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お茶とお酒
お茶とお酒は中国の飲食文化の二つの大きな流れと言っても過言ではないでしょう。
南茶北酒
中国には 「南茶北酒 」 という言葉があります。南方はお茶を飲み、北方はお酒を飲む、という意味です。 お茶とお酒の大きな原産地を指しています。これはこの二つの文化について中国の中の地域差を表している興味深いものですね。
- 南方:南方の気候は湿気が多く、雨と暑さが同時にあり、景色が美しく、目に心地よく、心が安定しています。人々の心が安定すると、より高次の楽しみを考えるようになり、お茶を飲む文化が生まれました。そして、南方の環境は茶の木の生育に適しており、大規模な茶園を植樹し、お茶を飲む環境を提供する物質的基盤があります。南部の社会は安定しており、人々の多くは農業と商業に従事しており、外国からの侵略の心配はありません。優雅な表情とリラックスした気持ちでお茶を味わうのが、南国の社交的な雰囲気にぴったりです。
- 北部:北部の気候は乾燥しています。気温が低く、雨や雪が長く続くため、冬には胃を温めて体を強化するために飲み物に頼る必要があったと言われています。北部では戦争が頻繁に起きており、人々は国境の遊牧民の侵入や反乱の勃発に常に警戒する必要があります。酒は大胆で酔わせるものです。そして、人々を戦いに興奮させることもできる一方で、それは人々をすべてを忘れさせ、生と死の心配を忘れさせてくれるものだったのでしょう。
中国の酒の起源
中国の酒の起源には大きく2つの説があります。
- 中国の酒の起源は、「戦国策」 によると、紀元前2200年 (約4千年前の夏の時代) 禹王の時代に儀狄 (中国の酒の神と崇められる人) が穀類の酒を造り、王に献上したのが始まりとされています。禹王はこの酒のうまさと酔い心地に驚き、これが必ずや恐ろしい災厄を招くだろうと気づいたのです。つまり、後世のものは必ずこの美味のために家庭もしくは国家を滅ぼすに違いないと案じました。そして、酒をこの世間から覆い隠し、直ちに儀狄を追放してしまったのです。
- 周の時代(紀元前1000年)に「杜康(とこう)」という人が、今日我々が飲んでいるような酒を造ったとされています。 杜氏とは中国の酒を発明した伝説上の杜康という人の名を由来とし、麹造りもろみの発酵から、蒸留・製品の管理まで焼酎造りの全工程の仕事を請け負う専門の技術者です。
さらに、神農(三皇の一人で医学、 農業などの神様)の時代、もうすでに酒が作られていたという伝説もあるのですよ。ここまで来ると古すぎて想像できません。
「黄酒(ホワンチュウ)」 と 「白酒(パァィ ヂ(ォ)ウ)」
この2種類のお酒は以下のように分類できます。
- 「黄酒」 は醸造酒
- 「白酒」は蒸留酒
黄酒(ホワンチュウ)
黄酒(ホワンチュウ)は、なんと数千年の歴史と伝統を誇る中国固有の酒です(その歴史は4千年とも言われています)。これは世界最古のお酒の一つと言っても過言はないでしょう。酒を詠んだ著名な詩人陶淵明、李白、 白楽天、杜甫などが賞味した酒はおそらく黄酒(ホワンチュウ)だと考えられます。
黄酒(ホワンチュウ)は色が黄色もしくは赤みを帯びた黄色であることが特徴です。 それゆえに 「黄酒(ホワンチュウ)」 を呼ばれるのですね。 「老酒(ラオチュウ)」も「黄酒(ホワンチュウ)」 です。。 「老酒(ラオチュウ)」は甕のなかで3年以上にわたって長期熟成させた「黄酒(ホワンチュウ)」のことです。同じ酒でも熟成期間によって呼び名が変わります。
