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サワラにまつわる話は多い

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サワラは大型魚

サワラは、北海道から朝鮮半島、中国東シナ海、台湾などで見られる大型魚です。日本だけではなく韓国や中国、台湾などでも重要な食用魚として知られています。昔は西日本に多く、東日本に少ないというイメージでしたが、温暖化のせいでしょうか、北上傾向にあります。東北などでも水揚げ量が増えているそうです。

鰆(サワラ)の照り焼き

当ブログの作った「鰆(サワラ)の照り焼き」

作り方はリンク先をご覧ください。

魚編に春

そうです、鰆(サワラ)は春から初夏にかけて獲れます。

サワラは回遊魚のために地域によって旬は異なります。サワラは、瀬戸内海、関西地方では産卵のために大量に瀬戸内に入る「春」がもっとも鰆(サワラ)がとれる時期です。京が都で文化の中心であったので、関西のサワラの旬、春が文字に当てられたのだと思います。上方文化の影響ですね。(関東では冬に主に獲っていました)

 

中国では

馬鮫魚(マーチャオイー)です。似ても似つかぬ感じですね。僕の中国人の知り合いは、日本に来て、「鰆」って書いている魚の前で「?」とわからなかったそうです。「鰆」(サワラ)は日本で造られた国字なんです。そして会意文字です。会意文字は、意味のある漢字を2つ以上組み合わせると、別の意味になる漢字です。つまり、春と魚を組み合わせて鰆とすることですね。まさしく「春告げ魚」って感じでしょうね。

貝原益軒は

江戸時代の本草学者、儒学者、貝原益軒の(1630〜1714)「大和本草(やまとほんぞう・1709年)」には、「馬鮫魚(さわら)あり、曰く魚太なれども腹狭し、故に狭腹(さわら)と 号(な)ずく、サは狭小なり」 と紹介されています。この頃、中国の書き方で、サワラと読ませていますね。貝原益軒の「大和本草」は中国で出版された『本草綱目』に訓点を付けたものですから、この書物には中国の書き方がそのまま使われているのだと思います。

日本では、ほっそりした体形の魚で狭い腹(さはら)と呼んでいたのですね。

秋から冬に撮れたら

なんと寒鰆(カンサワラ)という言葉があり、大型のものをそう呼ぶそうです。

分類は

長いです、、、、雰囲気だけでも見てください。

顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目サバ亜目サバ科サワラ属

サワラのカラスミ?

江戸時代の食品食物を詳しく書いた「本朝食鑑」という本によると、元禄ごろから備前や讃岐・阿波・土佐でも作られるようになって、いずれも将軍への献上品になっていたそうです。一般的なボラのからすみより粒が大きいため、卵の食感をより楽しめるのが特徴なのだとか。

元禄時代の争い

元禄時代、珍味のサワラのカラスミをめぐって江戸時代に備前(今の岡山)の日比・利生・渋川三力村と讃岐(今の香川)の香西が漁場をめぐって争ったことがあります。それは江戸時代、カラスミ・バブルと呼ばれた狂乱の状態があったからです。商業経済が盛んになったその頃、お祝い事や贈答品・茶の湯の料理・魚の肴として「将軍への献上品カラスミ」を、お金にかまわずに求めたのです。そうなったら、今まで地元でしか消費していなかった、「サワラのカラスミ」が金を産む代物になったのです。

勘定奉行の判決は、、、

「大槌島の中央を境と定め、双方へ半分ずつあい付け候」

つまり、豊富な漁場のの中央で半分づつに分けよ!ということですね。

「料理物語」には

現代、様々な料理に使うサワラ。江戸時代のグルメ本「料理物語」にはこう書いてあります。

鰆(さわら) ごさい焼、 さしみ

ごさい焼き(五斎焼)とは、切身を白焼にして、たまり醤油をつけて再び焼いた料理です。

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