富山で出会った風景
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富山を旅行した
私たちは車で2022年5月、富山をドライブしました。立山連峰が美しく、初夏の風とともにとても気持ちのいいドライブでした。初夏の頃は、高気圧に覆われて穏やかな晴天の多いのでドライブには最適ですね。
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富山湾
富山は海も美しいです。
富山湾は、日本海側の中央に位置し、西側は能登半島に囲まれたものです。
富山湾の地形は、浅いところが少ないのだそうです。岸近くから急に深くなっているのですね。
そして、もっとも深いところは水深1,200m以上もあるのですよ。それは、太平洋側の駿河湾、 相模湾とならんで日本を代表する深い湾のひとつなのです。
富山県のHPより
大きさでいうと、若狭湾に次いで大きな湾です。
天然の生け簀「藍瓶」(あいがめ)
富山湾では神通川や庄川が流れ込んだ先に「藍瓶」(あいがめ)と呼ばれる海底谷があります。これは、藍を染めるために使う甕のような形状の、海底谷があるからです。他の説には、海底谷がせまり、岸から急に深くなっているところが海の青さが一段と濃くなり、深い藍色をしているからというものがあります。
「藍瓶」(あいがめ)はとても良い漁場
「天然の生け簀」とも呼ばれ、四季折々、多種多様な魚介類が水揚げされます。
富山湾は白えびやバイ貝、ベニズワイガニなどのかっこうのすみかとなっています。
「しらえび」か「しろえび」か
結論から書きます。標準和名つまり、辞書などに書かれる正式名称は「しらえび」です。富山では「しろえび」と呼んでいるらしいです。魚には大概、標準和名(正式名)の他に多くの地方名があります。魚種によってはむしろそちらの方が広く認知されているケースも少なくないのです(標準和名アカムツをよくノドグロというように)。この「しろえび」は、富山で広く呼ばれてるものですね。
ここでは、お煎餅を焼くときの箇所だけ「ささら屋」さんが使っている「しろえび」を採用します。タイトルに書かれている「白えび」は「しらえび」と読んでくださいね。
白えびは白か?
白えびは生きているときは、ほぼ無色透明か薄いピンク色をしているのです。死ぬと、はじめてあの乳白色になるのだそうですよ。
桜えびと白えび
また、白えびは、よく、「桜えび」との比較対象になりますね。深海を好むところや、体つきや、大きさ(白えびのほうが2~3㎝くらい大きい)は確かに両者は似ています。しかし、細かく分けると違う種類なのです。
両者の生物としての決定的な違いは「産卵方法」です。
- 桜えびが卵を海中に放出する
- 白えびは自分の体に卵をくっつけて抱えたまま保護する
桜えび:節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)真軟綱亜綱(エビ亜綱)エビ上目サクラエビ上科サクラエビ科サクラエビ属
白えび:節足動物門甲殻亜門軟甲綱(エビ綱)真軟甲亜綱エビ上目十脚目抱卵亜目コエビ下目オキエビ上科オキエビ科シラエビ属
マイナーだった「白えび」
昔は、富山県民の食事に白えびが出ることは滅多になかったそうです。近年は、冷凍冷蔵技術や流通網の発展により傷みやすいという最大の弱点が克服されました。そして、かつもう一つの難点であった殻の剥きにくさまでがこの冷凍技術で解消されたそうです。
白えび漁
白えびは日本沿岸の固有種。この白えびの商業漁獲が行われるのは富山湾のみです。実は、白エビは、富山湾だけでなく日本近海の、わりと水深の深い海(遠州灘、駿河湾、相模湾など)やインド洋、地中海、大西洋にも広く分布しています
しかし、漁業が成り立つ程漁獲されるのは富山湾のみなのだそうです。世界で唯一富山湾だけで水揚げされているといっても過言でないしょうね。
ちなみに、富山の白えびは、富山湾全域でたくさんとれるわけではありません。ほとんどが上記の「藍瓶」(あいがめ)のあたりでしかとれないのですよ。
富山のさかな
ちなみに、「富山県のさかな」として平成8年に富山県が選定したものは以下の3種類です。
- 白えび
- ぶり
- ホタルイカ
白えびの昆布〆を買った
今回買ったのは、富山県の昆布〆専門店「丸玉」の「白えびの昆布じめ」です。
実はこれ、私(ゆかり)の大好物です。富山湾の宝石といわれる白エビを何匹も使っておぼろ昆布でしめてあるのですよ。
一匹一匹職人さんが手でむいて作っているそうです。柔らかくて傷みやすい小さな白エビを何百匹もむいて丁寧におぼろ昆布で挟むのですから気が遠くなるような仕事ですね。
手間暇かけて仕上がった昆布締めはさすがに高価ですが十分価値があると思います!