「黄酒(ホワンチュウ)」の代表的なのは、「紹興酒」です。「紹興酒(シャオシンジュウ)」は、日本でも「しょうこうしゅ」の呼び方で定着していますね。これは浙江省紹興市産で、もち米を原料に使用しているのが特徴です。 アルコールは20度未満。
白酒(パァィ ヂ(ォ)ウ)
白酒(パァィ ヂ(ォ)ウ)は蒸留酒で元の時代 (1279~1368年)に南より伝来しました。「阿刺吉酒 (または阿里乞)」の名で製法を残しています。 恐らく、 元の時代の蒙古人の嗜好にも合致したことから、白酒は北部中国でよく飲まれています。
色は文字通りの白です。ホワイトリカーですね。白酒(パァィ ヂ(ォ)ウ)は 「白干兒(バイガール)」、「焼酒(シャオチュウ)」、「火酒(フゥオ ヂ(ォ)ウ)」とも言い、日本の焼酎と同じく、アルコール度数が高いものです。 代表的なものは、「茅台酒(マァォ タァィ ヂ(ォ)ウ)」 貴州省仁懷県茅台鎮産で、アルコールは55度。原料としては高梁、小麦です。
「茅台酒(マァォ タァィ ヂ(ォ)ウ)」偽物横行
「茅台酒(マァォ タァィ ヂ(ォ)ウ)」と聞くと、年配の方の中には1970年代の日中国交正常化パーティーで日本の田中総理と中国の周首相が乾杯しているときのお酒だ!と思い出す方もいると思います。それだけ格式が高い銘酒です。
最近、「茅台酒(マァォ タァィ ヂ(ォ)ウ)」は中国国内でも人気が高まり、品薄で価格が高騰しています。その上に偽物が多数出回る事態となり、メーカーがお酒にICタグを付けて対策をする事態となっているそうです。
「茅台酒(マァォ タァィ ヂ(ォ)ウ)」は日本で買え!
日本だと偽物はほとんどありません。日本側の正規代理店が工場より直接仕入れたものが流通していることと、日本だとまだそこまで需要が高まっていないので偽物が出回らないという事が原因です。
中国の方が、本土へのお土産に日本で「茅台酒(マァォ タァィ ヂ(ォ)ウ)」を買って帰国することもあるとか聞きました!
「高梁酒(ガァォ リィァン ヂ(ォ)ウ)」
「高梁酒(ガァォ リィァン ヂ(ォ)ウ)」はレギュラーな白酒です。多くはアルコールは60度。
「汾酒(フェン ヂ(ォ)ウ)」
「汾酒(フェン ヂ(ォ)ウ)」は山西省汾県杏花村産で、多くはアルコールは65度。
その他のお酒
薬酒や果実酒などがあります。
薬酒(ヤオチュウ)
薬酒は漢方薬などを入れています。これは主に白酒をベース植物や動物を漬け込んだ中国酒です。 中国人は古くから不老長寿を信じ、 薬酒の開発に力を注いできました。 薬酒を飲んで「補精強陽 (強壮剤として飲む習慣が存在している)」などを目指すのですね。
古代中国の歴史書「史記」の中に薬酒の記載があります。史記の「列伝第四十五扁鵲 (へんじゃく)倉公」の中に、「戦国時代の名医扁鵲は治療にあたって薬酒を用いた」とあります。中国でもかなり古くから用いられていたことがわかりますね。さらに今から2000年ほど前の漢の時代、中国全域の医薬術の経験が集大成され、一つの医学として体系化されました。これが「中医学」ですが、その古典の一つに「神農本草経」という書物があります。
中国の薬酒は種類 が多く、16世紀末に著された「本草網目」という薬物書には69種の薬酒名が挙げられているのですよ。しかし、これらは薬草1種類だけで造られる単味のもので、複数の薬物を組み合わせて造られる薬酒は数え切れないと記されています。現在でも1000種もの薬酒が飲まれているといわれています。
薬酒の中に入れるものには、梅やクコ、人参、ウコン、果実、蛇などがあります。広州の酒で、30種以上の漢方を漬けた五加皮酒(ウーカーピーチュウ)などが有名です。高梁酒を原料に、当帰、熟地、黄氏、砂仁、何首烏、五加皮などの貴重な薬草を加えた酒です。 アルコール分は多くは39~41度。 強壮、健胃、造血および神経痛に対する薬効もあるとされています。
