僕のルーマニアでのマネージャーはエディトという女性で、何と日本の山葵(わさび)が大好きです。ルーマニアに行くとチューブ入りですが山葵(わさび)を持っていくと喜びます。
外国人なのに、ああいう味がいいのかな、と不思議でした。彼女は山葵(わさび)をサンドイッチの材料に塗ったりするのです。僕が思うに、ホースラディッシュ感覚なのだと思います。そういえば、ホースラディッシュは山葵(わさび)の味に似ていますね。
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山葵(わさび)
みなさんお馴染みの山葵(わさび)。僕は日本ではお刺身を毎日のように食べるので、山葵(わさび)は欠かせません。
ワサビ(山葵、山萮菜)は、アブラナ科ワサビ属の植物。日本原産。山地の渓流や湿地で生育し、春に4弁の白い小花を咲かせる。根茎や葉は食用となり、強い刺激性のある香味を持つため薬味や調味料として使われる。加工品はセイヨウワサビのものと区別するため本わさびと呼ぶこともある。
ウィキペディアより
山葵(わさび)は日本原産だったのですね。これは知らなかったです。
山葵(わさび)と関係するところに行った
私たちは、よくドライブで色々なところに行きます。その中で、印象的な山葵(わさび)の地は、安曇野、そして忍野村です。
安曇野はとても美しいところでした。安曇野では、「大王わさび農場」に行きました。広大な敷地に、山葵(わさび)が植えてありましたよ。
最近は、忍野八海に観光に行きました。忍野村も山葵(わさび)が有名なところですね。
この二つの地に共通なところは、水が綺麗だということです。山葵(わさび)の生育には、豊富できれいな水温9~16度の水が必要です。そして、砂地などの透水性が良い土壌が必要なのだそうです。押して、山葵(わさび)は強い日光を嫌います。
「大王わさび農場」などは、朝一番に行かないと山葵(わさび)畑が見れません。昼になると直射日光が強いので、畑全体に黒い日除けをかけてしまうのです。
「大王わさび農場」でワサビ畑にカバーしているところ
浄瑠璃と関係するところに行った
浄瑠璃の中でも人形浄瑠璃は淡路発祥と言われています。
淡路人形浄瑠璃の起源は、室町時代末に西宮神社に仕えていた百太夫という傀儡師(人形遣い)が、三原郡三条村(南あわじ市市三條)に来て、地元の人に人形操りの技を伝えたとの説が有力です。
江戸時代には阿波藩主・蜂須賀氏の支援を受け、享保・元文の頃(18世紀はじめ)に最も栄え、上村源之丞座、市村六之丞座など島内に40以上の座本があり、全国を巡業して人形浄瑠璃文化を伝えてきました。北は東北、南は九州一円での興行記録が残っています。全国各地に今も残る100か所以上の伝統人形芝居の多くは淡路座の影響を受けており、淡路島が人形芝居のルーツと言われています。
明治時代になると新しい芸能に人気を奪われ衰退しましたが、伝統芸能を見直す気運の高まりとともに、喜怒哀楽を情緒豊かに表現する舞台芸術が内外ともに高く評価され、昭和51年に国指定重要無形民俗文化財に指定されています。
南あわじ市のHPより
私たちはよく淡路島に行きます。淡路人形浄瑠璃資料館にも行ったことありますよ。「淡路人形座」の公演を見ることもできますよ。
浄瑠璃
浄瑠璃(じょうるり)は、三味線を伴奏楽器として太夫が詞章(ししょう)を語る音曲・劇場音楽である。
詞章が単なる歌ではなく、劇中人物のセリフやその仕草、演技の描写をも含み、語り口が叙事的な力強さを持つ。このため浄瑠璃を口演することは「歌う」ではなく「語る」と言い、浄瑠璃系統の音曲をまとめて語り物(かたりもの)と呼ぶ。
江戸時代初期以降、個々の太夫の口演が「――節」と呼ばれるようになり、その後流派として成立して、現在は義太夫節・河東節・一中節・常磐津節・富本節・清元節・新内節・宮薗節(薗八節)の8流派が存在する。
ウィキペディアより
YouTubeで浄瑠璃、どうぞ
上記のように、三味線を伴奏とする語り物の一つが浄瑠璃ですね。もとは琵琶伴奏による語り物のうち、牛若丸と浄瑠璃姫の物語に由来するといわれています。後に三味線を伴奏とするようになって多様化します。人形操り芝居と提携して広く普及するに伴って語り物そのものを「浄瑠璃」と呼ぶようになりました。僕は、以前、浄瑠璃というとあの人形浄瑠璃のことだと思っていました。
人形浄瑠璃の動画
浄瑠璃は泣ける
人形浄瑠璃など、曽根崎心中に代表される心中物は泣けます。心中物は義理と人情の板ばさみによって主人公が情死に追込まれるありさまを描きます。泣けますね。これは人の心を動かします。あまりに曽根崎心中はヒットしたために数回で上演禁止になったくらいです。追従して心中するものが出かねませんから。
泣くのはストレスにいい?
