私たちは2022年4月に三重県の伊勢を訪れました。その時にぜひ食べようと思っていた料理がこの「てこねずし」です。
漁師が船上でとれた魚をその場でさばいて、手で混ぜあわせたことから「てこねずし」と呼ばれるようになり、主に海沿いの地域で食されてきたが、現在では、農山漁村の郷土料理百選にも選ばれ、三重県を代表する郷土料理の一品となっている。
三重県は日本でも有数のカツオの漁獲高(「令和元年漁業・養殖業生産統計」農林水産省により第4位)を誇り、中でも熊野灘地域は、一本釣りと曳き縄釣り漁業が盛んな地域である。また、マグロの主要な養殖地となっており、育てられたマグロの身はとても締まっており美味しいといわれている。こうした恵まれた漁場があることから、新鮮な魚が手に入るので、生食で食べる機会が多く、その流れからも「てこねずし」が多く食されている。また比較的簡単につくることができてしかも美味しいので、共働き家庭や子育て世代などにも歓迎されている。
農林水産省のHPより
\ご家庭でもどうぞ!/
てこねずしを春の伊勢で探した
伊勢は何回も訪れていましたが、今回は春に伊勢を訪れました。街が桜に包まれていてとてもきれいでしたよ。
伊勢市には伊勢神宮外宮の北西を流れる宮川沿いの宮川堤、横輪町の横輪桜、二見の音無山の桜、内宮近くの五十鈴川の桜など桜の名所がたくさんあります。
伊勢神宮を訪れるなら、伊勢神宮内宮を始め五十鈴川沿いにはソメイヨシノの他、様々な桜が神域の緑に映えて美しく咲いていますよ。
伊勢おはらい町にて
てこねずしは伊勢にたくさんあった
伊勢神宮の近くのおかげ横丁、おはらい町などには「てこねずし」の看板がたくさん並んでいます。そして、伊勢神宮の周りにも「てこねずし」の看板を掲げたお料理屋さんがたくさんありました。伊勢には他にも「伊勢うどん」、「赤福」、「めはり寿司」などの名物がありますね。
てこねずしを食べに割烹大喜に行った
その中で今回は割烹大喜というお店で「てこねずし」をいただくことにしました。
大喜は昭和20年秋、 終戦後の宇治山田駅前の屋台からスタートしました。 昭和27年現在地に店舗を構え本格的な日本料理店として現在に至っております。
昭和34年以来、 伊勢神宮御参拝の皇族の方々に、御食事御奉仕の光栄に浴しています。
●上皇上皇后両陛下
昭和34年(御成婚御奉告) 平成2年(御親謁)
平成6年、平成26年 (新宮御親拝)、 平成31年 (御親謁)●天皇皇后両陛下
昭和55年(御成年御奉告) 平成5年 (御成婚御奉告)、平成6年、 平成26年 (新宮御参拝)、 令和元年(御親謁)
●秋篠宮皇嗣同妃両殿下
昭和60年、 平成2年 (御成婚御奉告)、平成5年、 平成25年 (遷御の儀)、 平成30年
割烹大喜のパンフレットから
すごいですね!宮内庁御用達です。著名な方々や皇族の方々がいらっしゃるような有名な老舗なのですね。
割烹大喜に到着しました。日本料理のお店らしいたたずまいですね。
正面の入り口
English Okayです!
たくさんの料理が載っているメニューに心が躍ります。
開店してすぐにお店に入りました。
てこねずしを食べた
「てこねずし」はカツオ、またはマグロの漬けを酢飯の上に乗せた海鮮丼のようなものでお店によって特徴があるようですよ。
こちらの「てこねずし」は、新鮮なカツオの身を自家製の醤油だれに漬けたものを寿司飯の上に乗せてあります。カツオがとても新鮮でカツオ独特の臭みもなく、うま味があって柔らかく感じました。漬けの味付けはちょうど良く酢飯との相性もバッチリです!
酢飯は普通のお寿司の酢飯ではなく、ごまや刻んだ大葉などで味付けがしてあります。酢飯だけでも美味しくいただけるような味になっていると感じました。
漬けの切り身が1口で食べるにはやや大きかったのでお箸で切って食べる必要がありました。
もう少し小さいサイズに切ってあると良いなと思いました。
メニューより
他にも美味しそうなものがたくさんありますね。
「てこねずし」はとてもおいしく感じました。伊勢を訪れたら食べてみてください。