2023年夏、鹿児島に行きました。「鹿児島中央駅」の駅弁屋で、興味深いお弁当を見つけました。それは、「厚切り黒豚角煮めし」です。
\お弁当・このカメラで撮っています/
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Contents
「厚切り黒豚角煮めし」に使っている黒豚とは
東洋でも、西洋でも、古来から食材として世界中で飼われている豚。その中でも、桁違いに多くの豚を飼っているのが中国です。不老長寿の思想から「食は人を養う」という認識が浸透する中国では、栄養価の高い豚肉をよく料理に使います。また、西洋でも、豚の祖先であるイノシシの肉は、人間に力と勇気を与えるといわれ珍重されたそうです。
かごしま黒豚のふるさとは、そんな食の国中国。それが1385年に琉球に渡り、さらに今から約400年前の江戸時代に、島津18代当主・家久により鹿児島の地に移入されたといわれています。
かごしま黒豚の名が全国的に知られるようになったのは、幕末から明治にかけて。黒船来航で揺れる徳川幕府に外交問題の重鎮・水戸藩主斎昭公をして、「いかにも珍味、滋味あり、コクあり、何よりも精がつく」と言わしめました。また、郷土の偉人・西郷隆盛も黒豚をこよなく愛したといわれています。
こうして広く愛されたかごしま黒豚のおいしさには、長い歴史のなかで数々の品種改良が加えられました。それは明治のころからはじまり、現在に至っています。肉質が優れているとされるバークシャー種と交配することで、黒豚の良いところを引き出しながら、そのおいしさに一層磨きをかけ、豚肉の芸術品ともいうべきものを完成。歯切れがいい、柔らかい、水っぽさがない、うま味がある、しかも、さっぱりしているなどの特色は多くの人に認められ、かごしま黒豚の人気はさらに高まっています。情熱の歴史がつくったワンランク上のおいしさが、グルメ時代・健康時代を生きる人びとのニーズを着実に満足させているのです。
黒豚の先進地である鹿児島は、黒豚の研究においても、世界でも他に類を見ないスケールと内容を誇っています。
研究は、鹿児島県畜産試験場で主に行われているわけですが、他県から見学、勉強に訪れるほど、かごしま黒豚のおいしさの背景には、常にそれに関する研究への姿勢があるというわけです。昭和47年から続けられた系統造成によるかごしま黒豚の品種改良は、10年の歳月をかけて昭和57年に系統豚「サツマ」を完成。発育を良くし、赤肉と脂肪のバランスを良くすること。モモの肉量を増やすことを目標に改良した結果、個体のバラツキが小さく、斉一性も繁殖能力も産肉能力も高い黒豚が生まれたのです。
また、量から質へと転換した豚肉の需要にマッチするように昭和57年からイギリスバークシャーを基礎とした系統造成を開始し、平成3年に「ニューサツマ」を完成。さらに、鹿児島在来の黒豚のみを基礎とした第3系統豚「サツマ2001」が平成13年7月に完成しました。現在も第4の系統豚の造成が進められています。このようにおいしいかごしま黒豚をお届けする努力を、つねに続けています。
鹿児島黒牛黒豚銘柄販売促進協議会
「かごしま黒豚の魅力 黒豚物語」より引用
「厚切り黒豚角煮めし」を買った鹿児島中央駅の思い出
今は鹿児島の玄関は「鹿児島中央駅」ですが、その前身は「西鹿児島駅」でした。通称「西駅」。
僕の高校時代、70年代後半にはよくJR(旧国鉄)を利用して通学していました。それは、谷山駅から西鹿児島駅(現・鹿児島中央駅)までです。
懐かしい光景です。
「厚切り黒豚角煮めし」を買った鹿児島中央駅には観覧車がついている!
