廃墟から見つかる「食べられるもの」
人類が滅びるかもしれない遠い未来。廃墟の中で食べられるものが見つかるとしたら、、、、、、「保存容器が開けられていない蜂蜜」です。
蜂蜜は腐らない?
天然の無添加の蜂蜜には強い殺菌能力があるそうです。水分がほとんどなく細菌が繁殖できないのです。
蜂蜜は糖度が80%前後と非常に高く、水分は15~20%です。これは水分がたくさんあるように見えますが、なんとドライフルーツと同じくらいの水分比率なんですよ。
蜂蜜は弱酸性なのです。酸性の中では、菌が繁殖できません。これはミツバチの唾液と関係があります。ミツバチの唾液は蜂蜜を酸性にするグルコン酸を作り出す力があるからなんですね。
なぜ賞味期限が書いてあるか
純度が高く適切に保存している蜂蜜は何年経っても傷みません。でも、蜂蜜の賞味期限はメーカーによって異なりますが、2~3年くらいに書いてありますよね。
日本の法律と蜂蜜
日本の法律では食品に賞味期限をつけることが決まっています。しかし、蜂蜜のように1000年も保存できるのではないか、という食品に対しては検査しようもありませんね。ちなみに、以下の三つのものを各メーカーが検査することが多いです。検査は各メーカーに任されているのですよ。
- 菌の繁殖などを調べる微生物検査。
- 濁りや粘り、色や酸化などを調べる理化学検査。
- 実際に食べてみた食感や味、臭いなどを評価する官能検査。
紀元前14世紀の蜂蜜!
古代エジプト第18王朝のファラオ、ツタンカーメン王の墓から蜂蜜が発見されました。
その頃は養蜂技術の発達で、蜂蜜は今のように甘味料としてもすでに使用されていました。しかし、主な使用方法は、薬用やお酒のためでした。つまり、非日常的なことに使われていたということですね。薬用としては、古代から傷を治すことが知られていました。蜂蜜は神饌として神へのお供物だったこともあるのですよ。
蜂蜜のお酒としては、ヨーロッパのミードが有名ですが、これは最古のお酒とも呼ばれています。
蜂蜜は常温で保存を
蜂蜜は常温で直射日光が当たらない場所で保存するのが好ましいです。そして、蜂蜜は湿気を吸収しやすいので、湿気の少ないところで保存がいいでしょう。
冷蔵庫、冷凍庫での保存はすすめられません。蜂蜜は14度くらいを下回ると結晶化してしまうからです。
蜂蜜を手に入れたら上手に保存しましょう。上手に保存したら、100年いや1000年ももつかもしれませんよ。タイムカプセルにも入れられますね。