尾崎ゆかりです。
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右手が使えません
そのため、夫に口述筆記でこの投稿ページを書いてもらっています。
理由は以下に、、、
忘れもしない2021年2月22日月曜日21時。シャワーした後、着替えている時に転倒。転倒時に手をついて手首に痛みが走り、おまけに顔、額の右上部を壁の一部で切り(どうやって切ったか自分でも思えていない)、出血が大量に、、、。すぐに夫に119番に電話してもらい、救急車を呼びました。手首は素人が見ても「これは、折れてるな」というくらいに曲がっています。
すぐに救急車が来ました。救急車の隊員は冷静に私の状態を見て、そして転倒時の状況に関していくつか質問しました。すぐに止血、そして手の様子を見て添え木のような専用の器具に固定し三角巾で腕をつりました。頭はそのままタオルで押さえました。救急車に来てもらった時点では止血できていたようです。
隊員は色々病院に電話しますが、頭の傷と手首(おそらく骨折している)を一緒に見てくれる病院がなかなか見つからないのです。手首の痛みは尋常でなく、そしてどんどん痛みが増してきます。
まずそちらをなんとかして欲しかったのですが、、、、。手首を見てくれる病院は「まず、頭の検査をしてください。それから処置します」ということ。そうですよね、手首の治療中に脳の関係で何かあったら対処できないでしょうから。手首は痛いのですが、まず脳の状態、そして頭の傷を見てもらおうということになりました。
神戸掖済会病院へ
まず、頭の傷の治療と脳の検査のために、救急車で神戸掖済会病院へ行きました(運ばれました)。神戸掖済会病院は「掖済(救い助けること)の精神に従って全ての人に優しい医療を提供している病院」とうたっている病院で、私も過去に健康診断で一度来たことがあります。
救急外来の入り口から脳外科へ
男性の先生がいらっしゃって、見てもらいました。
「頭の傷は大したことないので、縫わなくてもいいですね」
先生のおっしゃった言葉にほっとしました。
傷の処置
創傷処置(100cm2 未満)
0.05W/V% マスキン水 0.05% 5mL
まず、「創傷(そうしょう)」とは、皮膚や粘膜など体組織が損傷した状態のことを指します。切り傷なんかですね。100cm2と書いてあるのは、100平方センチメートルのことですね。(2を小さくして右上部に書き換えたらわかります)令和2年度診療報酬改定の点数によると以下です。一番点数が少ないものです。しかし、頭の傷は要注意です。何せ、転倒した時に結構出血して顔がすごいことに、、、なっていたので、心配していたのです。
- 100㎠未満…52点
- 100㎠以上500㎠未満…60点
- 500㎠以上3,000㎠未満…90点
- 3,000㎠以上6,000㎠未満…160点
- 6,000㎠以上…275点
0.05W/V% マスキン水は、栄養型細菌や真菌に抗菌効果を示す殺菌消毒剤ですね。
通常、皮膚の創傷部位、外陰・外性器の皮膚、家具・器具・物品の消毒、結膜のうの洗浄・消毒に使用されるそうです。
1点は10円として計算
52点ですから、520円の処置です。
次はCTによる検査
CT撮影(16列以上64列未満のマルチスライス型の機器による場合)(一連につき)電子画像管理加算(コンピューター断層診断量)(一連につき)
1020点
時間外緊急院内画像診断加算
110点
画像診断管理加算2(コンピューター断層診断)
180点
コンピューター断層診断
450点
CT検査の合計は1760点、つまり17600円でした。
合計
初診料:518点 夜間休日救急搬送医学管理料:1000点 診療情報提供料:250点
上記が加算されて合計は以下でした。私は国民健康保険に加入しているので、この金額の30パーセントの負担になるのです。しかし、イタイ出費。後日、一時預かり金(5000円)との差額を払いにまたこの病院に来ました。
合計:3580点(35800円)→保険効いて10740円に
検査が終わって
「脳に影響はないみたいですね」と言われほっとしているところに、夫が車で駆けつけてくれました。医師からの説明を聞いて、一時金を夫が支払いに行きました。こういう時に「現金」がないと、ダメというのはこの日本のような先進国でどうなのか?と思いました。もう一つ病院に行かないといけないのに、たまたま現金を持っていたのでよかったものの、なかったらどうなるのでしょうね。保険証提出しているので、「逃げも隠れもできない」状態なのに不思議だなと感じました。現金なくても、多分、日本だから性善説で「後で持ってきてください」と、なるのでしょうか。
右手が使えないと不便
書類には夫に全て代筆してもらいました。もちろん、お財布も使えないし、書類も持てません。利腕なので、大変不便です。
次の病院に移動
神戸掖済会病院の看護師さんに「お大事に」と言われるや否や、次の病院に移動です。その間、4人の救急団員の方々は脳の検査の結果を待っていてくれて待機していただいていました。そして、次の病院へと救急車で搬送してもらいました。(救急隊の皆さん、本当に感謝です!)こういう時の救急隊員はすごく頼りになります。皆さん、カッコよく見えました!
