今回食べたウツボ料理
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ウツボを食べる地域
ウツボって食べた事ありますか?
太平洋沿いを南の方に行くと、和歌山県、高知県、鹿児島などウツボを食べる地域があります。
\お土産で買いました。美味しかったです!/
私たちはよく四国に行くのですが、須崎あたりでよくウツボの料理に出あいます。須崎では、ウツボは物々交換の品として貴重でした。カツオやサバとは違い、海から陸上に揚げても何時間も死なないからです。漁師の妻がザルに入れて、幾山も歩いて越えて、内陸の農家に売ったのです。
鹿児島では、日本本土の最南端である佐多岬にほど近い、鹿児島県南大隅町佐多地区でウツボはよく食べられています。ここでは冬に名物である「ウツボの天日干し」の製造をするそうです。
奄美大島でもよくウツボは食べるそうですよ。
ウツボの生息地では、広く流通こそしないものの地元消費が行われているのですね。
うつぼは、ゼラチン質を多く含むうえに強い旨味があるものの、小骨が多いことから捌くのが難しく、高知県や徳島県、長崎県五島列島の郷土料理、和歌山県の正月料理向けなど、日本ではごく一部地域でのみ食材として流通している。
中国では広東省、海南省、香港などの南シナ海に面した地域で食べられている。現在では、活魚輸送の技術が発達したため、北京や雲南省といった内陸地でも高級食材として出す店もある。
ウィキペディアより
ウツボは怖い?
ウツボはウナギの仲間
ウツボの分類はウナギ目ウツボ亜科ウツボ科です。ウナギの仲間なんですね。
ウツボは、体に粘液を纏うことで湿度を保ち皮膚呼吸が出来る点もウナギ、ナマズと同じなのです。
上記のように須崎の湊で陸に上がったウツボを内陸に生きたまま運べたのも、このようにウツボが皮膚呼吸ができたからですね。水から離れても半時間から場合によっては数時間も生きていられるなんて驚きですよね。
ウツボは海のギャング?
ウツボは実はとても臆病な魚です。いつも岩穴に隠れるように棲んでいます。こちらから 刺激しなければ襲ってくることはないのですよ。
顔つきが恐ろしいので、海のギャングなどと呼ばれるのですね。ウツボを食べる地域以外にお住まいの方にはウツボは水族館やテレビで見るコワーイ魚というイメージでしょうね。
ウツボの名前
ウツボの名前の由来
名前の由来はいくつかあるようです。
- 細長い形状が、矢を入れる容器である「靫」(うつぼ)に似ていることに由来する
- 岩の間や穴に身を隠して住むことからで、関西地方では空洞のことをウツボラということにちなむ
ウツボの地方名
地方によって様々な名前があります。
- ウナギ:東京都神津島 三重県志摩地方(ウナギは川ウナギと呼ぶ)
- ウナダ:静岡県静浦・内浦
- ウミウナギ:伊豆半島
- オツボ:和歌山県三尾・白崎・辰ヶ浜、大阪府堺
- キダカ:鹿児島県
- キダコ:神奈川県三崎、長崎県、熊本県天草地方
- キツネ:新潟
- ジャウナギ:静岡県内浦
- トウキダカ:鹿児島県
- トラキダカ:鹿児島県
- ドロボオ:広島県因島
- ナギッチョ:山口県小野田市刈屋
- ナギッチョウ:山口県小野田市刈屋
- ナダ:神奈川県三崎
- ナマダ:東京都
- ヘンミ:和歌山県雑賀崎
ウツボを紀伊半島で食べた
えーっ、ウツボ食べるの?と驚かれるかもしれませんね。
私たちは珍しい物を食べる事が大好きなので、ウツボは色々な所で頂いていますよ。
とはいえ、さすがに自分でさばいて料理したことはなく、お料理屋さんで頂くか、お魚屋さんで買って食べた事しかありません。
一度枕崎で釣りをしていた時大きなウツボがつれた事がありましたが、すぐにリリースしました。
あれは、怖かったですよー。
グルングルンにとぐろを巻いて上がってきました!
その時とにている状況の動画がありました。ウツボを釣るとこんな感じになります。
実際ウツボは骨が多く、しかもその骨がとても固いので家庭でさばくのは難しいようです。
私たちがよく見る動画でウツボをさばいて食べています。
ウツボを居酒屋で食べた
今回私たちがウツボを頂いたのは、和歌山県白浜の長久酒場です。和歌山出身のお友達に聞いたら、「ここがいい!」と紹介してもらったからです。ここならではの食材でお料理が食べられるそうです。
渋いたたずまいですね。
長久酒場は、先代のおばあちゃんの時から約50年間、地元の方々に愛されている大衆酒場です。
お酒は安く、新鮮な地元の食材が食べられると評判で、地元の方だけでなく観光客の方も多く来店していただいています。
長く地元の人に愛されているのですね。
ウツボ実食!
今回、ウツボとクジラの網焼きを注文しました。
まず焼き網とガスコンロが出てきました。セルフで焼くのですね。
ウツボの身が来ました!
一緒に注文したクジラも来ました。
ウツボは両面炙って砂糖醤油をつけて食べるそうです。早速焼いてみましょう。
こんがり焼き目が付いたのでひっくり返します。
いい感じに焼けたので砂糖醤油をつけて頂きます。
皮は歯応えがあり旨味もしっかりしています。私は特に皮目のゼラチン質の所が好きですね。コラーゲンたっぷりです。
鱧や穴子も皮目がゼラチン質ですが、ウツボの方が厚みがあります。身の方は白身で、あっさりしていますが、旨味もありました。
ウツボ料理は他にも唐揚げ、竜田揚げ、刺身、タタキなどがあり、和歌山にいらっしゃる機会があればぜひ試してみられることをお勧めします。
クジラも焼いた
ここのクジラは刺身で食べられる鮮度の良いものです。
表面をサッと炙っただけで頂きます。意外とあっさりしていてクセがなく、柔らかい身でしたよ。
ウツボの揚げ煮
お土産屋さんで、ウツボの揚げ煮を買ってみました。さっそく自宅に帰って食べました。
サクサクしていますが、けっこう歯応えがあります。骨も細かく砕いてあるようです。
味はしっかりした甘辛の醤油味です。
これはお酒のおつまみですね。これだけでも結構飲めます。
以上、ウツボを食べる話題でした。