2023年1月私たちはイスタンブールを旅しました。
イスタンブールは東西新旧の歴史、洋の東西の文化が交差している大変ユニークな街です。そこで出会った魅力的な料理の中で、今回は「貴婦人の太もも・キョフテ」をご紹介します。
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貴婦人の太もも・キョフテ
「貴婦人の太もも・キョフテ」はトルコ語で、Kadınbudu Köfte (カドゥンブドゥ・キョフテ)と言います。典型的なトルコ料理の一つです。
「キョフテ(Köfte)」は、ひき肉を使ったミニハンバーグのようなトルコ風肉団子と考えていいでしょう。キョフテはケバブに並ぶトルコの代表的な肉料理の一つでメニューに載っていないレストランはないほどです!
何だかびっくりするような名前ですが、味は絶品です。要するにミンチカツのようなお料理ですね。
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「貴婦人の太もも・キョフテ」には歴史がある
「貴婦人の太もも・キョフテ」の由来にはいくつかの説があるようです。
「貴婦人の太もも・キョフテ」はトルコのスィヴァス市に由来する
「貴婦人の太もも・キョフテ」はトルコのスィヴァス市に由来します。つまりスィヴァスの伝統的料理というわけですね。トルコは歴史に満ちており、ほとんどの都市はイスタンブールと同じくらい歴史があります。スィヴァス市もその一つです。
ローマ帝国時代から、交易の中継地として重要な都市であった。古くはセバステイア (Sebasteia) と呼ばれた。欧州の男性人名「セバスチャン」はセバステ人が語源。
12世紀に建てられたウル・ジャミイ(大モスク)が市内に残る。
1919年9月4日に、ムスタファ・ケマル・アタテュルクが祖国解放を目指して抵抗運動を呼びかけた会議を開いた場所として知られる。
「貴婦人の太もも・キョフテ」はオスマン帝国宮殿厨房でスルタンの料理人に由来する
そして、もう一つのお話は、オスマン帝国宮殿厨房でスルタンの料理人によってつけられたというものです。そして、この「貴婦人の太もも・キョフテ」ははスルタンのお気に入りだったとか。
「貴婦人の太もも・キョフテ」はキョフテが嫌いな男性に由来する
「貴婦人の太もも・キョフテ」の名前の由来のもう一つのものは大変ユニークです。
昔あるキョフテが嫌いな男性がいました。その奥さんがどうにかキョフテを食べさせようとこのキョフテを作り男に食べさせたところ、その美味しさに驚き“イシュテ カドゥン ブドゥル キョフテ!(işte kadın budur köfte!)”=「そう、婦人よ これぞ キョフテだ!」と叫んだそうです。
これに喜んだ奥さんは、近所の人にこのキョフテの作り方を教えようと、「やっと夫にキョフテを気に入らせることに成功したのよ!夫が“カドゥン/婦人よ ブドゥル/これぞ キョフテ/キョフテ(kadın budur köfte)”と言いながら食べてくれたの!」と言いました。
この時から、このキョフテは「カドゥン/婦人よ ブドゥル/これぞ キョフテ/キョフテ(kadın budur köfte)」となり、時がたつにつれ“ブドゥル(Budur) ”の部分が「~の太もも」を意味する“ブドゥ(Budu)”に変形し、「カドゥンブドゥ・キョフテ (Kadınbudu Köfte)」=“貴婦人の太もものキョフテ”となったと言われています。
つまりこういう変化です。
kadın(婦人よ) budur(これぞ!) köfte(キョフテ) → kadın(婦人の) budu(太もも) köfte(キョフテ)
「貴婦人の太もも・キョフテ」 実食!
イスラム教の国、トルコでは豚肉は使わないので、「貴婦人の太もも・キョフテ」には牛肉又はラム肉を使います。
私たちが頂いたのは牛肉を使った「貴婦人の太もも・キョフテ」です。
日本のミンチカツと違うのは、こちらのキョフテには米が入っているところです。それと、パン粉ではなく小麦粉の衣で揚げます。
中に入っているのは、牛ひき肉、玉ねぎ、米、イタリアンパセリです。それとスパイスが良く効いていました。
マッシュポテトが添えられています。しっかり塩味の効いた食べ応えのあるキョフテにポテトの優しい味が良く合いますね。
「貴婦人の太もも・キョフテ」と一緒に食べたもの
左から、「貴婦人の太もも・キョフテ」、ファーム・ケバブ、パン。前列はピラウ。
ファーム・ケバブとピラウの話題は以下に書いています。
「貴婦人の太もも・キョフテ」/動画でもどうぞ
「貴婦人の太もも・キョフテ」を食べた店
貴婦人の太もも・キョフテはロカンタというトルコの大衆食堂で食べました。イスタンブール到着の前に貴婦人の太もも・キョフテは食べたいと思い調べていました。イスタンブール到着した翌日に貴婦人の太もも・キョフテに出会えてとても嬉しく思いましたよ。
私たちの行ったロカンタ
ここは、問屋街が近く本当に大衆的なお店でした。ベアズィトから海の方に散歩したのですが、疲れてお腹も空いたのでフラッと立ち寄ったのがこのお店です。
ベヤズィットのトラム駅からマルマラ海の方へ南に行った所にあります。
\トルコのスイーツといったらこれ!/
特に調べて入ったわけではないのですが、とても美味しくて驚きました!お店のスタッフもとても親切。どんな料理かわからない私たちに丁寧に一品一品説明してくれました。
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