今回作った「若あゆ」/湯飲み茶碗は織部焼
初夏の風が清々しい頃、鮎の季節に先駆けて、和菓子屋さんには涼しげな若あゆが並びます。卵の香りのもっちりした鮎の中には、美味しい餡と、柔らかい求肥。
お店によって餡の種類や皮の風味、鮎の表情まで様々です。自分で作ると、何もかも自分好みに作れるので楽しいですよね。
Contents
なんでうまくいかないの?
餡を作るのが大変
餡は市販のもので大丈夫ですよ。
キロ単位で売られている事が多いですが、冷凍保存出来るので、小分けして冷凍しておくのがお勧めです。
求肥を作るのが面倒
若あゆでは、あまりたくさんの求肥を使いません。ですから、これだけのために求肥を作るのは確かに面倒かも知れません。
求肥は、大福や、練り切り、ウグイスもち、花びらもちなど、色んなお菓子作りに使えるので、他のお菓子と一緒に作れば、あまり面倒だと感じないかも知れません。また、求肥は冷凍出来るので、作り置きして使う分だけ自然解凍するのも良いでしょう。
冷蔵だと固くなる事があるので、冷凍がお勧めです。もし、固くなってしまったら、電子レンジで再加熱してくださいね。
皮の生地がキレイに焼けない
皮の表面をキレイに焼くにはコツが要ります。
まず、テフロン加工のフライパンか、ホットプレートを用意してください。
そして、生地がくっつかないようにごく薄く油を塗ります。油膜を張るような感じです。
油滴が少しでもあると、焼きムラに下の写真のようになります。
また、生地を一度に広げないで、継ぎ足してしまうと下の写真のように筋が入ってしまいます。
弱火でじっくり焼き色をつけて、泡がプツプツ出て、表面が乾いたらひっくり返して裏をサッと焼く感じです。焼けたら必ず熱いうちに二つ折りにして、鮎の形にしてください。
材料(6匹分)
材料の写真
生地
- 卵:1個
- 砂糖:60g
- 水:100cc
- みりん:10g
- 重曹:3g
- 薄力粉:90g
求肥
- 白玉粉:20g
- 砂糖:20g
- 水:30cc
こしあん:60g
準備
求肥を作る
白玉粉、砂糖、水を合わせてよく溶かす
500wの電子レンジで50秒加熱し、一旦取り出して良く混ぜる
さらに30秒加熱し、取り出して良く練る
6等分して7cmくらいの棒状にしておく
こしあんを6等分して7cmくらいの棒状にしておく
求肥の作り方はリンク先も参考にしてください。
作り方
砂糖と卵を良く混ぜ、水、味醂、重曹を加えて更に混ぜる
薄力粉をふるって加え、ダマがなくなるまで混ぜる
ラップして室温で30分寝かせる
テフロン加工のフライパンを火にかけ、油を薄く塗り、2の生地50g弱くらいを楕円形に伸ばす
弱火でキレイな焼き色をつける
泡がプツプツ出て表面が乾いてきたらひっくり返して裏をサッと焼く
フライパンから取り出して、熱いうちに縦二つ折りにし、形を整える
金串を熱く焼いて、鮎の目、エラブタ、ヒレ、尾など、模様を付ける
冷めたら求肥、こしあんを挟む
違った模様を作ってもいいですね
アドバイス
和菓子屋さんによって求肥が入っているのと、入っていないのがあるので、求肥はお好みに合わせて入れてくださいね。
また、今回はこし餡を使いましたが、白餡や、抹茶餡など餡を変えても美味しいですよ。鮎の表情を色々変えてみるのも楽しいですね。
是非オリジナルの若あゆを作ってみてください。
完成です!