果酒(クオチュウ)
様々な果物から造った果実酒なども豊富です。葡萄酒(ブウタオチュウ)(ワイン)のように果実を醸造する酒も白酒などに果実を漬けた酒も、総称して果酒といいます。白酒に杏を漬け込んだ杏露酒(シンルチュウ)やさんざしを発酵させた山楂酒(シァンチァイチュウ)が知られています。
啤酒(ピーチュウ)
中国のビールといえば、青島(チンタオ)ビール。近年、日本の中国料理レストランでも気軽に味わうことができる中国酒ですね。
中国酒の中でもビールは20世紀になってから造られるようになった新しい酒です。啤酒(ピーチュウ)といいます。1900年にロシア人がハルピンにビール工場を作りました。
1903年、投資家が青島でのビール製造を開始を期して「日耳曼啤酒公司青島股份公司」(ゲルマンビール会社 青島株式会社)を興します。
中国の北東部、山東省の山東半島の湾岸部はドイツ帝国(1871-1919)の租借地でした。青島ビールはドイツによる租借地時代にドイツ人の手によって誕生したものでした。当時、ドイツのビール醸造技術を採用したのですね。
外来酒
白蘭地(バイランティ)
ブランデーです。白蘭地酒とは、中国酒の中でも葡萄酒を蒸留して造る物で、ブランデーのことを指します。主に山東省などで造られています。アルコール度数は40度前後一般的なブランデーと同様に、独特の香りがあり風味も優れています。
威土忌(ウイメイ)
ウイスキーです。中国でのウイスキーの消費量は年々増え続けているようですね。
中国で飲まれているお酒の比率
最近の情報によると、中国では飲酒者の64%が白酒(パァィ ヂ(ォ)ウ)を飲んで食事をしています。そして、 黄酒(ホワンチュウ)は19%。ビールとその他の酒は17%です。 また、白酒(パァィ ヂ(ォ)ウ)と黄酒(ホワンチュウ)との比率は約七対三です。白酒が圧倒的に多いのですね。
中国で過度に酔っ払うと?
中国の歴史の英雄は多くが大酒飲みです。それゆえに、お酒を飲むことに関しては肯定的な評価がつくようです。
酒飲みのランキング
中国では、今でも酒を飲むと底無しという人はやはり一目も二目もおかれているようです。日本にもある「上戸」「下戸」という言葉は三国時代からあったようですよ。
現代中国では「酒飲み」を以下のように下から5段階のランクに分けています。面白いですね。
- 酒徒
- 酒鬼
- 酒豪
- 酒仙
- 酒聖
酒が飲める人は一種の才能のような感じで、崇拝されたり、羨ましがられたりするようで、「酒聖」ともなると大きな尊敬を得られそうな感じですね。
褒め言葉でも、「海量」 (酒量が海のように大きい)というものがあります。
中国では、少なくとも、男の場合は酒を飲むのが当然だという風潮があるといいます。 中国では男子たるものの条件として酒が飲めなければいけないし、「海量」 になることが望ましいとも考えられていました。
酒に飲まれてはいけない
中国では飲んで乱れてはいけないという風潮があります。 酒を大量に飲んでもよいが、度を超えてはいけないのです。 つまり、常軌を逸した行動は絶対に許される事はないのですね。その辺は「酒の上のこと」と問題が許される日本とは違う気がします。日本の社会は、酒を飲んだ人に対して特別に寛容な態度ですね。
中国では 酒に酔うというのは恥ずかしいことです。酒はコミュニケーションを円滑にするものであり、酒に酔いつぶれてしまうような人は、「能力がない人」とみなされてしまいます。そして、中国人はとても面子 (メンツ)にこだわるために、万一酔っぱらっても、多くの人は酔いが醒めるまで帰宅しないということです。 よほどひどく酔ったときには、 友人の家に泊まって、翌日に帰ることもよくあるとか。
親切心が仇になる?
