鹿児島といえば、黒豚!その黒豚をふんだんに使った駅弁「黒豚横丁」を食べました。お弁当のカバーにも「鹿児島黒豚3種類の味」と、うたってありますね。
デパートなどで「全国駅弁フェアー」みたいなものがよく開催されますね。このお弁当とも出会うかもしれません。
使っている肉は、鹿児島産黒豚100%です。
Contents
黒豚とは
「かごしま黒豚」のルーツは今から約400年前に、島津18代藩主・家久により琉球から鹿児島に移入されたといわれ、その後、長年に渡り県内で飼育されてきました。
鹿児島の黒豚の名が知られるようになったのは、黒船で揺れる幕末期の頃、外交問題の重鎮・水戸藩主徳川斉昭公をして「いかにも珍味、滋味あり、コクあり、何よりも精がつく」と言わしめ、郷土の偉人・西郷隆盛もこよなく愛したといわれています。
明治に入ると、黒豚の品種改良が本格的に取り組まれ、在来の黒豚にイギリスから導入したバークシャーと交配することで、おいしさに一層磨きをかけたのです。昭和20年代には、鹿児島から東京の芝浦へ出荷が行われ、そのうまさと品質の良さが評判となり、昭和30年代には、東京で黒豚ブームが巻き起こり、本県産の黒豚は「鹿児島黒豚」と称され、高品質な豚肉の代名詞として広く知られるようになったのです。
データ
日時:2021年8月1日
購入場所:鹿児島中央駅 さつまち鹿児島中央駅みやげ横丁
製造者:松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532-5
値段:1150円
松栄軒
「黒豚横丁」は松栄軒の作ったものです。
株式会社松栄軒(しょうえいけん)は、鹿児島県出水市に本社を構える弁当(主に駅弁)・仕出し業者。
キャッチフレーズは「すべて食べて頂けるお弁当」である
鹿児島県内で生産・肥育された鹿児島黒豚を100%使用し、「黒豚とんこつ」「黒豚とんかつ」「黒豚炭火焼」の3つの黒豚料理に仕上げました。また当弁当は、2019年南部九州総体にて皇嗣秋篠宮ご夫妻がお召し上がりになりました。
なるほど、栄誉あるものですね。
弁当の立ち売り販売から
本社は鹿児島県出水市にあるようです。昭和4年(1929年)に創業。鹿児島県の出水(いずみ)駅構内で、弁当の立ち売り販売を始めたのがはじまりだそうです。歴史ある会社ですね。
この写真の立ち売り箱(肩掛け弁当入れの箱)に、「松栄軒」と読めます。旧国鉄出水駅でしょうか。よくこういう写真が残っていたと思います! 素晴らしいですね。
弁当の立ち売りって読んだ時に、とても懐かしく感じました。そういえば、小さい頃によく汽車(電車ではない)に乗って、鹿児島市から旧大口市(父の故郷)に行く途中の停車駅でお弁当を買いました。その時には、お弁当の立ち売りの人がいましたよ。
出水とは
鹿児島県の北西部、鹿児島市から北北西に約80kmの場所に位置する。市域北部は八代海(不知火海)に面しており、東部は矢筈岳を主峰とする肥薩山脈が北東に走り、南部は紫尾山を中心とする山塊が東西に伸びる。市域の大半は扇状地であり、米ノ津川とその支流の平良川、高尾野川、野田川がそれぞれ北西流して八代海(不知火海)に注ぐ。市内には出水平野が広がる。
ここです。
鹿児島県民には、ツルの渡来地として有名です
日本最大のツルの渡来地である出水には、毎年10月中旬から12月頃にかけて、1万羽を超えるツルが越冬のためシベリアから渡来し、3月頃まで滞留します。
その渡来数と種類の多さは日本一と言われており、「鹿児島県のツル及びその渡来地」として国の特別天然記念物にも指定されています。
その数の多さに驚くことはもちろん、ツルたちが優雅に羽を広げて大空を羽ばたく姿は、他では決して見ることのできない、出水の冬の風物詩です。
さつまち鹿児島中央駅みやげ横丁
