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今回食べた「さつま幕の内べんとう」
作った会社/有限会社ますみつ
HPは無いようです。パッケージはパッとみてインパクトありますね。
幕の内弁当とは
「幕の内弁当」は、お弁当の定番ですね。「幕の内弁当」とは、白飯と副食とを組合わせ、単なるおにぎりなどと比べると手のこんだ弁当のことです。ご飯は、俵型のおむすびにするものという定義もあります。現在は、俵型のおむすびが入っていることは稀で、俵のように型押しされているご飯が入っていることがほとんどですね。
「幕の内弁当」の語源は諸説あります
- 幕の内側で役者が食べるからとする説
- 幕間の時間を利用して役者が食べたことに由来するとの説
- 相撲取りの小結が幕の内力士であることから「小さなおむすび」の入っている弁当を幕の内弁当と呼ぶようになったとする説
- 江戸芳町の「万久(まく)」が売り出していたことに由来するとの説 (内容は、握飯10個、蒟蒻、焼豆腐、干瓢、里芋、蒲鉾、卵焼だったようです)
- 戦陣の幕の内で食べた携行食に起源を求める説
駅弁の歴史では
兵庫県の姫路に本社を置く「まねき食品」が初めて「幕の内弁当」を駅弁として提供したという歴史があります。
明治21年、現在のJR姫路駅近くで、茶店「ひさご」を開いていた竹田木八が、山陽鉄道の開通に当たり、翌年から弁当の販売を始めました。これが我国で初めて販売された幕ノ内駅弁です。
データ
名称:「さつま幕の内べんとう」
購入場所:鹿児島中央駅 さつまち鹿児島中央駅みやげ横丁
栄養成分表示(一食当たり)
熱量:650kcal
たんぱく質:33.3g
脂質:15.6g
炭水化物:94.5g
食塩相当量:2.1g
(この表示は目安です)
その他のデータ
価格:1200円(税込)
製造者:有限会社 ますみつ
鹿児島県鹿児島市稲荷町24-25
電話 099-247-8821
パッケージには
西郷隆盛と大久保利通らしい人物が噴火する桜島を眺めています。大河ドラマ風で勇壮な印象を受けますね。
さつまち鹿児島中央駅みやげ横丁
今回、駅弁「さつま幕の内べんとう」を購入したのは、さつまち鹿児島中央駅のみやげ横丁です。
鹿児島中央駅の改札(改札は一つです)のすぐ前。たくさんのお土産やお弁当があり、見ているだけで楽しくなります。
ちなみに、お弁当は、「薩摩銘品蔵」にあります。改札に向かって右側。改札から出ると、左側。
前身は「キヨスク」だったのですね。
鹿児島の美味を詰め合わせた駅弁がずらり
鹿児島が誇る農産物や海産物を贅沢に使用した、バラエティ豊かな“駅弁”がずらりと並ぶ〈鹿児島銘品蔵〉。県内各地から多彩なお弁当が一堂に集結しています。また、鹿児島の特産品を使用した加工品の販売も行っています。レンジや湯煎で温めるだけのレトルト食品は、ご家庭で気軽に本格的な味を楽しめるとあってお土産にも人気。列車の旅に欠かせない“駅弁”や、鹿児島特産品のお買い求めは〈鹿児島銘品蔵〉でどうぞ。
※〈キヨスク〉は2015年10月1日に〈鹿児島銘品蔵〉へと名称変更いたしました。
実食
ご飯(国産米):少し水分が多いもちもちした感じでした。
カレイ白醤油漬:カレイのサクサクした身の感じ。そして味付けも大変上品でカレイの良さを十分に引き出しています。
「白醤油」は愛知県が発祥です。大豆ではなく小麦で作る、透明感のあることが特徴です。なるほど、、、それだからカレイの白い身が綺麗に料理されているのですね。
豚軟骨煮:とても柔らかく食べやすいです。臭みもありません。軟骨とありますが、骨を食べている感じではないのですよ。柔らかく煮込んであり、そのまま骨ごと食べられます。
さつま揚げ:少し甘めに作られているのがいい感じです。
その他のおかず!?