飲みすぎたホスト役の中国人の方を解放しようとして失敗することもあります。心配になって「大丈夫ですか?」「そろそろ宴席はお開きにしましょうか」と声を掛けたら、逆に怒られることがあるのです。
面子 (メンツ)にこだわるためです。知り合いがそっと連れて行き、宴会自体は何事もなかったかのように続けるのが、面子を保つための正しい方法なのです。
中国の酒宴のマナー
中国人は酒宴が社交の重要な手段であると考えています。
それゆえに、とても宴会の席順を重視するのです。
中国の宴会における席次の定め方は、長い歴史を持っています。
大まかにいうと中国での宴会の席順は、西洋の場合とちょうど正反対です。 西洋では、主人側の座席に近いほど位が高いです。しかし、中国では、主人側の座席に遠いほど位が高くなっているのです。つまり、西洋では親しさを、中国では礼節を重んじるわけです。
中華料理は一席通常8人です。主賓客が着席してから、はじめて他の席の客も着席できるマナーです。 主賓客が着席されていないうちに、他の客が着席したら失礼になるので要注意。
宴席でのお酒の飲み方
祝酒辞
宴席では、中国人は必ず「祝酒辞」 を行います。これは挨拶ですね。 「祝酒辞」は古くからはやっていたらしいです。かなり古いですが、 殷の時代が始まりであるとされているのです。 客は 「祝酒辞」を聞いて、酒を飲む雰囲気づくりをします。 これを「助興」(興を添える、席を賑やかにする)といいます。
宴席において、酒を飲むたびに、「健康のために」「平和のために」「皆さんの繁栄のために」「令夫人などのために」という祝酒辞が飛び交います。
外交の場でも
外交の宴会も同じく、宴会が始まる前に、「祝酒辞」を行います。
宴会においては、客だけ飲んでいただくようだったら、失礼になるので、「陪客(ばいかく)」、「作陪(さくばい)」 といって、主人以外の人も積極的に客に勧めます。これらは、主客のお供の人という立ち位置です。
客に十分飲んでいただくのが目的なので、 男のお客さんは男の「作陪(さくばい)」、女性客だったら 女性の「作陪(さくばい)」 を置くことになります。
「献・報・酬」の習慣
中国ではお酒の飲み方の習慣が古くからありました。以下のような習慣です。
- 献:主人は客に酒を勧める場合、「献」
- 報:客が飲んだ後、主人に返礼することを「報」あるいは「酢」
- 酬:主人が客に勧める時、自分が先に飲み干したことを「酬」
「先干為敬」
現在でも上記のような習慣が残っているようです。 例えば 「先干為敬」という言葉は、「先に飲み干したら、相手に敬意を表す」 という意味で、先に飲み干すのだそうです。
人々に飲酒を勧める方法は、中国の文化の中に入っています。 お酒を飲むときは、主人が客より先に飲む必要があるのです。
それが「献」です。 この習慣には長い歴史があり、主人が先に飲むことで、客に対して「酒に毒はない」という意味があります。安心して飲めるという意味合いが込められているのですね。
主人が飲み終わった後、客も主人にお返しとして酒を飲まなければなりません。これを「報」といい、「酢」とも呼ばれます。
その後、客にもっと飲んでもらうために、主人自身が先に飲んで促進する必要があり、それが「酬」です。 主人が飲み終わると、客もグラスを掲げて自由に飲むのは主人の優しさに応えるためです。
客への誠意を表すほかに、「自分が先、あなたを尊重する」という意味には、「私が先に飲む、あなたがどれだけ飲むかわからないから、どれだけ飲むかはあなた次第です、私が先に飲みます」という意味もあります。
「交杯酒」
また、いい友達の場合 「交杯酒」を飲み、永遠に仲良くするよう願います。
「交杯酒」は、(婚礼の時の) 夫婦の固めの盃でもあります。 二つの杯を赤い糸で結び、新郎新婦がその杯を半分飲み、また杯を交換して交互に飲みます。
これを 「交心酒」、「合歓酒」ともいうのですよ。
酒飲みの競争!?
