新大阪駅で買った「ひょうご日和」がとても美味しかったのでレポートします。
今回買ったお弁当「ひょうご日和」
Contents
兵庫県とは
兵庫県は日本列島のほぼ真ん中にあり、東は大阪府、京都府に西は岡山県、鳥取県に接しています。日本の標準時を決める東経135度の子午線が兵庫県の9つの市を通っています。県域が2つの海に面しているのは、本州では青森県、山口県、兵庫県の3県のみです。
兵庫県のHPより
なるほど、子午線では明石がとても有名ですが、南北に他の場所にも通っていますね。淡路市に子午線が通っているんですね。
\フードフォトに最高です!この投稿のお弁当の写真も撮ってます/
ひょうご五国
兵庫県は、摂津・播磨・但馬・丹波・淡路という歴史も風土も異なる個性豊かな五国からできています。それぞれの地域には、その地域でしか食べれない絶品料理や地域特産品、体験型施設、そしてその地域の特色を色濃く反映した地域遺産が存在しています。
寄せ集めの県
言葉は悪いですが、兵庫県は多くの国(藩)の寄せ集めです。明治4年(1871)7月、廃藩置県が行われた時など、藩がそのまま県となりましたが、現在の兵庫県域には30を超える県があったのですよ!
上記の理由で現在の兵庫県は、瀬戸内海と日本海、そして山もあって多くの文化的要素(食文化も含む)があるのですね。
よく誤解されるのが淡路島
淡路島って四国の一部だと思っている人、多いです。兵庫県ですよ。車でのナンバーで言うと、兵庫県は「神戸」「姫路」の2種類です。
車のナンバー、淡路島は「神戸ナンバー」になるのです。
新発売のお弁当
このお弁当は今年、2022年新発売のお弁当のようですね。以下、作った会社「淡路屋」のHPより
2023年夏、兵庫デスティネーションキャンペーン推進協議会とJRグループが開催する、大型観光キャンペーン「兵庫デスティネーションキャンペーン」のプレキャンペーン開催(7〜9月)に合わせ、7月1日より、兵庫県を学ぶ駅弁「ひょうご日和」を発売いたします。
「ひょうご日和」は、食べるコトを通じて、土地の文化風習を知ることが出来る駅弁らしい駅弁。六甲山に見立てた兵庫米三角おにぎりを中心に、手前側には「明石ダコ」や、春の風物詩「いかなごくぎ煮」、灘の酒造りをイメージした「さわら粕味噌漬け焼き」などを盛り付け。奥側には、有馬の笹をイメージした「笹巻き水饅頭」や山椒を使用した「きのこ有馬煮」、「丹波の黒豆煮」や「但馬どりの旨煮」、「神戸牛コロッケ」などを盛り付けました。
弁当全部で、兵庫県東部の地形を表現しており、食べるコトを通じて、地域の特産品や名物料理、地理が学べる、新しい形の駅弁です。
ひょうごテロワール旅
お弁当のフタに「ひょうごテロワール旅」と書いてありました。
「テロワール」とは、ワイン等の品種における、生育地の特徴を指す言葉です。このキャンペーンでは「テロワール」を、風土や歴史を深く知ることで、その土地に芽吹き根付いた食や文化、伝統の魅力をより強く受け取ろうとする“いとなみ”と捉え、それらのルーツ、受け継いできた人の想いや技術に触れることのできる「旅」を提案します。
来夏、「兵庫テロワール旅〜私の感動、その先へ。〜」をテーマにJRと兵庫県が行う観光キャンペーン「兵庫デスティネーションキャンペーン」。これに先駆け、7月から9月にかけてプレキャンペーンを展開します。(県観光振興課)
兵庫県のHPより
来年、2023年は兵庫県あげて大きな観光の催しがあるようですね。
兵庫デスティネーションキャンペーンは兵庫県内の自治体と観光事業者、JRグループ6社や旅行会社が一体となって行う大型観光キャンペーンです。期間中には様々なメニューをご用意して全国からお越しの皆様をお迎えします。
開催期間:2023年7月1日〜9月30日(2022年7月1日〜9月30日(プレキャンペーン))
このプレキャンペーンの一つとして、このお弁当を作ったのですね!
