お弁当

「亀戸升本」の「すみだ川あさり飯」割烹職人手作り弁当の凄さ!和食文化は素晴らしい!

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今回食べた「すみだ川あさり飯」

亀戸升本本店で親しまれている伝統の「あさり飯」を彩り豊かなお弁当に仕立てた一番人気の逸品。あさり飯の他にご飯は季節替りもご用意いたしました。

亀戸升本のパンフレットより

門前仲町を歩いて

門前仲町は、もんぜんなかちょう、と読むんですよ。通称「もんなか」と呼ばれて周辺の人々に親しまれています。この辺りを散歩するのは好きです。寺社が多く、門前のお店を訪ねるのも楽しいです。この辺りの深川は、江戸初期にこの一帯を開いた深川八郎右衛門にちなむ地名です。以降、縦横に巡らした掘割を水運とする物流の一大基地として発展しました。

深川エリアの文字の左側に門前仲町が見えますね。お弁当の会社は北東の亀戸にあります。

古くは永代寺、現在は富岡八幡宮など著名な神社仏閣を有する富岡に隣接した門前町として栄えている。商店街の活動が活発で、大通り地下鉄都営バスの発着所が設けられているなど深川地域を代表する要所の一つに数えられる。通称「門仲(もんなか)」、または「深川仲町」と呼ぶこともある。江戸時代伊能忠敬等の著名人が多く住んでいたことで知られる。

富岡八幡宮別当寺永代寺門前町として、17世紀半ばから町屋が形成された。永代寺は1868年明治元年)の神仏分離令で廃止され現在の永代寺は再興されたもの。地名改正以前は、深川永代寺門前仲町と呼ばれていた。1969年住居表示を実施し、深川門前仲町から現在の門前仲町に町名変更を行った。

ウィキペディアより

富岡八幡宮が有名ですね。

歌川広重の描いた富岡八幡宮

富岡八幡宮(とみがおかはちまんぐう)が、永代島(現・江東区佐賀町)に創建されたのは寛永4年(1627)のことです。意外に新しいんですね。深川八幡宮とも呼ばれ、源氏の氏神でもあることから源氏の末裔である徳川家の保護を受け、江戸最大の八幡宮として繁栄しました。祭礼は、赤坂の日枝神社の山王祭、神田明神の神田祭と並ぶ「江戸三大祭」の一つに数えられていますね。

江東区の中でも寺社が多く、風情のあるところです。

地下鉄で行くと右下の「ここ!」の場所です。東西線と大江戸線が交わっています。

東京の地下鉄はかなり路線多いですね。

亀戸升本すずしろ庵 門前仲町店

道路の角にある小さな店で、「お弁当」という看板があったのでふらっと立ち寄りました。永代通り沿い、深川不動尊と富岡八幡宮のちょうど間くらいに位置していました。

店舗一覧

お店に入ると、「これは、、、普通じゃないな」と、ついつぶやいてしまいました。一見してわかります。お弁当の感じが全く他の店と違うのです。

そのお弁当の中でも「深川めし」に目が行きました。深川といえば「深川めし」。深川を歩くと食べたくなりますね。

深川めし(ふかがわめし)は、アサリハマグリアオヤギなどの貝類とネギなどの野菜などを煮込んだ汁物米飯に掛けたものや、炊き込んだもの。深川丼またはアサリ飯と呼ぶこともある。

貝の産地ではポピュラーな調理法だが、東京の深川が代表格であるため、このように呼ばれている。2000年前後から増え始めた深川めし屋の多くは炊き込みタイプである。

深川の漁師たちが仕事の合間に食べる賄い飯であった「ぶっかけめし」が現在の深川めしのルーツとされ、古くはアサリではなく、江戸の深川近辺で大量にとれたバカガイ(アオヤギ)を用いた。アサリを使うようになったのは明治・大正頃である。

ウィキペディアより

「深川めし」は、関東ではかなり知られていますが、他の地域ではどうでしょうか。

そこで購入したのが、今回の「すみだ川あさり飯」です。

タダものではなかった「亀戸升本」

明治38年、酒屋として亀戸に創業した「升本」が母体のようです。戦後「亀戸升本」に生まれ変わりかわったと亀戸升本のホームページに書いてありました。

100年以上の伝統のあるお店ですね。

本店は同じ江東区の亀戸にあるようです。リンク先をご覧ください。

割烹弁当

亀戸升本は江戸下町の心粋を今に伝えております。
作り手にとって素材は全ての始まり。江戸の味「亀戸大根」、天然塩・有機醤油・地養卵など、素材の数々を職人の厳しい目で選んでおります。

選び抜いた素材は保存料、合成着色料を一切使用せず受け継がれた伝統の味で一品一品心をこめてお作り致しました。亀戸升本のおもてなしと心粋をお客様のもとへお運びいたします。

こだわりの食材

天然塩・有機醤油・地養卵・昔ながらの梅干。
πウォーター(活性水)及びアルカリイオン水を使用し身体に優しいとされる食べ物のご提案をしていきます。

亀戸大根は10月~4月までが、東京葛飾の鈴木さん産を始め、亀戸近郊産。
5月~10月は北海道産です。
その他、山梨県産の亀戸大根をスポットで仕入れています。
常に亀戸大根で提供できる様準備を心掛けていますが、天候により亀戸大根が出来ない場合があります。
その時は江戸大根を使用しています。

このお店は、亀戸大根が特徴のお店のようです。

伝統の味

 