今回、駅弁「黒豚横丁」を購入したのは、さつまち鹿児島中央駅のみやげ横丁です。
鹿児島中央駅の改札(改札は一つです)のすぐ前。たくさんのお土産やお弁当があり、見ているだけで楽しくなります。
ちなみに、お弁当は、「薩摩銘品蔵」にあります。改札に向かって右側。改札から出ると、左側。
前身は「キヨスク」だったのですね。
鹿児島の美味を詰め合わせた駅弁がずらり
鹿児島が誇る農産物や海産物を贅沢に使用した、バラエティ豊かな“駅弁”がずらりと並ぶ〈鹿児島銘品蔵〉。県内各地から多彩なお弁当が一堂に集結しています。また、鹿児島の特産品を使用した加工品の販売も行っています。レンジや湯煎で温めるだけのレトルト食品は、ご家庭で気軽に本格的な味を楽しめるとあってお土産にも人気。列車の旅に欠かせない“駅弁”や、鹿児島特産品のお買い求めは〈鹿児島銘品蔵〉でどうぞ。
※〈キヨスク〉は2015年10月1日に〈鹿児島銘品蔵〉へと名称変更いたしました。
なんとこの駅には観覧車がついています
鹿児島中央駅の全景
色々と楽しいところですね。
「黒豚横丁」の栄養成分
- 熱量:557.5 cal
- タンパク質:19.5g
- 脂質:12.7g
- 炭水化物:91.3
- 食塩相当量:3.8g
アレルギー物質
アレルギー物質28品目中9種類のものが入っています。消費者庁公表の食品表示法により、容器包装された加工食品に特定原材料7品目が含まれる場合、パッケージなどに表示する義務があるからです。また、特定原材料に準ずる21品目についても、表示が奨励されています。このあたりの表示はしっかりしていて、安心ですね。
- 乳成分
- 卵
- 小麦
- 豚肉
- 鶏肉
- 牛肉
- りんご
- 大豆
- ごま
実食!
内容の細かい評価
鹿児島黒豚3種類の味とうたってあります。これがこのお弁当の「売り」の部分ですね。
黒豚とんかつ
このとんかつはさすが黒豚!という感じで、旨味が強く感じられます。しかし、、、、残念なのは、これについているソース。ソースの量が多すぎる。そして袋を破る時に手が汚れやすい。そして酸味が強すぎるかなと感じました。
黒豚とんこつ
味付けが鹿児島独特の甘さで、それがまた郷土料理の特別さを感じさせるものです。しかし、こういう弁当で「骨付き」はどうなのかな?と感じました。とんこつの一切れが小さいので、子供や老人だと間違って骨ごと飲み込みそう。
黒豚炭火焼
これは味に深みがあります。炭火の香ばしさを十分に感じさせるものです。
他の食材
黒豚そぼろ:そぼろは甘いです。鹿児島の味付けという感じです。
煮物:(たけのこ/椎茸/たたきごぼう /さつま芋レモン煮/こんにゃく/花人参/インゲン)
まず、たけのこが巨大!大きいです。鹿児島産でしょうか。
椎茸は甘め、鹿児島の味付けだなと感じました。
こんにゃくは薄味の上品な味です。
錦糸玉子:甘いです。僕にはちょっと甘すぎかな。
なます:上品でさっぱりしています。
しば漬け:酸味が程よい感じでした。
小梅:箸休めにいい、さっぱりした味わいです。
蓮根:蓮根は酢が効いていて、シャキシャキした食感も好きです。
白いご飯とかしわめし:ご飯を2種類味わえるのは嬉しいです。
総評
たくさんのおかずがあり、満足するお弁当だと感じました。
この写真ではあまりわかりませんが、奥の竹の子は「巨大」です。
残念だったのは、ご飯が固かったことです。これはちょっと珍しいと感じます。
たまたま炊き方がそうだったのか、または、夏で水分を少なくしているのかわかりません。
そして、パッケージで、弁当箱の仕切りが軽い発泡スチロールなのはいいのですが、軽すぎで仕切りが外れやすいです。それゆえにぎっしり入った弁当の中身が不必要に混ざってしまって残念でした。
味は全体に大変おいしいと感じます。
以上、松栄軒「黒豚横丁」の話題でした。