さて、今回はギリシャのお菓子の話です。2011年、私たちはギリシャを旅行しました。
日本では平成にスイーツという言葉が定着したそうですね。それまでは、単にお菓子とか言っていたのでしょうか。僕はとりわけ「甘党」でないので、その辺りはよく覚えていません。
ギリシャのお菓子の印象
ギリシャでレストラン、タヴェルナに入り食事しましたが、不思議なことにあまりデザートを勧められませんでした。僕の活動するルーマニアなどは、食事の最後に「コーヒーにしますか?それとも紅茶?デザートは?」と必ずウエイトレス、ウエイターが聞いてきます。
ギリシャの食文化に、食後のデザートという概念はあまりないと聞きました。お菓子は豊富にあるのですが、食事とは別におやつとして食べる場合が主なのだそうです。
しかし、現在では、ギリシャでも西ヨーロッパ的食文化の影響で、食後のデザートを注文する人もいます。それでも、食後に食べるのはアイスクリームや果物など、あっさりしたものが多いそうですよ。
\旅先のフードフォトに最高です!/
ギリシャのお菓子の特徴
これはギリシャのチョコレート系のお菓子を陳列したものですね。これだけ数があると一つのアートに見えます。
ギリシャのお菓子の特徴はというと、ひじょ〜に「甘い!」です。「甘い」と一言で表現できません。「激甘デラックスEXプラスゴールド」みたいな感じだと思ってください。
本場の甘さを体験してみたい方・こちらをどうぞ。
僕は甘党ではないので、初めはごく少量口に入れてどのくらい甘いか試していました。ごく少量でも「劇甘さ」により脳内に衝撃が走ります。
そして、ギリシャのお菓子は基本的にバター、油、ナッツでギトギトしています。これは中東の影響だそうですよ。
ギリシャの有名なお菓子の種類
- バクラヴァ:これはギリシャお菓子界のチャンピオンとも言えます。すごい甘さ。数々と現れる挑戦者を倒してきたチャンピオンの風格があります。甘いもの好きな人も、これを甘く見ては行けません。薄いパイ生地の上にナッツを置き、その上に「甘い」シロップを「これでもかこれでもか」とかけたものです。
- トリゴナ:バクラバにカスタード・クリームを詰めたお菓子
- カタイフィ:字面の印象とは違い硬くありません。そうめんみたいな生地、その上に「たっぷりと」シロップがこの上なくかけてありますよ。このそうめんみたいなものって、ちょっと違いますが、トランシルバニア地方のボルゴベラシュ(Vargabéles)みたいなものを思い出しました。
- エクメック:すでに甘いカタイフィの上に生クリームをかけたものです。リッチすぎます。
- ガラクトブレコ:簡単にいうとミルクパイ。ミルク、卵、セモリナ粉で作ったカスタードのフィリングをフィロで覆って焼いたもの。レモンの皮とシナモンで風味を付けた「シロップ」がたっぷりとかかっています。
- ラヴァニ:甘いシロップに浸したスポンジケーキ
- カリドピタ: 胡桃のケーキです。もちろんシロップがたっぷりかかっています。
- ディプレス:シロップに浸した揚げクッキー(カロリー高そう)
- ルクマデス:発酵させたドーナッツに蜂蜜をたっぷりと。
ギリシャの辞書に「甘さ控えめ・微糖はなし」
これはクッキー系のお菓子ですね。
結論から言うと、ギリシャには日本でよくある健康志向の甘さひかえめなるお菓子はないと思います。「微糖?冗談だろ?」と言われそうなギリシャ全土の空気なのです。
砂糖がたくさんお菓子にかかってますね!
ギリシャのスイーツ屋さんに行く
とにかくたくさんの種類があります。書いているギリシャ語はわからないので、指で欲しいものを指して、そして手の平でこのくらい、と量を伝えます。紙とペンがあったら、100gちょうだい!とか書いて示せることもありました。
書いてあるお菓子の値段は1kg 単位ですね。ユーロで計算してみてください。(日本だと100g 単位ですよね)
右ななめ前方に有名な「ギリシャお菓子界の王者・バクラヴァ」が見えます(三角形)。
お土産にどうでしょうか。
こんなに甘そうだと、ギリシャのお菓子は日持ちしそうですね。
食品中の砂糖の濃度が60〜65%あると、食材が腐ったり痛んだりする原因の腐敗菌の体の水分が奪われてしまい生きていけなくなるんですよ。浸透圧の問題ですね。ジャムなど、水分を飛ばして甘さ(砂糖の濃度)が凝縮しているので、長期間保存できるのですね。
これらの甘〜いギリシャのお菓子と合うのがギリシャ・コーヒー! 間違ってもコーヒーに砂糖を入れてもらわないように!
バクラヴァ
バクラヴァは、もともと中東からきたスイーツです。このバクラヴァは、オスマン・トルコ帝国の支配下だった時代に、ギリシャにやってきて定着しました。
日本でもトルコのものだったら手に入ります。
バクラヴァ(英、トルコ語: baklava アゼルバイジャン語: パフラヴァ paxlava)は、中東、中央アジア、地中海地域、アゼルバイジャン、トルコなどで人気のある甘いペイストリー。オスマン帝国で発明された。 フィロ生地の間に刻んだクルミ、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、アーモンドなどをはさみ、焼き上げてから濃いシロップをかけたもの。他の料理と同様、地域によって調理法に違いがあり、特に大きな違いとして、ナッツの種類、フィロ生地の材料や厚み、調理時のシロップの量、シロップに蜂蜜を加えるかどうか、が挙げられる。シロップにはレモンの果汁やローズウォーター(バラの花弁の蒸留水)が入ることもある。
\小型で高品質、僕も使ってます!/