過去の経験
私は一度、夫と出かけた山口県周防大島(釣り旅行)の最中に、急に心臓(多分そうだと思う)が痛くなり、救急車を呼んだことがあります。周防大島の中では対応してくれる病院はなく、柳井市(やない)の柳生医療センターで検査をしてもらいました。結果は問題なかったのですが、とても親切にしていただき、それまで意識の中になかった「柳井市」の印象がそれだけでとても良くなりました。そういうことってありますよね。翌年、夫がたまたま訪れた東京の神田明神の催しに、柳井市の柳井金魚ちょうちんが出品されていて、思わず駆け寄って「柳井の方ですね、感謝しています」と礼を述べたと言うから、夫も心から感謝していたのだと思います。
愛仁会・明石医療センターへ
さて、次の病院は「明石医療センター」です。到着すると大きな近代的な病院でした。すぐに、救急の入り口から、整形外科へ運ばれました。ここで救急隊員の方々とはお別れです。対応してくださった医師は若い先生ですが、冷静な信頼感ある感じの方に思えました。とにかく「右手首が痛いのでなんとかしてください」、ということを伝え、レントゲンで見てもらいました。以下がその内容です。
画像診断
右手関節 X-P(デジタル)電子画像管理加算(単純撮影)撮影回数2回
224点
右手関節X-P(デジタル) 電子画像管理加算(単純撮影)4回
335点
画像診断管理加算2(コンピューター断層診断)
180点
コンピューター断層診断
450点
CT撮影(64列以上マルチスライス型機器)(その他)電子画像管理加算(コンピューター断層診断料)
1120点
時間外緊急院内画像診断加算
110点
ここまで合計 2419点
もどす?
「あ〜折れてますね」と一言。
やっぱり、折れてるんだ。それも、複雑に折れているので、後日、入院手術が必要とか。ショックです!
「今、もどしておきますので、処置します」
こう言われたような気がします。何せ、痛みではっきり覚えていませんが、「もどす」と言う言葉だけ印象に残りました。その時に夫が車でまた追いかけて病院に到着しました。夫が外の廊下で待っていると看護師から伝えられたのです。
痛い処置だったら注射してください、と先生に伝えました。しかし、先生は「注射のほうが痛いかもしれませんよ。手の奥まで針を刺さないといけないからですね」とおっしゃったと覚えています。注射はとても嫌いなので、「注射ナシ」という選択をしました。
「それでは、もどしますよ」
もどすってなんだろう?と、また思ってる間も無く、先生は私の手を掴んでもどしました(痛くてどういう風にされたか記憶にありません。捻ったりしたのでしょうか)。
「ぎゃ〜!いたたた!」
その大きい声は夜間の静まりかえった病院に響き渡っていた、と、後で夫に聞きました。先生は眉一つ動かさず、冷静な顔で「はい、これで支えておきます。次回は入院して手術となりますので、それまでこれで」と伝えられ、グラスファイバーのギプスでガッチリ右手を固めてもらいました。グラスファイバーのギプスは強くて軽くて長持ちし、濡れても壊れないという特徴があるのだそうです。ギプスと言えば石膏かな、と思っていました。しかし、グラスファイバーが現在のギプスの主流となっているみたいですね。 もちろん、固いギプスと骨折部の間には、皮膚を保護するために専用の綿を介在させています。
骨折非観血的整復術(前腕)
3204点
四肢ギプス包帯(半肢(片側))
1404点
「整復術」ってなんだろう?
後で情報を見つけました。
「折れた部位がずれていなければそのまま固定しますが、ずれている場合はもとの正常な位置になおすことが必要です。これを「整復」といいます。整復には痛みを伴うので、麻酔をして行うこともあります。」これですね。
昔は柔道整復師が病院にいたそうです。そして、救急外来の骨折の患者さんや脱臼の整復をしていたそうですよ。今は、整形外科のドクターがするのですね。
お薬をもらう
看護師からは痛み止めをもらい、後日、検診の時に入院と手術の説明を受けるということになりました。
ロキソプロフェン錠60mg「EMEC」1錠 レバミビド錠100mg「オーツカ」1錠
2点 回数(5)
内服・頓服調剤量(外来)
11点
外来処方料(その他)42点
調剤技術基本料
14点
以上がお薬に関するものです。
そのほかに初診料:768点 夜間休日救急搬送医学管理料:救急搬送看護体制加算1(夜間休日救急搬送医学管理料):1000点
合計は8872点(88720円)→保険効いて26620円に(3割負担!)
またまた現金必要
一時金として、5000円、夫が払いました。これもまた「ここで現金持っていなかったらどうなるのだろう?」と思いました。
医療関係者に感謝
このコロナ禍の中、夜中に診てくださった二つの病院の医療従事者の方々、そして救急隊のみなさんに感謝です!
合計4時間のドラマ
夜9時に転倒して、二つの病院に搬送され、夫の運転する車で帰宅すると翌日午前1時。長い夜でした。
皆さん、転倒には気をつけましょう。着替える時にはこれから椅子に座ることにします!
神戸市西区「太山寺」にて
ということで、右利きの私は今包丁を持てません。私のレシピはしばらくお休みにします!