淡路島にはよく行きます。
神戸でも明石海峡大橋の近くに住んでいるので、淡路島は自宅の窓からも見える距離なんです。海の好きな僕としては最高のロケーションです。
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淡路島にドライブ
淡路島にはうちの近くの「明石海峡大橋」を渡ってすぐ。年始に妻と愛犬を連れて淡路島にドライブすることにしました。
その淡路島の「道の駅あわじ」に立ち寄った時、巨大な柑橘類が目に飛び込んできました。
「これ、なんだろう?」
すかさず店員に聞くと、、、「獅子柚っていいます。いい匂いのものですよ」。見ると、「350円」と値段が書いてありました。
「柚?これが?この巨大な柚子が350円?」
頭の中で計算するに、いつも見る小さな柚1キロで大体1000円以上は絶対にする、なので、この柚はかなりお得!という結論に到ったのです。
「なんか作ろう!」
一緒に見ていた妻にとりあえず「なんか」作ろうと提案。妻は料理のプロなんだから「なんか作れる」だろうという、「とりあえず購入→なんか作れる→思わぬ結果に大満足」という根拠のない発想の流れが出ました。
ジャムにしよう!
翌朝、とりあえずジャムを作ろうと決定!これはすごいものができるぞという期待感はかなり高まります。天気もよく朝日がきれいにうちに入っています。「幸先いいぞ!」と感じました。うちはまるで崖っぷちに立っている家のように、東側、目の前50メーターくらいは住宅がなく、窓を開けるとかなり低く盆地のようになっています。周囲は神戸独特の起伏を利用して住宅を作っているからですね。そのおかげで、「朝日のあたる家」です。
獅子柚の特徴は
1)とにかく大きい(これはかなりたくさんジャムができるかも/費用対効果としてはものすごいことになるかも)
2)いい香りがする(やはり柚の「ような」香りがします)
まずはどのくらい大きいか記念に撮影。獅子柚をダイニングテーブルの上に置き、愛犬の「白鳥麗子さん」(すみません、長い名前で。さん、までが名前です。)をその前の椅子に座らせて「ハイ!ポーズ!」と、調理する前から気持ちは高まります。
調理開始
「ジャムができたら、大量だろうなあ。これは近所に配らないと食べきれないなあ。すごいな、すごいな」などと口ずさみながらジャム作り開始。
「たくさんジャムができそうやなあ」(妻は基本関西弁)
妻も興味津々です。
「あかん!なんか違う。食べてみて」
と、獅子柚をカットしていた妻は途中で僕に試食を勧めました。
「う〜ん、こいつは〜あまり、、、、」
期待が大きいだけに「イマイチ(今一つ、が正しい表現です)」という言葉を発音したくない僕に妻が言いました。
「なんかちがうやろ?」
そうです、思っていた期待値が高かっただけに、実際に下の味蕾から電気信号となって伝わった脳の感覚は想像とちがっていました。
「う〜ん、やっぱりなんか思っていたのと違う、香りもちょっと、、、」
あとで、調べたらこのような事実が、、。
「オニユズ(シシユズ)は関東以西で栽培されていますが、その物は柑橘としてそれほど美味しい物でもないので、経営的に栽培されている所はほとんどなく、家庭などの観賞用として園芸的に扱われています。」
「獅子柚子はユズではなくブンタンの仲間なので、ユズのような強い香りは無く、ほのかに柑橘類の香りがします。とても大きな実で、直径20cm前後にもなりますが、皮が非常に厚く、表面が滑らかではなくブクブクした感じに起伏しています。表皮と果肉の間には文旦と同じようにかなり厚く白い綿が詰まっています。中のサジョウはグレープフルーツ程の大きさで、水分が少なめで触った感じはパサパサしています。」
「シシユズは他の柑橘類のように果肉を楽しむ果物ではありません。果肉だけを食べると甘味が少なく、酸味も締まりが無いボケた味がします。」
「パサパサ」。「ボケた味」。ネガティブな言葉が続く。確かにそうともいえます。「観賞用」。そうですね、これ飾ったら見栄えは満点かも。おまけに「柚」って書いてあるけど、ブンタンの仲間だそうです。
「ほのかな香り」と書いてありますが、面白いことに、最初に脳内で「柚」ってしっかり認知されているせいか、漂うその香りもどことなく「柚」に感じるじゃないですか。
結果は
獅子柚はジャムにはあまり向かないと判断。砂糖づけにして食べました。
こういう記事が見つかりました。
地方によっては、獅子や鬼は邪悪のものを排除するため、縁起物とも言われており、お店に飾ったりされることもあります。また、実が大きいことから、「実入りが大きい→千客万来の縁起物」としても重宝されています。
食べる以外の使い方が多かったのですね。
以上、あくまでも「個人的な感想」です。人によっては獅子柚を使い、ジャムなどを上手に美味しく作られる方もいると思いますよ。
P.S. たくさんのサイトで、「美味しい獅子柚の、、、」とジャムなどの紹介があります。かなり加工しないといけないかな、と感じた次第です。