関西に大人気、ロングセラーのお弁当があります。それは、「ひっぱりだこ飯」です。よく食べる機会があります。今回はその「ひっぱりだこ飯」をレポートしたいと思います。
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「ひっぱりだこ飯」は明石海峡開通記念のお弁当だ
明石海峡大橋は1998(平成10)年4月5日に開通しました。
愛犬「白鳥麗子さん」と明石海峡大橋
明石海峡大橋(あかしかいきょうおおはし)は、兵庫県神戸市垂水区東舞子町と淡路市岩屋とを結ぶ明石海峡を横断して架けられた吊橋。全長3,911 m、中央支間1,991 mである。反対側の淡路と徳島を結ぶ線には大鳴門橋がある。本州と四国を結ぶ3本の本州四国連絡橋(本四架橋)ルートの一つ「神戸淡路鳴門自動車道」の一部として供用されている。
「ひっぱりだこ飯」のタコは明石名物だ
「明石だこ」は明石海峡周辺から明石沖の潮流の速い海域で漁獲されたマダコなんです。僕もよく、梅雨時になると明石に行って「たこ釣り」をしますよ。
明石の海からは今から約2000年以上前にタコ(イイダコですが)をとるために使われていた蛸壺が発見されるなど、はるか昔からタコがとられていたようです。
明石海峡周辺は餌となるカニ、エビといった生物が豊富にいます。その海底は岩場や砂場など起伏が激しく多様な変化に富み、海峡部を通過する速い潮流が複雑に入り組んでいるので、そこで育つ「明石だこ」は激しい潮流に流されないようにふんばるため「足が太く短い」と言われています。実際に「明石だこ」は陸でも立って歩くほど力づよいのです。
特に、梅雨のころから7月下旬の育ち盛りの時期は「麦わらだこ」と呼ばれています。これは漁師が麦わら帽子をかぶって漁に出かける時期にちなんでいるのですよ。この時期、産卵に向けて体力と栄養を蓄えようと活発に餌をとり、歯ごたえがありながら、柔らかく、甘みがあり、かみしめるほどに味が出るものです。
さらに、「明石だこ」は、ゆで上がると小豆色になる事が特徴です。明石でとれるタコ(マダコ)の量は日本一で、毎年約1000トンが水揚げされます。タコの漁の方法は、ほとんどが底引き網による漁ですが、「蛸壺」を使った漁や一本釣りによる漁なども行われています。
明石の魚の棚商店街
「明石だこ」を手に入れようと思ったら、一番簡単な方法は明石の魚の棚商店街に行くことです。
魚の棚(うおんたな・「うおのたな」或いは「うぉんたな」とも)は、兵庫県明石市本町一丁目にある商業地区。
鮮魚店が多いのが特徴で、県外からの客も多く明石の観光地としても重要な位置を占めている。過去にはマルハの創始者中部幾次郎の林兼商店(はやしかねしょうてん)などもあった。
とくに、明石海峡付近や播磨灘一帯で獲られ明石漁港から水揚げされた新鮮な魚介類を「前もの」と呼び、「明石鯛」「明石蛸」を筆頭に活きの良さを売り物としている。
明石銀座通りから、明淡国道(兵庫県道718号線の一部)までを繋ぐ国道2号の南側のアーケード街が「魚の棚商店街」(旧称は魚の棚センター街)とよばれる。全長350mのアーケードの下に、特産の魚介類や練り製品、乾物などを扱う商店を中心に100を超える店舗が軒を連ねており、鮮魚を扱う店が多いことで路面はタイル敷きとなっている。また、名物の明石焼きの店も多く出店される。
明石銀座や本町商店街とはアーケードで繋がっており、昼間は車両通行止となっている。
読みは複数あるが、商店街側は公式には「うおんたな」としており、商店街の看板等にもローマ字で「UONTANA」と表記されている。
僕もよく明石の魚の棚商店街に行きます。クーラーボックス持っていて、買う気満々ですね。
商店街全長350メートルです。
タコがいました!
