南九州市、知覧に行きました。そこで入った「株式会社知覧農園」で知覧茶をいただき、水出し用のセットも買いました。
さて、知覧茶は鹿児島の中では不動の位置にある銘茶です。もしかして鹿児島県以外の人には馴染みがないかもしれませんね。
鹿児島茶として鹿児島のお茶は有名です。なんと産出額では、全国トップになりました!
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茶の産出額、鹿児島が初の首位 50年トップの静岡陥落
2019年の茶の産出額の上位5府県
(生葉と荒茶の合計、農林水産省などへの取材に基づく)
1位 鹿児島県 (252億円)
2位 静岡県 (251億円)
5位 福岡県 (35億円)
そのお茶畑だらけの鹿児島の中で、各地方のお茶がブランド化されています。霧島茶、溝辺茶、牧園茶、隼人茶、川内茶、鹿屋茶、種子島茶、屋久島茶、などなど、たくさん産地があるのです。
知覧のお茶畑、後ろに開聞岳が見えます 薩摩半島南部の景色はとても好きです
知覧茶とは
その中でも、知覧茶は特に有名。知覧茶とは、南九州市で生産されたお茶のことです。南九州市は、知覧町、頴娃(えい)町、川辺町が合併してできた町です。これらの三つの地域にはお茶畑が多く、この南九州市は市町村単位では国内最大のお茶の産地になりました。
正直言ってこの合併のおかげで混乱することが多いです。こういう地名変更は、僕はあまり好きではありません。なぜかというと、古い地名がなくなり、歴史を調べるのに面倒なことが増えました。なぜなら、地理は歴史と大変密接に結びついているからです。
それでは、知覧茶のことを見ていきましょう。
\僕も飲んでみておいしかった!知覧農園のお茶/
知覧茶の歴史
知覧茶とは
透き通った若緑色とさわやかな香りが特徴で、近年では後述の通り農林水産大臣賞や全国茶品評会日本茶業中央会長賞受賞をはじめ各種賞を度々受賞しており、全国的に高い評価を得ている。これらの特徴は、町をあげての茶の生産推進や生産農家の創意工夫に加え、茶の育成に有利な立地を生かして栽培された良質の茶葉による。全体として温暖で日照条件に恵まれ、桜島の火山灰により肥沃な南九州の地の利は茶の栽培に適しており、後岳地区、垂水地区、菊永地区を中心に町内の広範囲にわたって栽培が行われている。町内北部は山間であるため低コスト生産は難しいものの寒暖差を生かした上級茶生産が行われており、一方、中南部地区では大型機械化により効率化された生産が進められている。
知覧茶における一番茶のほとんどは、新芽を摘み取る1週間前から日光を遮るかぶせ茶が行われている。
知覧茶の歴史
知覧における茶の栽培の起源としては、鎌倉時代に平家の落人が北部山間地の手蓑にて茶栽培を始めたという伝承があり、これを記念した碑が町内の手蓑峠につくられているが、本格的な栽培は、明治元年に島津氏の傍流でこの地を治めていた、佐多島津氏から払い下げられた山野を、明治5年に村民が開墾したのが始まりである。その後設立された茶業組合を中心に、技術者の招聘や宇治茶の製法習得、緑茶製造所の設置が進められ、上述の好条件もあって生産拡大が進んだ。
その後、近代的な技術をもって、知覧茶は発展していきます。
やっぱりいた!ご当地キャラ/「お茶むらい」
いました!ご当地キャラです。
- 名前:お茶むらい
- 出身地:南九州市の茶畑
- 誕生日:10月8日
※「茶」の字を分解すると,108になる。 - 性格:お茶目
- 趣味:みんながお茶を飲んでホ~ッこりと和む笑顔を見ること。
- 特技:頭の茶んまげの葉を煎じて飲ませ,みんなの心を和ませ健康にする。
- 好きな言葉:「茶いっぺ」
- 好きな飲み物:お茶(南九州市産)
- 好きな食べ物:さつまいも(南九州市産)
- 誕生背景:生産・日本一の「お茶」と,代表的観光地である知覧武家屋敷庭園の「お侍」イメージから、2つが融合し市制施行5周年の2012年に参上。
頭には、市の木「お茶」のちょんまげ(茶んまげ)と、市の花「ひまわり」の茶んピョンベルト、背中に清水磨崖仏の「梵字(不動明王)」家紋がある。
「株式会社知覧農園」を見つけた
実は知覧に観光に行った時に、「知覧茶をどこかで飲めないか」と探してふらっと入ったお店がありました。株式会社知覧農園です。
入り口には石臼があり、お茶をひいていました。
とても素敵なインテリアのお店で、一つの家族が知覧茶の抹茶ソフトを食べていました。
「ヘ〜、そんなものもあるんだ」と思いました。
お店に入って座ると、冷たいお茶と暖かいお茶のサービスがありました。ドライブで疲れていた私たちにはとても嬉しく感じました。
お店のディスプレーもきれいです。統一感があっておしゃれだと感じました。
お茶の出し方、読んでいて楽しくなりますね。
水出し緑茶がうまかった!
今回、この知覧茶の水出し緑茶、かなり美味しく感じました。温かいお茶はもちろん美味しかったのですが、冷たいお茶は真夏だったので特にリフレッシュ感が感じられました。
おまけに、僕は普段、コーヒーばかり飲んでいるので、この知覧茶の水出し緑茶の美味しさは本当に新鮮で、「これからもっと緑茶を飲もう!」と思った次第です。
水出し緑茶はなぜ特徴ある味なのか
緑茶は水に浸ると、うまみ成分である「アミノ酸」や、苦み・渋みの原因となるカフェインとカテキンが抽出されるそうです。カテキンには、エピガロカテキン(EGC)と、苦味や渋みが強いエピガロカテキンガレート(EGCG)の2種類があります。
水の温度が高いほど、カフェインやEGCGが多く抽出されるため、うまみよりも苦みや渋みのほうが強く感じられます。一般的な煎茶は、緑茶の魅力をバランス良く楽しむため、80~90℃くらいのお湯が最適なんだそうです。高級な煎茶になると、70℃くらいにしてうまみを引き出します。玉露はさらに低く、60℃以下なんだそうですよ。
温度が低くなるとカフェインやEGCGは、あまり抽出されません。苦味が抑えられますね。そして、テアニンやEGCは同じくらい抽出されるので、うまみが強く感じられます。
驚いたことに、水から抽出した緑茶は、温めても味わいは変わらないそうです。不思議ですね。苦みが得意ではない人でも飲みやすく感じるでしょうね。
水出し緑茶のセットを買いました
斜めから撮ったのでちょっとわかりづらいですが、オシャレなボトルです。
株式会社知覧農園はこだわりのお店だった!
知覧農園は、約100年続く茶農家より生まれた、有機栽培(オーガニック)の知覧茶専門店です。
農薬だけでなく、肥料作り(土作り)にもこだわったお茶作りから、自然との共存・共栄に力を尽くし、現代へ受け継がれている知覧農園のお茶。 安心、安全な有機栽培茶のおいしさを余すことなく伝えていきたい。
すべてのお客様に安心してお茶を楽しんでほしいという想いを胸に取り組んでいます。
今回、ふらっと立ち寄った株式会社知覧農園、なるほど、色々と調べるとこだわりの有機栽培のお店でした。そして大正初期から続く歴史ある農園でした。
知覧茶の美味しさを、有機栽培という方法でさらに引き出しているのかもしれませんね。
以上、知覧に行ってお茶を飲んだ話題でした。