2022年、初夏、私たちは東北を旅行しました。
神戸を出発して、長野、新潟、山形、青森、岩手、宮城、福島と時計回りに回りました。
主にネーチャートリップで、美しい海岸、美しい湖、美しい山々、美しい岬、など出会った光景は忘れられません。
\これ美味しいです!/
Contents
下北半島の経験
青森県の下北半島に行った時のことです。朝早く、車で佐井村に到着しました。
佐井村は、下北半島の西側に位置し、津軽海峡に沿って南北を底辺とする細長い三角形をなし、下北半島は別名まさかり半島とも佐井村はその刃の部分に位置しています。
佐井村公式HPより
小学生がみな鈴をランドセルにつけている!
朝、登校する小学生のランドセルから甲高い鈴の音が聞こえるのです。「チリーン・チリーン」。そして、自転車で通学する若者も、「チリーン・チリーン」。
これは、、、クマ出没の危険性があるのかも、と私たちは思いました。
「怖いな、クマか」。
これから、下北半島の北限まで行くし、私たちも鈴をつけていた方がいいかもと思いました。
大間町
とにかく大間町に行けば、大きい街だし、鈴が売っているかもしれない。「そうだ、役所に行ってどこで売っているか聞こう!」ということになりました。
大間町の町役場を探して、玄関近くの窓口で聞きます。一番近くの窓口です。なぜか、税金のコーナーへ。
「あの〜、クマよけの鈴、買いたいんですが、ここにありますか?」
窓口の女性が答えました。
「ここにはないんですが、専門のワナの係のものがいますので、聞いてみます」
ワナの係?すごいですね、下北半島にはそういう専門部署も役所にあるのですね。
その男性が言うには、、、
「近くのホームセンターに行ったらあるかもしれませんね」ということ。そして、近くを指差しています。
すぐそばに、ホーマックニコット大間町というホームセンターがありました。
「あるかも」なんて、こんな生命に関わるものなのに、大丈夫かな、と行きました。
クマ鈴買いました!
ホーマックニコット大間店に行くと、、、ありました。店の入り口や、専門コーナーにも置いてあります。
そうですよね、こんな大事なものこの地域のお店になかったら困ります。
クマ鈴の音は、、、
結構、甲高いです!「チリーン・チリーン」
これです!、佐井村で聞いたあの音。これで、少しは安心。備えあれば憂いなしですね。
私たちはこの鈴と共にこれから旅行することになりました。
尻屋崎(しりやざき)に寒立馬(かんだちめ)を見にいこう!
観光パンフレットに寒立馬(かんだちめ)が灯台の近くに放牧されていたものがあったので是非とも見たいと思い車で向かいました。
寒立馬(かんだちめ)は、青森県下北郡東通村尻屋崎周辺に放牧されている馬。厳しい冬にも耐えられるたくましい体格の馬である。南部馬の系統で足が短く胴が長くて、ずんぐりしている。現在の形になるまでに、ブルトン種などの外来種との交配がなされた。
ウィキペディアから
下北ナビより
寒立馬はどこに?
探せど探せど、寒立馬は灯台の近くにいません。「あれ?おかしいな」と思って灯台の受付で聞いてみました。
寒立馬ですが、現在、管理の関係で灯台周辺には放牧されておりません。
尻屋崎口バス停近くの柵の中にいます。通常に戻りましたら改めてお知らせします。
ショックです! その上、森の中にいるかもしれないということで、「ラッキーだったら見れるかも」というなんとも曖昧な答えでした。
寒立馬がいた!
尻屋崎口バス停近くに渋々行きました。そこに、遠くに馬が見えるじゃないですか。
近くで見ると、大きくて力強いです!
クマと遭遇!
