ショウガはバナナの縁戚?
ショウガはバナナの遠縁にあたる草本性熱帯植物、Zingiber Officinale、の地下茎です。辛味と芳香があります。ショウガ科はなんと45種類くらいあるのですよ。大体は熱帯に分布しています。ショウガ一族としては、ガランガル、パラダイス・グレイン、カルダモン、ターメリックなどもショウガ科なのです。
ジンジャーの語源
Ginger は、なんとサンスクリット語からきているのですね。角や枝角をさす singabera がラテン語を経て、Ginger となりました。
ショウガはどこから来たのか
前史時代に南アジアのどこかで栽培が始まりました。それが古代ギリシャ時代までには乾燥ショウガとして地中海域に伝わっています。
ショウガはすでに中世ヨーロッパでは特に重要なスパイスでした。ジンジャーブレッドと呼ばれるケーキはこの頃にできたのですよ。
ジンジャービールやジンジャーエールは19世紀にイギリスの居酒屋で飲み物にジンジャーパウダーをふりかけたのがはじまりです。
ジンジャービール、過去に飲んだことあるかな?僕は記憶にありません。
乾燥ショウガの主要生産地
乾燥したショウガの主要生産地は、インドと中国です。僕は食べたことないのですが、ジャマイカ産のショウガは高級品だそうです。ジャマイカからイエメンに輸出されてなんとコーヒーの加えられているそうですよ。コーヒーの全体の量の15パーセントほどの割合でショウガが加えられているとか。ちなみに、ジャマイカ産のショウガの味は繊細で甘いそうです。
コーヒー好きの僕も一度も飲んだことなかったのですが、「みんなが作ってる」ジンジャー・コーヒーという情報がサイトにあったので調べてみました。(みんな作ってるんだ!?)シナモンや黒糖、もいれるみたいです。今度、作ってみようと思いました。
ショウガの兄弟は
「ショウガ」の弟は「ミョウガ」。つまり、兄のショウガ、と弟のミョウガは、刺激の強さでそういう位置に置かれていました。
そういえば、ミョウガの英語は、 Japanese Ginger でした。
ショウガは「根茎」と呼ばれる水平に伸びた地下茎です。
スパイスの刺激性
ショウガによる刺激は、ほぼ間違いなく刺激、痛みとして表現できます。これらすべての辛さの活性成分は化学防御物質で、動物を遠ざけるためのものです。(害虫がつかないのですね)
食心理学研究家のポール・ロジンは、二つの異なる解釈を提示しています。おそらくスパイシーな食べ物というのは、ジェットコースターに乗るとか、厳冬のミシガン湖に飛び込むようなもので、不快なシグナルを体内に起こさせる「限定的な危険性」の一例ではないかということです。本当に危険ではないので、これらの感覚の通常の意味を無視することができ、めまいやショックや痛みそのものを味わうことができるそうです。
あるいは、痛みの感覚によって脳からは自然の痛み止め物質が放出され、灼熱感が消えた後には、心地よい満足感が得られるということも考えられるということです。
ショウガはデンプンの多い根のような地下茎であり、煮込むうちにデンプンが溶け出し、長鎖分子が組み合わさってトロミが出ます。
なぜ乾燥ショウガは辛いのか
ショウガやショウガ科植物の辛みはジンゲロールによるもので、トウガラシのカプサイシンや黒コショウのピペリンに類似した化学構造を持っています。ジンゲロールは類似化合物のなかではもっとも辛味が弱く、乾燥や加熱調理によって最も変化しやすいです。
ショウガを乾燥させると、ジンゲロール分子は側鎖の一部を失いショーガオールになります。つまりこのショウガオールはジンゲロールの「約2倍」の辛さなのです。それが原因で、乾燥ショウガは生ショウガより辛く感じるのです。加熱するとジンゲロールおよびショウガオールの一部が、わずかな辛味と甘くスパイシーな香りをもつジンゲロンに変わります。