風味とはほとんど匂い
ハーブとスパイスの働きは、食べ物に風味を加えることですね。これは食べ物にとても重要な役割をします。つまり、匂い、の働きです。
複合的な性質の風味
風味とは、二つの感覚の組み合わせです。
1)口腔内の味蕾からくる感覚
2)鼻腔の天蓋にある嗅覚受容体からくる感覚
食品の中に含まれる特定の化学物質によって、体の中の受容体が刺激された時に味や匂いを感じるのですね。
味と匂いの感覚
よく知られているように、味の感覚は以下の5つです。
- 甘味
- 酸味
- 塩味
- 苦味
- 旨味
何千もの異なった種類がある「匂い」
味の感覚に対して、匂いの種類は何千とあるのですよ。
みなさん、リンゴとナシの風味の違いは分かりますよね。それでは、鼻を指で摘んで、リンゴとナシを食べてみてください。
どうでしょう?
ほとんど、両者の違いはわからないはずです。つまり、私たちが風味として感じるほとんどは、匂い、芳香、なのですね。ハーブとスパイスは独特の芳香分子を含んでいます。それだから風味が強いといえます。例外は、トウガラシを代表とする辛味のあるハーブやスパイスです。その風味は口腔内の神経が刺激されることによるのですよ。
風味と味(まとめ)
食べ物や飲み物を口に入れた際に感じる「香り」や「味わい」が「風味」です。「風味」は特有の味わいに、香りも含めたものを表します。
舌で感じることができるのが「味」ですね。