寒立馬を見れたということは、かなりラッキーなんだそうです。飼育員の方がそうおっしゃってました。
そして、車に乗り動き出した前方に何か黒いものが見えます。
「まさか!?」
この写真では小さすぎて何が写っているかわかりませんね。
近くに行くと、、、
車の中から撮影していますので、色は悪いですが、、
子熊です。「カワイイ!」なんて言ってる場合ではなく、子熊がいると必ず親熊が近くにいるから危険なのです!
幸い、私たちは車の中にいたからいいものを、歩いていたらと考えると恐ろしいです。身を守るために、死んだふりとか、ダメみたいですね。
「クマと会って無傷で済む方法」なんて都合のいいものはなく、「生きて帰る方法」なんだと言うことが現実的なんだということです。
この日、クマ鈴を買ったその日にクマに遭遇するとは思ってもいなかったです!
もっと詳しく知りたい方は以下をご覧ください。江津市のHPから引用しました。
もしクマと遭遇したら
クマとの距離が離れている場合(100m)
クマがこちらに気づいていない
気づかれないように、クマを見ながら静かに避難してください。
クマが近づいてきている
クマは、人であることを認識すると基本的にその場から立ち去ることが多いです。人の方に近づいている場合は、こちらが人であると認識していない可能性があります。
こちらが人であると理解させるために、石や倒木の上に立って、大きく腕を振りながら穏やかに声をかけてください。
人だと認識しても近づいてきている
非常に稀なケースですが、上記の行動をとっても逃げない時があります。これは、クマがこちらを捕食目的として考えて近づいている可能性が高いです。
車内や木の上など、すぐに避難できる場所があればそこへ退避してください。
近くに退避場所がなく、逃げ場もない場合には、石や倒木の上に立ち、自分を大きく見せて大きな声や音を出して威嚇してください。2人以上いる場合は、必ずまとまって行動してください。
また、クマ撃退用スプレーを持っている場合は、噴射準備をしてください。
クマと突発的に遭遇した場合(20~50m)
あわてずに、ゆっくりと両腕を大きく振りながら、穏やかに声をかけてください。
突進に備えて、クマとの間に障害物(立木など)が来るように静かに移動してください。
クマがこちらを無視している場合
上記の行動に加えて、クマから目を離さずにゆっくり離れてください。急な動きはクマを興奮させてしまいます。また、逆にこちらが動かないでいると、敵だと判断されて襲われる危険性が高くなります。
クマが目の前にいるときに遭遇した場合(20m以内)
驚いて突発的に走って逃げたり、大声で怒鳴ったりすると、クマは防衛的な攻撃をしてきます。クマも人を恐れているため、更に怯えさせるとストレスのあまり暴走してしまいます。
静かに、落ち着いて両手を大きく振りながら退避してください。
クマを見て、穏やかに声をかけながら後ずさりしてください。
クマが突進してきた場合
威嚇突進の場合
突進の多くは、威嚇のための突進で、途中で止まって後退する場合が多いです。この場合、穏やかに声をかけながら、クマとの間に障害物を置くようにゆっくり後退してください。
クマ撃退用スプレーがある場合は、噴射準備をしてください。
本当の突進の場合
突進が止まらず、3~5mの位置まで接近してきた場合、クマ撃退用スプレーをクマの顔に全量を一気に噴射してください。
スプレーが効かない、またはスプレーがない場合、その場に倒れこんで防御態勢をとってください。
防御態勢は次の項目をご確認ください。
襲われたときの防御態勢
クマから攻撃を受けそうになったら、受けるケガを最小限に抑えることが重要です。
- 首の後ろに両手を回し、うつぶせになってください。首、顔、腹部の急所を守るために方法です。
- リュックサック等を背負っている場合は、背負ったままでいるとプロテクターの代わりになります。
- 転がされても元の姿勢に戻ってください。
それ以来、クマの看板が目に付くようになった
このあと、山間部に何回も行きました。クマのことを住民に聞くと、、、「クマは出るよ、でも見た事ない」という人がほとんどでした。
\これ美味しいです!/
こんなにかわいく書いていいのでしょうか!