<ルーマニアの黒葡萄のワイン、僕は大好きです!>
前回に続きルーマニアの村で郷土料理を食べた記事です。
Contents
マリンさんのお家に移動する
前回のマリアさんのお宅では焼きたてのパンとサラミなどを食べました。そして、もっと山の近くに移動して、マリンさんのお宅で、ルーマニアの郷土料理、サルマーレの作り方を教えてもらいます。楽しみですね。サルマーレはルーマニアの伝統的な郷土料理です。
サルマーレの作り方を習う
簡単に言うとロールキャベツなのですが、これを提供しているレストランが少なく、食べたい場合、郷土料理に特化しているお店を探して予約しておく必要があります。
ヨーロッパにはサルマーレによく似た料理を見かけます。
例えばトルコ、クロアチア、ギリシャ、などでよく見られる、サルマ、ドルマといったロールキャベツです。
今まで何度も食べていたサルマーレですが、作り方を教えてもらうのは初めてなのでとても楽しみです。
マリンさんのお家は、小高い丘の上にあります。マリアさんのお家と同じ色、村の伝統的なお家です。
もちろん、水道設備なんてありません。水はマリンさんが井戸から汲みます。
家の前から見下ろすと、牧歌的な農村の景色。あの丘の向こうはウクライナです。ウクライナでも同じような景色が続いているのでしょうね。国境はあとから引かれた物であって、人々の生活の方が先に始まっているのですから。
早速料理を始めましょう
今日のメニューはルーマニアのロールキャベツ「サルマーレ」、ベーコンと豆のスープ、デザートのドーナツです。楽しみですね。
先ずはサルマーレの準備から。
コンロに火をつけます
キャベツを準備
大きなお鍋でキャベツを丸ごと茹でます。サルマーレは発酵キャベツを使うことが多いのですが、今回は茹でキャベツを使います。
まず、芯をくり抜いてハーブと一緒に鍋に入れます。
キャベツが少し柔らかくなってきたので外側から1枚ずつ剥がしていきます。芯は外しておきます。
中に入れる餡を作ります
キャベツを茹でている間に、中に入れる餡を作ります。
ひき肉を使ったロールキャベツと、野菜だけのロールキャベツがあるのですが、今回は野菜だけのロールキャベツです。色々なスパイスを入れます。日本で手に入りにくい物もありそうですね。
玉ねぎを切って、たっぷりの油で炒めます。
そこに、細かく切ったニンジン、ホースラディッシュ、キノコなど、様々な野菜を加えます。
米を加えます。
色んな種類のハーブやスパイスを入れて混ぜます。パプリカパウダーをたっぷり入れます。何でもかんでも目分量です。
茹でたキャベツに餡を乗せて包みます。大きい葉は半分に切って、小さい葉は、そのまま包みます。日本のロールキャベツより小さめのサイズです。
乾燥したハーブを鍋の底に敷いて、ロールキャベツを並べ、煮込んでいきます。
豆のスープを作る
同時進行で、スープも作ります。
手作りのベーコンと、畑の野菜がたっぷり入ったリッチなクリームスープです。たっぷりのお湯を大きなお鍋で沸かします。
水で戻しておいた豆をたっぷり入れます。
全ての野菜を角切りにします。ニンジン、カブ、赤パプリカ、等等何でもいいみたいです。
マリアさんの屋根裏から持ってきた手作りベーコンも角切りにします。全ての材料を大きなお鍋に入れてグツグツ煮ます。
スパイスを加えて更に煮込みます。
仕上げにたっぷりのサワークリームを加えたら出来上がり。
デザート
サルマーレとスープを煮込んでいる間に、デザートのドーナツを作ります。
ドーナツの生地は、マリアさんのお家で仕込んできました。
あとは切り分けて揚げるだけです。
こんがり揚がったら、お皿に並べて粉砂糖を振りかけます。
手作りのジャムを添えて、キレイに飾り付けします。
ご馳走の用意ができました
庭のテーブルで頂きます。
3月のルーマニアはまだ寒いですが、温かいお料理と強いお酒で、みんなポカポカになりますよ。丘の上から見る景色と、澄んだ空気、鳥の声、風の音も雰囲気を盛り上げてくれています。
先ずは食前のお祈り
マリンさんのティリンカに合わせてみんなで歌います。ルーマニア正教のお祈りです。素朴でとても美しく感動しました。
サルマーレ
さあ、頂きましょう。まずサルマーレ。
野菜だけで作ったのに、とても豊かな旨味に驚きます。野菜の味が濃いんですよ。
野菜を切っている途中で、それぞれつまみ食いして味を見ていたのですが、ひとつひとつの野菜の味がはっきりしています。
土壌とか日光とか、色々条件が日本とは違うのでしょうね。
羊飼いが帰ってきた
食べ終わると、夕暮れになり、羊飼いが帰ってきました。
まるでおとぎ話の世界のようでした。
<ルーマニアの黒葡萄のワイン、僕は大好きです!>