昔、スペインに行ったときのことです。念願のパエリアをいただこうと夕方レストランに意気込んで行ったのですが、メニューを何度読み返してもパエリアがないんです。
ウェイターに聞いてみると、「夜は、パエリアを出しませんよ」と言われました。
そうなんです。パエリアはお昼の食べ物だったのです。面白いですね!
他にも地方によってお料理や飲み物が違ったり、外国へ行くとびっくりの連続です。
今回ご紹介するパエリアはいろんな素材のおいしさが詰まったミックスパエリアです。
見た目も豪華なので人が集まった時に盛り上がりますよ。
よくある失敗はご飯に芯が残っていて粉っぽい味がすること、またご飯に粘りが出てべチャットすること。他には魚介に火が入りすぎてパサパサすること。
今回はこれらの失敗をしないようポイントを説明しますので、本場のパエリアに負けないおいしいパエリアを得意料理の1つに加えてください。
Contents
なんでうまくいかないの!?
お米の炊き上がりがベチャッとしてしまった。
米を油で炒めることで歯応えがよくなり、粘りが出にくくなります。パエリアは米をパラパラに仕上げることがポイントですね。
お米があまり美味しくない。
一つのフライパンで材料を順番に炒めることで、旨味たっぷりの油になります。その油で米を炒めることで、米に旨味が入ります。
アサリをワイン蒸しにした煮汁は旨味たっぷりです。この煮汁とコンソメスープを合わせて、300ccにします。コンソメスープは市販のもので大丈夫です。
魚介類がパサパサになってしまった。
魚介類ははじめに火を通しておき、一旦取り出しておきましょう。蒸らしの段階で鍋に戻して温めることで、加熱しすぎてパサパサになりません。
お米に固い芯が残ってしまう。
米を炊く時は、スープを加えたら、まずしっかり強火で沸かしてから蓋をすることで、芯が残らず炊き上がります。
パエリアが炊き上がったら、蓋をして十分蒸らしてくださいね。
材料
アサリ 200g
白ワイン80cc
スープ 300 CC(上記白ワインでアサリを煮たワインの残りとスープを足して合計300ccにする)
塩 小さじ1
オリーブ油 60cc
パプリカ 2分の1個
イカ 80g
えび 4匹
鶏もも肉 100g
ニンニク 一片
玉ねぎ 160g
米 200g
ホールトマト 100g
レモン 2分の1個
胡椒 適量
準備
アサリの砂出しをし、きれいに洗う
ワインと一緒に鍋に入れて火にかけ、口が開いたものから取り出す
煮汁は濾しておく
スープ
アサリの煮汁(ワインで蒸した煮汁)とコンソメスープを合わせて、300ccにする。そして、塩と合わせておく
ホールトマト:つぶしておく
作り方
1)フライパンにオリーブオイルを大さじ1入れて熱し、パプリカを炒めて取り出す
2)同じフライパンにオリーブオイルを大さじ1入れて熱し、イカを炒めて取り出す
3)オリーブオイルを大さじ1強入れて熱し、エビを弱火で両面1分ずつ蓋をして蒸し焼きにする
4)鶏もも肉を両面焼いて取り出す
5)同じフライパンに残りのオリーブオイルを入れてニンニク玉ねぎのみじん切りを炒め、さらに米を加えて炒める
6)米に透明感が出てきたら、スープとホールトマトを加える
7)火を強火にし沸いたらよく混ぜて、鶏肉を乗せ蓋をしてから弱火に落とし18分ぐらい炊く
8)パチパチ音がしてきたらエビ、イカ、アサリ、パプリカを乗せる蓋をする
9)10秒ほど強火にしてから火を消し、蓋をしたまま10分蒸らす
10)櫛切りにしたレモンを添え、好みで胡椒をかける
アドバイス
今回使用した材料以外でもお好みの材料でいろいろなパエリアを楽しんでください。
サフランを使う場合は、10本程度、水でしっかり戻します。そして、スープを鍋に入れる段階で、同時にサフランを加えて炊いてください。
ムール貝を使うお店が多いですが、アサリの方が手に入りやすく旨味が多くて美味しいですよ。
完成です!