今回食べた「さざえ焼き」
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鳥羽の「さざえストリート」
2022年春、三重県の鳥羽を訪れました。鳥羽といえば、新鮮な水産物!
そこで、JR鳥羽駅からすぐの「さざえストリート」と呼ばれる通りに行ってみました。ここは貝好きの聖地とされているくらい美味しい貝が食べられるところです。
鮮度の高いさざえやアワビ、ハマグリなどを満喫するなら、ここがいいです!
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鳥羽のさざえ
浅い岩礁域に生息し、海藻類を食べて大きく育つサザエは 日本では古くから代表的な食用貝類の一種です。
この地域で盛んな海女漁をはじめ、刺し網でも漁獲されます。
リアス式海岸で岩場の多い鳥羽の海はサザエの餌となる 海藻類が非常にたくさん繁茂していることから、日本有数の好漁場となっています。
旬は一般的に冬から産卵前の初夏までとされ、夏の産卵後は 少し身が痩せますが、通年を通して大きく味は変わらず、 美味しい貝です。
この地域特有のリアス式海岸による複雑な地形の海中で 育つサザエは身が引き締まり、餌となる豊富な海藻に 恵まれて大きく育ちます。
鳥羽磯部漁業協同組合の公式HPより
国の重要無形民俗文化財「鳥羽・志摩の海女漁の技術」
海女漁とは、素潜りで海に入り、あわび、さざえ、うになどの貝やわかめ、ひじき、あらめ、てんぐさなどの海草をとる漁法のことです。
「鳥羽・志摩の海女漁の技術」は、三重県鳥羽市及び志摩市に伝承される女性たちによる素潜りの技術で、海女漁の技術としては、日本で初めての指定です。伊勢志摩地域には
1,300人の海女が海女漁を営んでいるそうですよ。
万葉集より
海女漁は日本の万葉集など、古書にも記述があるほど歴史のあるものです。
万葉集:巻18の4105番
作者:大伴家持
原文:思良多麻能 伊保都追度比乎 手尓牟須妣 於許世牟安麻波 牟賀思久母安流香
訓読:白玉の五百つ集ひを手にむすびおこせむ海人はむがしくもあるか
訳:真珠をどっさり両手にすくって贈ってくれる海女さんがいたら、どんなありがたいことよ。
万葉集:巻11の2798番
作者:不明
原文:伊勢乃白水郎之 朝魚夕菜尓 潜云 鰒貝之 獨念荷指天
訓読:伊勢の海人の朝な夕なに潜くといふ鰒の貝の片思にして
訳:伊勢の海女が朝な夕なに潜ってとるというアワビ。そのアワビのように片思いのままでいる。
刺し網
刺し網は、読んで字のごとく網に刺さったり、または絡まったりした獲物を捕獲する漁法です。
海中に網を長く帯状に設置して魚やエビの遊泳経路を遮断します。
網を固定して設置する固定式刺し網は、伊勢湾ではカレイ類やクルマエビ、鳥羽から熊野灘沿岸ではイセエビを漁獲対象としています。
伊勢湾口では、漁船に網の片側をつなぎ、潮の流れや風などによって漂わせる流し網で、キスなどの底魚類も漁獲されています。
水沼さざえ店
水沼さざえ店は車で前を通りかかり、ふらっと入りました。とても明るく感じのいい女性が対応してくれました。
「水沼さざえ店」の店先には、アワビ、ハマグリ、カキ、そして伊勢海老などが入っている水槽がずらっと並んでいます。中には、ひおうぎ貝など珍しい貝もありました。
こちらのお店の自慢は、海水を直接引っ張ってきているところだそうです。
その場でいろいろと焼いてもらいました。
酒と醤油の味付けが貝の旨さを引き出します!
貝焼の盛り合わせ
「水沼さざえ店」では、とても新鮮な貝が味わえます。今回は、「貝焼の盛り合わせ」を注文しました。1000円です。
内容は、、、
さざえ、大アサリ、ハマグリ、カキ、ひおうぎ貝
ひおうぎ貝はとても珍しいです。
ひおうぎ貝
ひおうぎ貝は、ホタテ貝より一回り小さな二枚貝です。ホタテ貝は、水温の低い海で育つのに対し、ひおうぎ貝は水温が高く内湾の静かな海で育ちます。
ひおうぎ貝は、非常にデリケートな貝で、海の外では約一日ほどしか生きていけません。水槽でも保存が難しいと言われているのですよ。ひおうぎ貝があまり遠くの市場に出荷されないのは、ひおうぎ貝が非常に弱い貝であることが原因なのですよ。
「貝焼の盛り合わせ」実食!
ひおうぎ貝の味はホタテ貝に比べ、とても甘みがあると感じました。
さざえは、加熱することで身はプリプリしています。お醤油の香りとともに、旨みの詰まった肝はまさしく濃厚な味です!
他の貝も磯の香りがとても美味しく感じました!
食べた場所は
桜が見える鳥羽港に車を停めて、「貝焼の盛り合わせ」を食べました。
鳥羽にいかれる時には、ぜひ「さざえストリート」を訪れて貝焼を味わって下さい!
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