お弁当にお品書きが写真付きで入っていた
弁当全部で、兵庫県東部の地形を表現しているというのが、わかりますか。
- 奥:但馬や丹波の料理
- 真ん中:六甲山に見立てたおにぎり
- 手前:神戸・明石の料理
食材と兵庫県内の位置関係があってます!兵庫の地理や食文化とリンクしていますね。素晴らしい!こってます!
神戸牛の和風コロッケ
神戸牛は言わずと知れた牛肉の名ブランド。世界でも Kobe Beef としてとても有名です。
きのこ有馬煮
兵庫・有馬地方は山椒の名産地です。それゆえに、有馬の山椒を使った煮物を有馬煮と言います。
有馬といえば温泉が有名ですね。
さわら粕味噌漬け焼き
さわらは淡路の名産品です。
全国漁業協同組合連合会は、各都道府県自慢の美味しい魚を全国に発信するため、「プライドフィッシュ(漁師自慢の魚)」を選定しており、兵庫県からは次の12種類の魚が選定されています。
- 春 「瀬戸内海のイカナゴ」、浜坂産ホタルイカ「浜ほたる」、「兵庫のハタハタ」
- 夏 「明石だこ」、「淡路島の生シラス」、「兵庫瀬戸内の鱧」
- 秋 「淡路島のサワラ」、「明石浦のもみじ鯛」、「香住ガニ」
- 冬 「兵庫のり」、「播磨灘産1年牡蠣」、「兵庫の赤ガレイ」
明石ダコの旨煮
これは有名な明石のタコですね。明石のうおんたな商店街に行くと生きのいいタコがお店から飛び出して路上を歩いていますよ。
但馬どりと野菜の炊き合わせ
兵庫県北部但馬地方はブロイラー発祥の地として知られています。但馬どりは自然に囲まれた農場で飼育される事により安全・安心な信頼されたブランドとして人気なようです。
笹巻き水饅頭
夏には爽やかな水饅頭がいいですね。
丹波の黒豆煮
丹波黒大豆とは、兵庫県丹波地方発祥の「丹波黒」という黒色の大豆。粒は大きく形は丸く、食感はふっくら、もっちり口当たりの良さが特徴です。
高級豆として、全国的にも抜群の知名度・人気を誇る品種で、その値段はなんと一般的な黒豆の約3倍なんですよ!
兵庫米おにぎり
兵庫県のお米はコシヒカリ、キヌヒカリ、ヒノヒカリが作付の上位品種として多く栽培されています。どれをとっても美味しいものですね。
中華風菜の花ごま油和え
これは、神戸南京町(中華街)を意識していますね。兵庫県には大きな港があるので、昔から異文化がたくさん入ってきています。僕はよく中華食材を買うために廣記商行南京町本店に行きますよ。プロも使用する本場の中国調味料などあります。
筆者の撮った南京町
いかなごくぎ煮
これは、瀬戸内海側の春の風物詩の一つです。
「イカナゴのくぎ煮」は生のイカナゴの稚魚を醤油、砂糖、ショウガなどで甘辛く煮た佃煮で、瀬戸内海沿岸地域で古くから作られている郷土料理。煮上がった姿がさびたくぎが曲がったように見えることから「くぎ煮」と呼ばれている。神戸が発祥の地と言われ、元々漁業関係者の家庭で作られていた料理だったが、1980年代以降、一般に広く知られるようになった。明石の漁業協同組合の女性たちが、漁師向けに濃い味付けだったくぎ煮を一般家庭向けに改良したレシピを作成し、料理講習会を開き、普及に努めたこともきっかけの一つ。
毎年、2月末から4月にかけてイカナゴの稚魚(新子)を捕る新子漁が行われ、鮮魚店には新子を買い求める客が列を作る。街中にはイカナゴを炊く醤油や砂糖の香りが漂い、地元では「イカナゴの香りがすると春がやってくる」と言われている。「イカナゴのくぎ煮」は瀬戸内の春の風物詩であり、現在も食文化として定着している。