医者には、ストレスコントロール方法のひとつとして、リラックスするために「笑うこと」と「号泣すること」をすすめる人がいます。両方とも副交感神経を簡単に優位にする方法なんだそうです。そういえば泣いた後に「スッキリ感」を感じることがあることもありますね。
山葵(わさび)を食べると涙が出る
「ナミダ」ってなに?
お寿司屋さんで山葵(わさび)を食べると、ツーンときて涙が出ます。それで、山葵(わさび)のことは寿司用語で「ナミダ」といいます。でも、あまり聞きませんね。「ナミダちょうだい!」って今度、お寿司屋さんで言ってみてください。通じるかどうか勇気が入りそう。
「ナミダ」が使われたのは大正時代くらいからです。な~んだ、お寿司用語なのに新しいと思われたでしょうね。でも、それ以前にも「ナミダ」は使われているのです。
江戸時代の「ナミダ」
江戸時代では、「ナミダ」といえば辛子のことだったようです。鰹は辛子を薬味に、辛子味噌や辛子酢、辛子醤油などで食べていたそうです。辛子は鰹には欠かすことができないものでした。
元禄期を代表す文人、英一蝶(はなぶさいっちょう)は川柳でこう詠んでいます。
「初鰹 芥子(からし)がなくて 涙かな」
他にも、「初鰹 銭と辛子で 二度涙」などと読まれた川柳もありますよ。
寿司の変化とともに「ナミダ」も変化
寿司は江戸時代にはファストフードで、屋台で握っていました。大正時代には、寿司は高級なものへと変わりました。店舗を構えて中で料理する今のお寿司屋さんの形ができたのですね。
その当時に「ナミダ」は辛子ではなく、葵(わさび)を意味するようになったと言われているのですよ。
葵(わさび)で涙が出る理由は
葵(わさび)で涙が出るのは、成分が空気に触れてできる辛み成分が、食べるときに鼻に抜けるからです。それが刺激するからですね。この成分は時間が経つと揮発してしまいます。だから、時間がたった葵(わさび)は辛くないんですね。
「山葵(わさび)と浄瑠璃(じょうるり)は泣いてほめる」
「山葵(わさび)と浄瑠璃(じょうるり)は泣いてほめる」って、どちらも、ストレスに関係あると気付きました。
「イライラしているときに食べると落ち着いた、落ち込んでいるときに食べると機嫌がよくなった。」これを、心理学ではエモーショナル・イーティング(感情の摂食)と呼びます。ネガティブな感情をポジティブに満たすための欲求なのだそうです。ということは、お寿司を食べること、そして、観劇することで涙を流すこと、はどちらもストレスに関係するのですね。そして、ほめる、ということは、ほめた方も、ほめられた方も精神的にポジティブになりますね。