中国の酒文化の特徴は、酒をゆっくり飲んで楽しむのではなく、一気飲みの乾杯がほとんどでした(過去には)。中国では基本的に、酒は相手と乾杯しながら飲むものなのです。乾杯し続けると言っても過言はありませんね。したがって、黙って自分だけでお酒を飲むのは失礼に当たります。
一気飲みといっても、中国では伝統的に、接待や宴会の席でアルコール度数が60度近い茅台(マオタイ)酒や50度の白酒(パイチュウ)を何度も飲む習慣なのです。その場の全員が酔いつぶれるまで飲むということも多いのだそうです。中国の酒文化は、「酒飲みの競争」のようなもの、ともいえますね。
1972年9月25日から30日まで、田中角栄総理大臣、大平正芳外務大臣、二階堂進官房長官らの一行は中国を訪れ、国交正常化交渉に臨みました。田中角栄総理大臣が中国を訪問した際、アルコール度数が60度もある茅台(マオタイ)酒で周恩来首相と乾杯し、飲み過ぎてあわや失態を演じるところだったことは、有名な話の一つです。
ちなみに周恩来は酒豪だというのが定説です。1972年のリチャード・ニクソン米大統領訪中の際に周恩来が宴会を催したとき、マオタイ酒の話題になりました。周恩来が「(私は)長征のとき、マオタイ酒を一度に25杯飲んだことがある」と伝えたそうです。李健「釣魚台国事風雲」より (一説には周恩来は乾杯を重ねながらも口に含んだ酒をナプキンに出し、相手にひたすら飲ませた、という話もあります/これは中国の「飲んだふり」テクニックの一つです。)
動画でも周恩来の飲みっぷりがわかりますね。
中国赴任・外国人は気をつけろ!
このような中国の飲酒習慣は、さまざまな機会に、日本人を含め中国出張する外国人が気をつけるべき商習慣として紹介されることが多いですね。日本人駐在員に対し、中国赴任後、日本にいた時と比べて1週間当たりの飲酒量がどう変化したかについて聞いたところ、「3倍ほど増えた」と答えた割合が46.6%と最も多かったそうです!
外務省も以下のように警告しています。
中国では会食時にアルコール度数の高いお酒を何度も飲み干す習慣があるため、雰囲気に流されて大量飲酒となってしまわないように注意が必要です。急激に血中アルコール濃度が上昇して意識がなくなってしまったり、泥酔状態で嘔吐して窒息したりするなど、死亡事故につながるケースも発生しています。
若者はワインだ!
中国のミレニアル世代、つまり1980年、もしくは1981年〜1990年代なかばごろまでに生まれた世代の間では、白酒など伝統的なお酒への人気が薄れています。
そして、アルコール度数の高いお酒を一気飲みするという習慣を避ける傾向が強まっています。
中国のミレニアム世代では、低アルコール飲料を飲んで「微醺(ほろ酔い)」を楽しむのが新しい文化となっているのです。ある統計では、若者で「白酒を飲む」という人はわずか5%。男性だけで白酒を浴びるように飲むのでなく、女性も交えてワインのような低アルコール飲料をたしなむライフスタイルが広まっているのです。
若い世代の飲み方
古い世代は、白酒(パァィ ヂ(ォ)ウ)をがぶ飲みして酩酊状態になることもありました。そして、古い世代は一人で飲むということを滅多にしないそうです。
若い世代は以下のように、古い世代とはずいぶん飲み方が変わっているようですよ。
- 深酒をしない。「軽く飲む」
- 低アルコール度を好む
- 女性の飲酒率がアップ
- 一人楽しむ
今話題の中国ワイン
中国での飲酒年齢制限
驚きですが、長らく中国ではアルコール類の購入・飲酒についての年齢制限がなかったようです。
商務省は2006年に18歳未満への酒類の販売を禁止しました。しかし、パスポートなどでの年齢確認はほぼないそうです。しかも、違反者への取り締まりは厳しくないみたいですね。
様々な情報に、「中国では飲酒に年齢制限がない」「未成年での飲酒も違法ではない」と書かれています。そして、「未成年者(18歳未満)へのお酒・タバコの販売が禁止されていますが、飲酒・喫煙の明確な年齢制限は規定されていない」という情報もあります。情報が混乱していますね。
これは中国での飲酒が未成年者に対して甘い、という現実を表していると思います。
以上、中国の酒文化の話題でした。歴史上の美女「楊貴妃」も見事な飲みっぷりです。