Contents
飫肥(おび)には独特の厚焼き卵がある
飫肥でお昼を頂いたおび天茶屋さんのお料理の中に、この玉子焼きが入っていて、とても美味しかったので、近くにある卵焼き専門店に伺ってみました。
行ったのは「おびの茶屋」です。飫肥城から飫肥のメイン道路に向かい、右に曲がってすぐのところです。
これは、むかしむかし、お殿様に献上されていた贅沢な卵焼きです。
卵焼きと言っても、定食屋さんの出汁巻きとも、お弁当に入れる卵焼きとも全く違います。どちらかと言うとおせちに入れる、あの甘い厚焼き卵に近いですね。
飫肥の厚焼き卵のある「おびの茶屋」とは
昭和53年に飫肥城が復元し、それまで郷土料理であった厚焼き卵が観光客にも販売されるようになりました。それから数年を経て、郷土の名物を観光客にも楽しんでもらおうと、この厚焼き卵の専門店は開店しました。
お店の外にも中にも席があり、その場で食べることもできます。「茶屋」ですからね。お茶とセットになっています。
「おびの茶屋」のお持ち帰り用厚焼き卵
「おびの茶屋」さんで販売されているお持ち帰り用の厚焼き卵は、700円からサイズ違いで数種類あります。
- 700円:卵5個分
- 1400円:卵10個分
- 2700円:卵20個分
「おびの茶屋」の情報
電話:098-725-1240
予約可否:予約可
営業時間:8:00~18:00
※完売次第早仕舞いあり
日曜営業
定休日:水曜
飫肥の厚焼き卵実食!
飫肥名物の厚焼き卵はいわゆる玉子焼きではなく、まるでプリンのような感じです。この飫肥の厚焼き卵はお店によって甘さにも違いがあるようです。
飫肥の厚焼き卵は、砂糖、みりん、塩を加えた溶き卵を一晩寝かせた後に裏ごしして銅鍋で焼き上げるものです。一般的に言われる「卵焼き」とは違い、和風プリンといった感じです。
おびの茶屋の厚焼き卵はこちらのご主人、九島さんが昔ながらの製法で作っていらっしゃいます。
一晩寝かせて出来た卵生地を銅鍋に入れて炭火で上下から加熱します。
鍋の蓋の上にも炭を置いて焼くのです。
炭火で厚焼き卵は作られます。
出来上がった玉子焼きはどの部分も均一な火の通り方で、端っこがパサパサとか、表面に焦げ目とか、中心が半熟などは一切無いのです。
糖分が多い卵生地なので焦げ目が付きやすいはずなのに何故どこにも焦げ目が無いんだろう?
厚みのある玉子焼きは、鍋肌の近くと中心部とでは火の入り方が違うので、均一に加熱するのが難しいのですが、こちらの玉子焼きはどこを切っても均一で、しかもスが入っていない。
さすが熟練の技なんだろうなと感心しました。これはちょっと真似出来ませんね。
卵料理って温度管理が一番難しく、
プリン、茶碗蒸し、出汁巻き、オムレツなど、料理によって火加減が違ってなかなか上手くいかないことがあります。
温度が高いとスが入ったり乾燥してパサパサになったり、低いと弾力が無くてプルンとした食感にならないなど技術が要りますからね。
小さいサイズに厚焼き卵を切っていただきました。今回は旅行中なので食べやすい小さいサイズのものを購入しました。
冷蔵庫で1週間しか持ちませんので毎日少しずつ頂きたいと思います。
短い滞在でしたが、また飫肥に行きたいと思いました。
飫肥の厚焼き卵はYouTubeでも
飫肥の厚焼き卵は、日南市役所が制作している動画にも取り上げられていましたよ。