岩手の山奥にとんでもなく美味しいわらび餅がある。
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そうだ、岩手に行こう!
じっとしていられなくなった私たちは車を飛ばして岩手県西和賀市に行くことにしました。
岩手県西和賀市、岩手県で1番の豪雪地帯。かつては冬は雪に閉ざされる山里でした。
北上土木センターのHPより
動画でも厳しい冬の豪雪を見ることができます。
カタクリの花
西和賀町では4月下旬~5月中旬にかけて木々の芽吹きとともにいろいろな花が一斉に咲き出します。その中でも一際キレイなものが4月中旬に見頃となるカタクリの花です。
西わらび
しかし山あり、湖あり、温泉ありの自然豊かな西和賀には、他の地にはない、ここならではの山の恵みがありますね。
そのひとつが西わらびです。
西和賀町のHPより
西わらびは、他の地域のわらびに比べ、粘り気がさらに強く、太くて柔らかくらアクが少ないそうですよ。
わらび餅
そして、わらびといえば勿論わらび餅ですね。
春に出てくる山菜のわらびとは結びつかない方も多いかもしれませんが、わらび餅は、あの山菜のわらびの根っこから取り出したデンプンで作られたお餅なのですよ。
一般的な市販のわらび餅
ところが、現在市販されているわらび餅の大半はわらび粉が使われていません。びっくりしますよね。わらび餅なのにわらび粉でできていないのです。
では、何で出来ているかというと、サツマイモ、ジャガイモ、タロイモ、蓮根等等、他のデンプンでできているのです。
なぜかと言うと、わらび粉は大変希少で、作るのに手間がかかる為高価になってしまうからなのです。
わらび粉は、わらびの根っこ100キロからたった5キロしか取れないそうです。
わらびの根っこを掘り上げて洗浄した後細かく粉砕し、何度も濾過と精製を繰り返します。そして沈殿した物を乾燥させた後1年保管して安定させてからやっと出荷となります。
気が遠くなりますね。
それで他の粉と混ぜたり、或いはわらび粉を入れずに他の材料だけで作ったりしているのですよ。そのため100%わらびのデンプンを使った商品は、「本わらび粉」と書いてあります。紛らわしいですね。
ですから普段、近所のお菓子屋さんで手軽なお値段で買っているわらび餅は、ほとんどの場合本物のわらび餅ではないのです!
ショックですね。
私は子どもの頃、こんなことは全く知らずに混ぜ物のわらび餅を楽しんで食べていましたよ。初めて本わらび粉100%のわらび餅を食べた時は、その違いに驚きました。
本物のわらび餅
さて、それでは本物のわらび餅ってどんな味なのでしょうか?まず、粉自体が白くありません。
うすいグレーですね。ですからこのうすいグレーの粉を練って作ったお餅もグレーです。
わらび粉そのものの甘みがあり、砂糖を加えなくてもほんのり甘いです。(勿論砂糖を入れた方が甘くて美味しいです)
そしてわらび粉のほのかな香りがあります。そして何より断然違うのは、食感です。粘りが強いので、びっくりするくらい伸びます。
わらび餅で有名な「わらび餅かふぇ団平」に行った
今回私たちがわらび餅を頂いたのは、「わらび餅かふぇ団平」さんです。
西和賀では、昔ながらのわらび餅を広めようと「わらび餅の里づくり協議会」があります。その協議会が認定しているわらび餅屋さんが三軒あり、「わらび餅かふぇ団平」さんは、その三軒のうちの一軒です。
ここでは、わらび餅は注文を受けてから作ります。ですから、出来たてのわらび餅が頂けるというわけです。それなので、出来上がるまでしばらく待つことになります。
ポスターが印象的です。
お店の奥からご主人が持って来て下さいました。きな粉のわらび餅2つと、抹茶味のわらび餅2つ。
\このカメラで撮りました!/
それぞれのアップの写真です。
粘りが凄いです
直径3センチくらいの小さなわらび餅がこんな状態です。
よく伸びます!
食べてみると
粘りが凄くて口の中でドヨーンと広がった後、しばらく消えません。
なかなか溶けずに口の中で留まっています。
スライムというか、グミというか、とにかく粘りが凄いのです。
口の中でずーっと無くならないので、その間ずーっと幸せです。
このトロトロをまた味わいたい。また来よう。
でも遠いなぁ。
ネットで注文可
お店の方に聞いてみたら冷凍のわらび餅もあって、ネット注文できるそうです。良かった!
岩手朝日テレビでも
私たちが訪れた「わらび餅かふぇ団平」さんが出ています。