県のHPはさすがに充実しています。長崎県の情報は本当に素晴らしいです。
イノシシ
イノシシ対策虎の巻は本当によく書かれています(他のイノシシ関係の情報も豊富です)。イラストもあって読みやすいです。Part1でも書きましたが、虎の巻の割にはまるまる大阪府に引用されてますね。
虎の巻(とらのまき)は、門外不出の秘伝が書かれている書。
住民等からイノシシ等の出没の情報を受けた県、市町、警察又は消防の各機関(以 下「関係機関」という。)は、下記事項を聴き取り、通報連絡票(P14)に整理のう え、速やかに、他の関係機関に通知する。ただし、急を要する場合は電話による口頭 の通知も可とする。
長崎県のHPより
HPでは細かく具体的にイノシシ等の出没時の対応が書いてあります。これは、とても素晴らしいと思いました。
市街地に出没したイノシシの対策マニュアル、というページも非常にわかりやすいです。イノシシの習性から対策まで本当に整理されてわかりやすく書かれています。
イノシシの出没原因
イノシシは、多くの野生動物の中でも警戒心が強い動物です。そのため、 イノシシにとって危険な場所である市街地に、理由もなく出没することはあ りません。しかし、イノシシが市街地に出没して問題となっている地域が存在することも事実です。こうした地域では、イノシシの出没原因があります。
このあと、原因を3つのパターンに分けて書いています。書かれているページ。
イノシシによる人身事故の発生パターン
様々な原因によってイノシシは市街地に出没しますが、その全てのケー スで人身事故が発生するわけではありません。そして、イノシシの出没から 人身事故に至る経緯には、いくつかのパターンがあります。以下に主なパタ ーンを示しました。
このあと、5つのパターンに分けて詳しく書かれています。書かれているページ。
イノシシの人身事故予防法
イラストなどを用いてわかりやすいです。書かれているページ。
ジビエ
県庁の食堂でジビエ料理が食べられるようです。これはとても珍しいですね。
長崎「市」はジビエのガイドブックを作っています。
以上、全国の野生鳥獣対策、ジビエ振興を調べてみて特徴的な都道府県の話題を書きました。