鹿児島中央駅に併設するアミュプラザ鹿児島のシンボル的存在で、建物の上にあるというビジュアルも印象的な、直径約60m、最大高91mの大観覧車があります。
これは、すごく特徴的で、乗ると鹿児島市が一望できますよ。1周、14分ちょっとです。
実はこのお弁当を食べた日は、ちょうど台風6号が九州に上陸した次の日でした。ホテルの部屋の窓から真正面にその観覧車が見えましたが、台風の強風の中、ずっと動いているのです。
その理由は、以下です。
「観覧車が壊れないようにするための意図的な対応」「ゴンドラの回転軸を固定して強風に抵抗してしまうと、かえって軸が曲がってしまうなど故障を招く原因となってしまいます」。このことは知らなかったので驚きました。
観覧車の情報
営業時間
- 平日 12:00~19:45
- 土日祝 10:00~19:45
料金
- 大人:¥500
- JQ CARD会員(大人):¥400
- 小人(3歳以上高校生以下):¥300
- 1ゴンドラ:¥1,200
「厚切り黒豚角煮めし」の特徴
、鹿児島黒豚の厚切り角煮をふんだんに載せた贅沢なお弁当だと感じました。なんといっても「厚切り」の贅沢さ!が味わえます。
「厚切り黒豚角煮めし」のデータ
名称:「厚切り黒豚角煮めし」
購入場所:鹿児島中央駅
「厚切り黒豚角煮めし」栄養成分表示(100gあたり)
熱量:249.7kcal
蛋白質:6.39g
脂質:13.9g
炭水化物:22.17g
食塩相当量:0.7g
「厚切り黒豚角煮めし」その他のデータ
価格:1,280円(税込)
日時:2023年8月10日
購入場所:鹿児島中央駅 さつまち鹿児島中央駅みやげ横丁
製造者:松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532-5
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「厚切り黒豚角煮めし」を作った松栄軒
「厚切り黒豚角煮めし」は松栄軒の作ったものです。
株式会社松栄軒(しょうえいけん)は、鹿児島県出水市に本社を構える弁当(主に駅弁)・仕出し業者。
キャッチフレーズは「すべて食べて頂けるお弁当」である
弁当の立ち売り販売から
本社は鹿児島県出水市にあるようです。昭和4年(1929年)に創業。鹿児島県の出水(いずみ)駅構内で、弁当の立ち売り販売を始めたのがはじまりだそうです。歴史ある会社ですね。
この写真の立ち売り箱(肩掛け弁当入れの箱)に、「松栄軒」と読めます。旧国鉄出水駅でしょうか。よくこういう写真が残っていたと思います! 素晴らしいですね。
弁当の立ち売りって読んだ時に、とても懐かしく感じました。そういえば、小さい頃によく汽車(電車ではない)に乗って、鹿児島市から旧大口市(父の故郷)に行く途中の停車駅でお弁当を買いました。その時には、お弁当の立ち売りの人がいましたよ。
「松栄軒」インスタグラムもどうぞ
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「厚切り黒豚角煮めし」は「さつまち」で買った
今回、「厚切り黒豚角煮めし」は鹿児島中央駅「さつまち」の「みやげ横丁」で買いました。
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色々とお土産がそろっています。お弁当のコーナーです。
「厚切り黒豚角煮めし」を実食!
とりめし
味が染みていてとても美味しいと感じました。白米を使わず、この「とりめし」を使っているのが大正解です。「厚切り黒豚煮めし」と、リッチな組み合わせですね。
黒豚角煮
味噌ダレでしょうか。肉に染みていています。肉は程よく柔らかく食べやすいと感じました。肉に臭みはありません。
ハーフ卵
出汁が効いています。そしてとても柔らかいです。
きんぴら笹ごぼう
歯応えがよく出汁もよく染みていて、好きな味です。
山菜
これは豚肉の角煮ととても相性がいいと感じます。野菜が欲しいところ、そこに山菜を持ってくるところがニクイです!とても気に入りました。
紅大福
う〜ん、これは賛否両論分かれるところだと思います。不必要といえば不必要ですが、、。僕は食後のコーヒーと一緒に食べました。
「厚切り黒豚角煮めし」総評
よく旅行する僕は、「松栄軒」には絶大な信頼感をおいています。最近はお弁当のぱっと見より、どこの会社で作っているか気にしているのですが、「松栄軒」と見ると「美味しい!」と脳内神経伝達物質が高速で反応する感じです。
具体的には、パッとみた時にこの弁当はきれいだなと思いました。よく見ると、厚切り肉の上に糸唐辛子が添えてあり、それが原因でした。
糸唐辛子とは、その名の通り唐辛子を細く糸のように切ったものです。赤い色が綺麗な糸唐辛子は、料理などの仕上げに上に飾られる食材ですので、中華料理屋などで見たことがあることも多いでしょう。
黒豚の厚切り肉がふんだんに使ってあり、リッチなイメージを持ちました。食べていても飽きてこないのは、山菜や卵が箸休めになるからだと思います。前述しましたが、紅大福はちょっと合わないと感じる人もいるでしょう。値段は、1280円で、この内容にしてはお得感があります。
残念なのは、栄養成分表示が「なぜに100gあたり?」って大きい疑問が湧きました。これ、総量が記載されていないのに意味あるのでしょうか??
国の栄養表示基準では、熱量や栄養成分量の表示方法として、食品100gまたは100mLあたりの表示と、1食または1包装(袋・箱・瓶…)など1単位あたりの表示の両方を認めています。それぞれ一長一短があり、どちらを選ぶかは表示者に任されています。
しかし、総量がわからないから、計算できない、、、、。
肉好きの人には勧めたいお弁当です。鹿児島に行った際にはぜひ鹿児島中央駅で入手してください。