この後は「その他のおかず」と表示してあります。 こりゃ〜〜ちょっとプロとしてどうでしょうか。ざっくりしすぎかな。
テゲテゲ?
「テゲテゲ」とは、鹿児島の方言で、共通語の「いいかげん」「おおざっぱ」「ほどほど」といった意味に当たるのですよ(宮崎でも使われるようです)。
う〜ん、この「その他のおかず」というのは、テゲテゲ文化の表れでしょうか。
「テゲテゲ」の「テゲ」は「大概(たいがい)」が変化した形です。共通語でも「いたずらもたいがいにしなさい」のように「ほどほど」という意味で使いますね。
これは、テゲテゲ感満載だなあ、って笑ちゃいました。
しかし食べてみたら、とても美味しいのですよ!
それだけに、残念だし、アレルギー表示もありません。「その他のおかず」と表記されたものにアレルギー物質があるかもしれないから、アレルギーのあるお子さんを持っている親御さんなどは表記してほしい情報ですよね。
意味不明の文言がパッケージに!?
「さつま幕の内べんとう」には、薩摩、鹿児島の風、空気、水、太陽がたっぷり大さじ2杯と愛情が入っています。
う〜ん、ちゃんとしたコピーライターに頼んだのでしょうか。
薩摩と鹿児島が重複(そして弁当の名前には「さつま」とひらがな使用。統一感がないですね。)風、空気、水、はわかります。その次に「太陽」という光源、異質なものが来ています。それなら、「光」に関する表現でしょう。
「大さじ2杯」も意味不明。かつてのある国会議員の発言的に「1杯じゃいけないのですか?」とツッコミたくなります。文法的にも「愛情が」の文言が「大さじ2杯」の挿入語句的に入っていることで、混乱気味です。印刷物は残って記憶されるので、もう少し気をつけて欲しいところです。
このあたりも「テゲテゲ感」あります。推敲校正してなく、テキトーに雰囲気で書いているように感じます。
それではわかった範囲で「その他のおかず」
とんかつ:衣がサクサクとしてとても美味しいです。
肉団子:ハーブが効いています。味がちょっと濃いのですが、ご飯にあいます。
かぼちゃの揚げ物:サクサクとした表面とモチっとした内側のコントラスを感じられました。
きびなご:鹿児島の郷土料理にはなくてはならない食材ですね。甘辛く料理されています。
蓮根の唐揚げ:塩味が薄くしてあり、新鮮な味です。
煮物(椎茸):甘い味付けでした。
煮物(フキ・高野豆腐):う〜ん、これは出汁が効いていない。関西人が食べたらダメだし出るでしょうね。関西は出汁にこだわるから。
苦瓜の酢の物:これは新鮮な味です!苦味に酸味がとても爽やかでした。小さな存在でしたが、「おおっ!」と驚きました。
玉子焼き:出汁が効いていてふわっと焼き上がっています。
さつまいものお菓子:お茶請けに良さそうな味でした。
別な感想
ちょっとご飯が多すぎるきがします。これは、駅弁全体に言えることですが、これだけ世の中で糖質が問題視される中、これからの課題はこのご飯の多さをどうするか各弁当製造企業の課題だと思います。
「さつま幕の内べんとう」の名誉のために
テゲテゲ感満載などと、書きましたが、、、「美味しい」んですよ!本心からそう思いました。
過去にこのお弁当見たことなかったのです。そこで、鹿児島中央駅 さつまち鹿児島中央駅みやげ横丁の弁当販売スタッフに「このお弁当、以前店頭にありませんでしたよね?」と聞きました。その答えが、、、
「早くに売れてしまうお弁当なので、いらした時はなかったのかもしれません」
と、いうことでした。お昼以降は、売り切れになることがあるようですよ。人気のお弁当なんでしょうね。