今回作った「あさりご飯」/器は有田焼・弍峰窯
あさりは年中手に入りますが、旬は春です。私たちにとって最も身近な貝ですよね。
小さい身体に旨味成分も栄養もたっぷり含まれていて嬉しい存在です。
あさりを選ぶ時はできるだけ大きくてふっくらしたもの、鮮度の良い物を選ぶようにしてください。また、あさりは生きているので冷蔵庫で保存している間にどんどん痩せてしまいます。買って来たら早めにお召し上がりください。
(あさりを保存する際、海水のプランクトンの代わりに片栗粉を餌として与えるとぷっくり太ると言う実験をためしてガッテンでやっていたそうです。興味のある方は試してみてはいかがでしょうか?)
あさりのうまみたっぷりのおいしいご飯を作りましょう。
Contents
なんでうまくいかないの!?
あさりが小さくなってしまった
あさりは加熱しすぎると身が縮んでしまいます。口が開いたらすぐに火から外して加熱しすぎないようにしましょう。
ご飯と一緒に炊き込むのではなく、ご飯とは別にサッと煮ておいて、ご飯が炊き上がってから合わせます。
あさりの身をキレイに外せない
あさりの殻を使うと簡単に外せますよ
作り方のところで詳しく説明しています
ご飯がしょっぱい、または味が薄い
炊き込みごはんの美味しい塩分濃度は、0.6から0.8パーセントくらいです。
2合のご飯が炊き上がると約660グラムですから、塩分を4gから5gくらいで計算するとうまくいきます。
ただ、今回はあさりご飯なのであさりから出る塩分も考慮して、塩の量を加減する必要があります。
ご飯地を味見してみて、お吸い物より少し濃いめの味付けがベストです。
ご飯に芯が残った
炊飯器で炊く時は、全てお任せで良いのですが、土鍋で炊く時はコツがいります。
まず、お米をしっかり浸水させてください。お米は乾物なので水で戻す必要があるのです。30分から1時間くらい浸水させた後ザルにあげてください。
炊く時は土鍋に入れて強火でしっかり沸騰させてから極弱火にして12分から15分くらいで炊き上げます。
蒸気が少なくなって香ばしい匂いがしてきたら火を止めます。
途中で焦げる匂いがしたら、火が強いという事なので、少し水分を足して、火を弱めて炊いてください。
炊き上がったら15分ほど蒸らします。
土鍋で炊く場合の水分量がわからない
炊飯器とは違って、土鍋でご飯を炊く時は、自分で水分量を測らなくてはいけません。
水加減はお米の量の2割り増しなので、1合につき、約216ccとなります。
今回は2合なので430ccにしてあります。
材料
あさり:500g
酒:30cc
みりん:30cc
米:2合
ご飯地
あさりの煮汁に出汁を加えたもの:400cc
薄口醤油:30cc
塩:少々
木の芽:適量
準備
あさり
流水でよく洗う
3%程度の塩水につけて数時間から一晩置いて砂出しする
塩水はあさりを並べてひたひたになる位の量が適量です
新聞紙やアルミホイルなどで蓋をして静かな場所に置きます
要するにアサリの住んでいる海と同じような環境を作ってておくとアサリが塩水を吸い込んで、吐き出す時に砂も一緒に吐き出すということですね
流水でよく洗い水気を切っておく
米
しっかり洗って30分浸水させた後水気を切る
作り方
あさりを煮る
鍋に酒とみりん、あさりを入れ火にかける
アサリの口が開いたら取り出して冷ます
あさりを殻から外す
殻を身の下に差し込む
蓋を閉めて引っ張って外す
キレイに外せました
あさりの煮汁は濾しておく
ご飯地を合わせる
アサリの煮汁と薄口醤油を合わせ、出汁を加えて430ccにする
味見をして塩で味を整える
あさりご飯を炊く
鍋に洗い米を入れる
米はならしておきます
ご飯地を入れて強火にかける
沸騰して勢いよく湯気が出てきたら極弱火にして12分から15分炊く
湯気が少なくなりパチパチと音が聞こえてきたら火を消して15分蒸らす
あさりを加える
鍋底からご飯を返してほぐす
器に盛り付け天に木の芽をのせる
アドバイス
炊飯器を使うと簡単ですね。その場合も炊き上がりにあさりを加えるようにしてください。
土鍋で炊くとお焦げも美味しく出来ますね。
春の行楽弁当に入れたり、おにぎりにしたり、良い季節と共にお楽しみください。