  • 「亀戸大根たまり漬け」
    有機醤油と紹興酒でつくった秘伝のたれにじっくり漬け込んだ、升本秘伝のお漬物。歯ごたえの良い食感は江戸っ子に親しまれてきました。
  • 「亀辛麹ーかめからこうじー」
    米麹と青唐辛子と有機醤油を長期熟成させた亀戸升本秘伝の辛味。玉子焼きや鶏つくね、御飯等何につけても美味しくお召し上がりいただけます。

すべてのお弁当で升本伝統の味をお楽しいただけます。

亀辛麹!今回のお弁当の中に見つけました。こだわりの「大根の漬物」もお弁当の中にありました。

升本の和正食

日々の生活のなか、ふと健康について考えたとき、私たちに本当に必要なものは何なのでしょうか。
当店では古来より伝承されている日本食を再 度見つめ直し、東洋的な食のバランス(陰陽五行)の考え方を踏まえて、今の時代に即した食(和正食)を皆様に提唱していきたいと考えております。食材に関 しては、季節のもの、住んでいる土地に産するものを食べることを基本に、健康的な食品、食物の調和などを考慮し、主に有機栽培の野菜を使用。肉・魚・乳・卵製 品および精白糖などは一切使用せず、素材そのものの美味しさを最大限に引き出し、 調味料に関しては、天日干海塩、有機醤油など厳選したものを使用し、化学調味料・保存料・合成着色料も一切使用しておりません。

確固としたポリシー、揺るがぬ自信さえも感じます。

データ

  • 品名:すみだ川(あさり生姜飯)弁当

栄養成分表示(100gあたり)

  • 熱量:144kcal
  • タンパク質:6.2g
  • 脂質:3.5g
  • 炭水化物:22g
  • 食塩相当量:1.2g(推定値)

保存料、合成着色料不使用

二枚貝には海老、蟹が共生しています。

その他のデータ

値段:1383円(本体価格1280円)

大きさ:180×210×50mm

(商品番号:34656)

  • 社名 : 株式会社升本フーズ
  • 本社 : 〒136-0071東京都江東区亀戸2-45-8升本ビル
  • 電話 : 03(3681)2778 FAX : 03(3681)2760
  • 創業 : 明治38年

実食

ご飯(国産米):炊き方もこだわりがあるのでしょうか。お米の美味しさをひきたてているものだと感じました。

玉子焼き:出汁がとても効いています。玉子焼きって簡単に見えますが、お店それぞれの個性が出ますね。

鶏団子:鶏の臭みをいっさい感じさせません。食感はとてもいいです。僕は鹿児島の地鶏を食べて育ったせいか、つい臭みがあるかないかと最初に判断してしまいます。

焼鰈(カレイ):鰈の身の感じ、そして味付け、どちらも素晴らしいです。柔らかい身の鰈を上手に焼いていると感じました。

クラゲ酢:さっぱりしています。食感もよく食べた後がスッキリした感じになります。

木耳(きくらげ)煮:きくらげはとても好きなので、嬉しく思いました。味がしっかり染みています。

牛肉巻き(米国産):和の味で牛肉の旨味がよく出ていて感動しました。

帆立煮:帆立の甘さが出汁ととてもバランスよく感じました。

浅利煮:これこそ出汁の濃さがとても印象に残りました。浅利といえば出汁!ですね。「あさり飯」が美味しく感じるのはこの浅利煮のおかげです。

蒲鉾:柔らかくそして味も深いです。

合鴨煮:これは全体のバランスを考えるとちょっと大きいかな、と感じます。しかし、味付けがいいです。

里芋:里芋はとても好きな食材なので客観的に述べるのは難しいのですが、中までしっかり味が入り味わい深いものでした。

蒟蒻(こんにゃく):蒟蒻独特の臭みはなく、とても上品に煮てありました。

人参:人参の甘さが程よく感じました。

椎茸:これはよく出汁が入っていて椎茸の香りもとてもよく感じました。椎茸ってこういう出汁によくあいますね。

高野豆腐:高野豆腐独特の食感と味がバランスよく感じました。食べていて、ジュワーっと高野豆腐から出汁がしみ出してくる瞬間、噛んだ時のサクッとした感じも好きです。

蓮根:蓮根はその穴から向こう側が覗けるので、「未来の見通しが良い」という意味でおせちにも使われる縁起のよい野菜ですね。こういう一見単純な料理もちゃんと下ごしらえしてあるように感じます。

大根漬け:肉質は緻密、甘さも程よくここのウリのものですね。これが亀戸大根ですか!

亀辛麹(醤油・青唐辛子・米麹):これは独特の調味料。昔からあったのでしょうか。インパクトがあり、つけるとピリッと味が締まります。

インゲン:お弁当に彩りを加えて目にも美しくしてありますね。

総評

一言、素晴らしいです! 「夏なので味を濃くしている」という点は仕方ないと思いますが(保存料、合成着色料不使用のため)、ベースに流れる「味に対する思い」が感じられます。

ここまでくると単に商品ではなく、和食文化を扱っている印象さえ受けます。

後で調べたら、、、

  • 「カンブリア宮殿」にて外食レジェンドすかいらーく創業者横川氏ご推薦。
  • 「出没!アド街ック天国」食通3人が選ぶ東京駅駅弁ランキング「第1位」獲得!

やっぱり、そうなんですね!僕の感想、まんざら間違ってなかったです。

以下、亀戸升本の書く和正食の約束です。

  • おいしく召し上がっていただく為に  ひと口30回以上噛んで食べてみて下さい (出来れば50回)。
  • 素材本来のおいしさをお楽しみ下さい。
  • 一日一度は和正食をお食べください。

この弁当に出会って心から嬉しく思いました。

また買います!今度は違うお弁当にします。今度は一口、50回噛みますね!

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