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ルーマニアで音楽活動始めて、はや30年近くなります。
最初に来た時から、よくレストランを利用しています。僕は限られたレストランしか行かないことにしています。ルーマニアでは、同じメニューなのに違う日に言ったら全く違った感じで出てきた、などさまざまなハプニングが起こるのですよ。
そして、僕が活動するルーマニアの街、トゥルグ ムレシュや、サトゥ=マーレなどでは顔が知られているので、食事中に観客であろう人々に話しかけられたりします。ゆっくり過ごしたい時にはちょっと困りますね。それゆえに、いつも決まったレストラン(それもほとんど同じ席)で、自分の好みで料理を作ってくれるところばかり行くことになりました。
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ルーマニア人のサービス精神を発揮し始めた!
ルーマニア人はラテン系の人たちです。ルーマニアという国の名前は、ラテン語に由来しています。それは、 “Romanus(Roman)” です。 ローマ人の国なんですね。非ラテン系民族に囲まれた東欧の中で最も東に位置するラテン系民族なのです。それゆえに、「スラブ海に浮かぶラテンの島」と言われているのですよ。
言葉もルーマニア語はロマンス語の仲間です。ロマンス語はラテン語の方言とも言えます。以下の地図を見ても、ルーマニアは東欧における一点のラテン系の国とも言えますね。東ヨーロッパで、ポツンとオレンジ色の部分があります。それがルーマニアです。
長い共産主義時代の影響か
一般にお店に行くと(特に南部)、無愛想な店員が多いです。これは、1947年から1989年まで続いた共産主義の影響が大きいと感じます。しかし、ルーマニア人はもともと農民が多く、明るく開放的な人柄です。
一旦、友人になるととても親切な人が多いのです。
いきすぎた!?サービス!?
オラデアのレストラン。オラデアは、ハンガリーの国境に近い街です。建築物がとても美しいところで、オーケストラも上手で、とても好きなところです。僕はオラデアの交響楽団にはよく客演指揮者として出演しています。
ツイカはいかが?
いつもいくレストラン。とても美味しいのですが、昼に行っても夜に行っても、なみなみとと注がれたツイカをサービスされるのです。
「食欲が出るから」「外が寒いから」などと、色々気を使ってくれるのですが、なにせ、ツイカのアルコール度数は50度以上あります。それを一気に食前に(なにがなんでも一気に飲まなくてもいいですが、それが習慣です)飲むのですから、飲める量も限界があります。それが杯を空けるたびに、ウエートレスがツイカを持ってくるのです。
一度、彼女に映画音楽の招待状をあげたことがあり、それからこのツイカの嵐が始まりました。ルーマニアの田舎に行ったらこのような感じなのだそうです。この女性のサービス精神から察するに田舎出身なのかな。
アイスクリームが、、、断っても断っても
トゥルグ ムレシュでいつもいく感じの良いレストランがあります。どの料理もとても美味しくていつも大満足です。
トゥルグ ムレシュではもう30年近く常任指揮者をしていますので、顔は知られています。「こんにちは!マエストロ!」という挨拶も慣れてきました。周りの人も、「あ、そうだった」と自然に受け止めています。いいレストランしか行かないので、変なお客さんとかいないのがまた安心感あります。
毎回アイスクリームのサービス
そうなんです、タイトルにあるように、食後、注文していないのにアイスクリームが毎回出ます。それも大きい!何種類も大皿に持って出てくるのです。
僕はあまり糖質を摂らないようにしているので、パンなど食べません。スープとメインディッシュ、とサラダで注文は終わりです。なのに、、、最後におおきいアイスクリーム、、、
「ビッグマンはビッグ食欲だ!」とか言って断っても出てきます。気持ちは嬉しいのですが、困ることもありますね。同行者がいる場合は、無理に食べてもらってます。
家庭に招かられたらすごい
ルーマニア人の家庭に招かられたら、上記などのようなサービスですみません。
覚悟して行かなければいけません。
ルーマニアの田舎/復活祭前にブタを解体している家族/通りかかったので写真撮らせてもらいました。
最初のスープからメインディッシュも何度も「もう結構」と言っても、何回も盛られます。手で覆って、応戦体制に入らないと胃がパンクしてしまいます。皿を片付けられて「あ〜、よかった、食べ終えた」と油断してはいけません。ニコニコしたおばさんが、キッチンから巨大なケーキを持ってきます。これも、「たくさん食べてくれ!」と言わんばかりに一切れの大きさに愕然とします。
僕は何回か過去にルーマニア人の家庭に招かれていきましたが、最近は健康に気を使って遠慮するようになりました。
\僕のエッセイの本・ハプニングがたくさん書いてあります!/
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