新料理「裏」物語

高知で買ったモクズカニの結末は、、

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四国にはよくドライブに行きます


神戸の自宅から「明石海峡大橋」を渡り淡路島を通過、さらに大鳴門橋を渡るとそこは徳島県です。徳島から高松自動車道、四国横断自動車道を経由すると高知市に到着します。

高知県は好きなところで、愛犬を連れ妻と行った際、高知市観光パンフレットの「旬のもの,珍しい物がこじゃんとある街路市に,みんなぁも来てみいや?」という誘い文句につられ高知市の「土佐の日曜市」に行きました。

「土佐の日曜市」

出典「高知市公式ページ」より

高知市の街路市は市民の生活市として300年以上の歴史を持っているそうです。その中で最も大きな日曜市には,近郊の農家を中心に約300の店舗が並部とか。美味しいものと出会う期待は大いに持てます。ご当地のお寿司とか様々なものが売っていて楽しいところです。

出典「高知市公式ページ」より

出典「高知市公式ページ」より

海産物も多いです。

見慣れないカニ

実際に行ってみると、とにかくたくさんの露天が並んでいます。その中で、私たちは見慣れないカニが売っていることに気付きました。

モクズガニ(モズクガニではありません!よく間違われます。)

露天のおばちゃんに、どうやって食べたらいいか聞きました。

「そうやね〜、小さいから味噌汁に入れるくらいかね。」

幸い私たちは車移動の際、常にカセットガスコンロやバーベキューセットは積んでいるので、場所さえ見つかればすぐに食事できるという超アウトドア体勢です。

モクズガニを10匹買いました

調べると、上海ガニのようなおいしさで評判とか。これは楽しみ!です。上海ガニなどよりも格安で美味しいとなれば買って食べるしかないですね。

道中、「鍋にする?」「味噌汁にしようか」と色々と想像して話し楽しくなりました。

高知のドライブは気持ちいいです。海が見え、そして山も美しい。美味しいものも多く、立ち寄った店では美味しいものがたくさんありました。

問題は、立ち寄った店で現地の田舎寿司を買ったり、海鮮食堂みたいなところで食べたりして、なかなか買ったモクズガニを食べるチャンスがないのです。カニをほったらかして死なしてはいけないので、途中で深めのバケツを買いました。カニは生きている証に、常に車の中でゴソゴソ動いている音がします。途中、何回かホテルに泊まりましたが、バケツごとバスルームに持っていって薄く張った水とか交換していました。

夜行性なので、こちらが寝ようとする頃になるとゴソゴソ動き出す音が始まります。モクズガニは飼いやすいものらしいです。淡水でも簡単に飼える、餌を選り好みしない、生命力が強く水が少々汚れても大丈夫、という、なんといい奴らしいのです。

そのうちに

数日、カニと旅行するハメになり、だんだんカニが私たちのペット化していくのを感じました。「今日も、元気かい?」という感じでバケツの中を覗き、車移動している間、車内が暑くなりすぎたら弱るから、と気を使ったりしているうちに愛着が湧いてきたのです。

これ食べられる?

4、5日のドライブの後、僕が妻に聞きました。

「これ、食べられる?」

妻の答えは、、、、「食べられへんなあ」

僕も同感です。 完全に尾崎家のペット化してしまったモクズガニ、とても食べる気にはなれませんでした。結局、彼らを自然に返そうということに、、、、。

「さようなら!」

モクズガニを淡水、海水、どちらに返すか分からなかったので、大きな川の、汽水地域、つまり淡水と海水が混ざり合う場所を探してバケツから川に彼らを放ちました。

「元気でな〜頑張れよ〜」

カニたちはどことなくとても嬉しげに水の中に走って行きます。

その日の夜はもちろん「カニなし」のお味噌汁を食べたことはここに書いておきます。

高知に行こう!

この記事を書くに際し、画像提供など、高知市商工観光部 観光振興課様にお世話になりました。たいへん丁寧なやりとりをさせていただき、あたたかい県民性を感じました。高知に行きましょう!

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