これは神戸っ子だったら知らない人はいないでしょう。明石でもかなりポピュラーです。
「ひょうご日和」を作った会社「淡路屋」
淡路屋といえば、駅弁界の老舗です。関西の主要駅では、必ずこの会社のお弁当を見つけることができます。
歴史は古いみたいですね。
なんと明治36年創業です。
明治三十六年、淡路屋は産声をあげました。以来、五代にわたって受け継がれてきた駅弁業。その歴史は一世紀にも及びます。鉄道網の急速な発達、戦争、高度成長。時代が変化するなか、淡路屋はいつの時代においても、お客様のご要望にお応えするものを、と心がけてまいりました。
エキマルシェ新大阪
在来線のコンコースの中にある「駅弁にぎわい」で今回のお弁当「ひょうご日和」を買いました。
この地図の14番のところに「駅弁にぎわい」があります。
広いし、他にも楽しい店がたくさんありますよ。
データ
名称:「ひょうご日和」
購入場所:新大阪駅 「駅マルシェ新大阪」
栄養成分表示(1包装あたり)
熱量:533kcal
たんぱく質:23.7g
脂質:16.5g
炭水化物:77.7g
食塩相当量:2.6g
その他のデータ
価格:1250円(税込)
製造者:株式会社 淡路屋
〒658-0025
神戸市東灘区魚崎南町3-6-18
電話:078-431-1682
「ひょうご日和」実食!
白飯 (国産米使用)
ゴマが乗っていてそれが香ばしいです。ご飯はやや硬めに感じました。
神戸牛の和風コロッケ
味はしっかりついています。調味料をかけないくてもいいと感じました。牛肉もじゃがいももやわらかさが特徴的でした。
丹波の黒豆煮
僕にはちょうど良い甘さです。固さも丁度いい煮方だと思いました。
笹巻き水饅頭
爽やかな甘さです。お茶と一緒に美味しいです。
但馬どりと野菜の炊き合わせ
但馬どり
薄味で美味しい。臭みもないです。
南瓜煮
これも薄味ですが、これはもう少し出汁をいれてもいいかなと感じました。
竹の子煮
歯ごたえもよく、且つ、固すぎず丁度いい感じです。
茹できぬさや
あまり出汁が効いてなく、あっさりしています。
さわらの酒粕味噌漬け焼き
関西の味という感じで薄味です。
中華風菜の花ごま油和え
出汁が効いています。これは美味しい!と感じました。
きのこ(ひらたけ)有馬煮(山椒煮)
これは山椒の香りがとても上品に感じる一品です。
明石タコの旨煮
う〜ん、これはちょっと硬いと感じました。足の先までいれてるからもしれません。くぎ煮の味が隣接して置いてるために味が移ってます。
いかなごくぎ煮
甘辛く、定番の味です。瀬戸内海の味ですね。
れんこん酢漬
塩が効いてないせいか、あまり酸っぱくなかったです。
\フードフォトに最高です!この投稿のお弁当の写真も撮ってます/
総評「ひょうご日和」は様々な味が一箱で楽しめる
値段は少々高めですが、それだけの価値はあります。
いわゆるお得、関西弁でいうと「値打ちある!」です。さまざまなおかずが一箱にぎっしり詰まっています。よくある駅弁のようにご飯たくさん、おかず少ない、感じではないですよ。
箱を兵庫県に見立てて、「ここが明石」「ここが有馬」と地理を楽しむこともできます。
以上、お弁当「ひょうご日和」のレポートでした。