「ひっぱりだこ飯」を作った会社「淡路屋」
淡路屋といえば、駅弁界の老舗です。関西の主要駅では、必ずこの会社のお弁当を見つけることができます。
歴史は古いみたいですね。
なんと明治36年創業です。
明治三十六年、淡路屋は産声をあげました。以来、五代にわたって受け継がれてきた駅弁業。その歴史は一世紀にも及びます。鉄道網の急速な発達、戦争、高度成長。時代が変化するなか、淡路屋はいつの時代においても、お客様のご要望にお応えするものを、と心がけてまいりました。
ユニークな会社のようです!ここのインスタグラムはほんとうに見ていて楽しいです。
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「ひっぱりだこ飯」のデータ
名称:「ひっぱりだこ飯」
購入場所:淡路屋JR西明石新構内店
住所 | 〒658-0025 神戸市東灘区魚崎南町3-6-18 |
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アクセス方法 | JR西明石駅構内、新鮮線改札口脇に店があります。 |
TEL / FAX | 078-431-1682
/ 078-431-1681 |
営業時間・定休日 | 7:00~19:00 売り切れ次第終了
定休日:年中無休 |
料金/おススメメニュー(税込) | ひっぱりだこ飯 1,080円 金色のひっぱりだこ飯 1,350円 あなごの天ばら寿し 1,200円 明石ダコの天むす 800円 神戸名物すきやき弁当 950円 ほか |
席数 | 無し |
駐車場 | なし |
「ひっぱりだこ飯」は東京駅でも買える
この「ひっぱりだこ飯」、淡路屋各店のほか、東京駅「駅弁屋 祭 グランスタ東京店」でも買えるようですよ。
まさしくお祭りのような賑やかさ。毎日、200種類もの駅弁がそろえてあるようです。
日本各地の名物駅弁が200種類以上並びます。東京駅に居ながらにして全国の多彩な駅弁の味が楽しめます。肉・野菜から海の幸まで、各地の名物が駅弁につまっています。
選ぶのに迷ってしまうほどの圧倒的な品数を取り揃えてお待ちしています。
「駅弁屋 祭」のHPより
肉、魚、地方の特徴あるもの、などなど色々な種類分けがされていて、みているだけでも楽しいですよ。
詳しくは「駅弁屋 祭」の公式HPをご覧ください。
栄養成分表示(1包装あたり)
熱量:516kcal
たんぱく質:13g
脂質:5.7g
炭水化物:104g
食塩相当量:4.8g
その他のデータ
価格:1250円(税込)
製造者:株式会社 淡路屋
〒658-0025
神戸市東灘区魚崎南町3-6-18
電話:078-431-1682
「ひっぱりだこ飯」外観
「ひっぱりだこ飯」は陶器に入っている!
かわいいタコツボの入れ物に食べる前から期待が高まります。ワクワクしながら蓋を開けるとそこには大きなタコ!もっちりしているのに噛み切りやすく食べやすいのが嬉しいです。タコの下にはしっかりと味付けされたふかふかもちもちご飯。細かく刻まれた穴子がたこ飯にアクセントをつけているようで、どんどん箸が進みます。食べ進めた人だけが見つけられるツボの底に隠された丸くかわいらしいタコの天ぷらには思わず笑みがこぼれます。タコツボの入れ物を持ち帰り、記念にできるところもうれしいポイントですね。
そうです。このタコツボ型の容器がこのお弁当の外見の特徴です。
少々重いのですが、タコツボの中にお弁当があるとてもユニークなお弁当なのです。
ひっぱりだこ飯には蓋が別売されている
なんとこのお弁当の陶器の容器にぴったしの蓋が欲しいという要望が多く、淡路屋は蓋を作ったそうです。
1つ、600円で売っているようです。興味ある方は、リンク先をどうぞ。
ブログの読者さんから送られてきた写真です。ひっぱりだこ飯の容器と蓋で梅干し入れにしています。いいアイデアですね!
ひっぱりだこのコーヒーカップもあり
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「ひっぱりだこ飯」実食!
真蛸旨煮:柔らかく煮てあるタコはとても味が深いです。
刻み穴子:タコだけでなく明石名物の穴子も入ってとても嬉しく感じました。これも味付けはとてもいいです。穴子の美味しさが存分に出ています。
錦糸玉子:色も鮮やかで箸休めにいいと感じます。
煮物(菜の花・椎茸・筍土佐煮・人参):出汁がよく効いています。
たこ天:タコの旨みがたくさん感じられる一品です。
醤油飯:上記の具にとってもぴったし。お醤油の香りがいいです。
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「ひっぱりだこ飯」総評
なんといってもユニークなタコツボ状の陶器に入っていることが大きな特徴です。しかし、それだけではなく、味付けがとてもいい! ロングセラーになっていることがよく理解できます。陶器を再利用できるのもいいですね。
追記:三宮三宮センター街に「淡路屋」ができてる!
神戸・三宮を歩いていたらなんと「ひっぱりだこめし」の淡路屋のお店発見!お店の人に聞いたら、2023年7月29日に開店したそうです。
知りませんでした!
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これは、三宮に行く楽しみができました。
もちろん、「ひっぱりだこ飯」もあります!