長崎といえば何を思い浮かべるでしょうか。実は長崎の鯨の一人あたりの消費量は全国で一番なんです。ご存知でしたか?
長崎県は鯨肉の一人当たり推計消費量(都道府県別)が日本一です。国内に出回る年間約3000トンの鯨肉のうち、約500トンを長崎市内で消費するのですよ。鯨肉を取り扱う小売店も多く、家庭でもごく一般的に食べています。
ベーコンと言うと、長崎では「クジラのベーコン」を想像する人が多いくらいなのです。
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JR九州特急「かもめ」で博多から長崎へ
855系の特急「かもめ」です。デザインはJR九州でお馴染みの水戸岡鋭治。シックな内装がとても好きです。JR九州のサイトもご覧ください。
内装がシックな感じですね。グリーン車はちょっとした社長室という趣です。
列車は海沿いを走ります。
諫早湾の向こうに雲仙が見えます。長崎本線の景色いいですね!
天気が良くて車窓の眺めを楽しめました。
長崎に着きました
眼鏡橋です。夏の長崎、暑いです。長崎の街は歩こうと思えば歩いて色々まわれます。がしかし、、、かなり暑かったです。
さっそく目的の鯨専門店「くらさき」に向かいます
浜町アーケードは長崎の繁華街です。アーケードってとても好きです。暑い時には日陰になりますね。そして、雨も避けられます。
地図を見ながらお店に到着
店内は鯨食品でいっぱいです。鯨のベーコンはすぐにわかりましたが、知らないものがたくさんありました。
様々なものがあります。
大皿も注文できます。
お店の中のディスプレーも鯨!鯨!鯨!
お店の看板メニュー「ながさき鯨カツ」ははずせません。
そして、お店のお兄さんのおすすめで、「さえずり」と「末広(すえひろ)」を買うことにしました。
鯨は食べ慣れていないので、お店のおすすめがいいですね。長崎の人はクジラの食べ方を知ってるからです。
お店の方はとても親切。長崎ならではの、「末広(すえひろ)」は食べた方がいいと勧めてくれました。それに長崎の鯨食の一般的な説明もしていただけました。
とても親切な店員さん(実は値段をメモるのを失念してしまい、後日電話で問い合わせましたが、親切に教えてくれました!)
値段
鯨カツ:648円
さえずり(刺身):756円
末広(刺身):756円
実食!
末広(すえひろ)
これは高級な部分です。長崎ならではのもの。あまり他県に出回っていません。どの部分かというと鯨の下あごから、腹部にかけての縞(しま)状の部分です。これを「畝須(うねす)」といいます。
「末広(すえひろ)」は畝須を茹でたもので、主に長崎での呼び名です。断面が末広がりであることに由来します。
味は、獣肉特有の臭みがなく、とても美味しいです。ポン酢がついていましたので、ポン酢をつけて食べました。ポン酢ととても相性がいいです。
さえずり
「さえずり」は、鯨のタン。そう、舌の部分です。
味はというと、「これぞ鯨!」という味でした。クセは少しありますが、僕は鯨肉が好きなので、この獣肉っぽい感じも好きです。これもポン酢がついていました。ポン酢がこの肉の臭みを和らげてくれます。
ながさき鯨カツ
パッケージ、鮮やかですね。
温めなくてもそのままで食べられると聞きました。実際に、そのままでとても美味しく感じました。「秘伝のタレ」とありますが、生姜と醤油は効いていますよ、と店の人は言っていました。ということは、その他のものが秘伝でしょうね。
実は、この「鯨カツ」と「ミニ鯨カツ」があり、説明を聞くと、「いきなりこんな大きなカツを食べて口に合わないかもと思う人におすすめしています」ということじゃないですか。そう聞くと、ちょっと躊躇してしまいますよね。それなりに大きく、これは脂っこいのかな、と想像しました。
実際はとても美味しく、全然脂っこさも感じません。 「特製タレ」に漬け込んである味はさすがに美味しく、衣のサクサクとした感じも美味しさを引き立てていました。
本来なら鯨肉の赤身を油で揚げた場合に少し硬くなります。
そこで、揚げても硬くならないように、実は丁寧に下ごしらえをしています。
この下ごしらえの様子はテレビの取材などでも絶対に明かさない当店の秘密です。
決してライン生産などでは出来ない手間のかかる職人技です。
このおかげで当店の「ながさき鯨カツ」は、冷めても柔らかく、
むしろ、冷めた方が美味しいと評判になりました。
これだけ鯨を食べてお腹がもたれないかな、と思いましたが、なんのその、全然もたれませんでした。
鯨と一緒に飲んだのは
スパークリングワインです。なぜか、スパークリングワインが鯨にあうと感じました。これだけは好みなので、一概にはいえませんが、おすすめです。
「くらさき」のホームページはこちらです。お取り寄せもできるみたいですね。
以上、長崎に行って「鯨」を食べた話でした。