白エビの甘味と旨味に昆布の旨味の相乗効果で本当に美味しく、柔らかいけどぷりっとしていて、ねっとり糸を引く食感も病みつきになります。私は昆布締めは何でも好きですが、白えびのおぼろ昆布締は特に大好きです。しかも、新鮮な白エビは手に入りにくいし、自分でむくのも大変なのでお家で作るのはかなり難しそうです。
富山に来たら是非召し上がってみてくださいね、自信を持ってお勧めします。
白えびのかき揚げも食べた!
富山に行くと、白えびのかき揚げ丼と書かれたノボリをあちらこちらで見かけます。人気のお料理のようです。お好きな方も多いでしょうね。
今回私は丼ではなく単品のかき揚げを頂くことにしました。連日の食べ歩きで少しカロリーオーバーになっているのですよ。かき揚げは殻をむかずにそのままお野菜と一緒に衣を付けて揚げてあります。
この殻がパリパリして香ばしいんですよね。
野菜はお店によって違いますが、玉ねぎ、三つ葉、にんじんなどが入っている事が多いです。私は天つゆではなく、シンプルにお塩で頂きました。
サクサクして香ばしくエビの香りがたまりません。丼にする時は美味しい天つゆをかけてくださいね。
富山湾には美味しいものがたくさんあって羨ましいです。私も富山に住みたくなります。
「ささら屋」立山本店を訪れた
ドライブしていると、「ささら屋」立山本店を見つけました。ここは、工場見学と共に「しろえびせんべい」の手焼きコーナーがあります。
早速、「しろえびせんべい」の手焼きにチャレンジしたいと思いました。
早速「しろえびせんべい」を焼こう!
「しろえびせんべい」を焼く体験はなんと2枚で100円。なんと予約不要。
料金をレジで払い、実際に焼くところに移動。そして、指導してくださる係員の方の指示に従って焼いていきます。大体、竹のトングみたいなもので、5秒おきに裏返します。
香ばしい香りがしてきます。そして焼き目もきれいです。これは、メイラード反応と呼ばれるものです。
焼き加減については、指導員の方と一緒に「い〜ち に〜 さ〜ん し〜 ご〜」と楽しく数えて焼いていきます。
指導員の方がいらっしゃるので失敗はまずないです。
最後に甘辛いタレをつけてお手製「しろえびせんべい」の完成です!
自分で焼いた煎餅は美味しい!
焼き上がったせんべいは、その場ですぐに食べることもできます。そして、イートスペースでお茶と一緒にいただくこともできるのですよ。今回は、外に持っていって立山連峰を望みながら食べました。空気のいい中、白えびの香りと甘辛いタレの美味しさが最高でした。
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注意点
この投稿を見て、お子様づれで行こうと思った方もいると思います(実際、僕の前に煎餅を焼いていたのは2人の小学生でした)。実は、この煎餅を焼く体験、「かなり熱い」のです。指導員の方もおっしゃっていましたが、「お子さんは顔の位置が焼き網に近くかなり熱く感じると思います」ということ。
僕でさえ「熱い!」と感じたことですから、小さいお子さんは焼き網との距離や、立ち位置での熱さをよく見てあげるのがいいと思います。
ささら屋「立山本店」
ささら屋「立山本店」はとても景色の良いところにありました。
子供用遊具も外にあります。どこに立っても立山連峰が見えました。
お土産などショップや、立山だんごとおこわがいただける米まち茶屋があります。
お店の情報
ささら屋「立山本店」
住所:富山県中新川郡立山町沢端21
営業時間 9:00~12:00/14:00~16:00
休館日 元日・不定休
営業時間は変わることがあるかもしれません。事前にHPをご覧ください。
富山に行かれるときには「しろえび煎餅」焼き体験をぜひどうぞ!